岡山県産のブドウを味わえるシーズンが到来。岡山県産ブドウのスイーツフェアを東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」で開催中です。ブドウ好き、パフェ好きが絶賛する「岡山県産ぶどうのパフェ」を堪能しよう!
岡山県産ブドウがいちばんおいしい時季
果物王国と呼ばれる岡山県ですが、季節は白桃からブドウへと移り変わり、今はブドウがいちばんおいしい時季に。
岡山県は古くからブドウの生産が盛んで、その歴史は約130年前から。県北部は山がちで昼と夜の寒暖の差があり、県南部は平野で温暖な気候なため、県内で時季を少しずつずらしたリレー出荷が可能。そんな恵まれた気候風土から、長期間に渡り多種類のおいしいブドウを生産してきました。
さまざまな種類がありますが、クレオパトラも愛したといわれ、果物の女王にたとえられる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と、大粒で糖度が高く種なしで皮離れのよい「ピオーネ」は、ともに生産量全国1位。また、種なし・皮ごと食べられるブドウとして「瀬戸ジャイアンツ」「シャインマスカット」「オーロラブラック」も大人気です。
ブドウスイーツが味わえる「岡山県産ぶどうフェア」
東京・新橋駅近くのアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」2階のビストロカフェ「ももてなし家」で、毎年恒例のブドウが堪能できるフェア「岡山県産ぶどうフェア」を開催中。2023年は3種類のメニューをご用意しています。
いちばんの注目「岡山県産ぶどうパフェ」は、ブドウをぜいたくに使った食べごたえ抜群の逸品。旬のブドウ、バニラアイス、ブドウのゼリーや、ブドウを煮詰めたソースと、ブドウづくしの幸せパフェです。
おいしさを堪能するなら、旬のブドウを味わってもらう「そのまんま《ぶどう》」をぜひ。こちらは「シンプルにそのまま食べたい!」というお客さまの声に応えてメニューとなりました。口のなかで広がるフルーツのジューシーさを楽しんで。
ホイップクリームをのせたアーモンド生地のサクサクタルトに、果汁たっぷりのブドウをオン! アーモンドと香り高いブドウのマリアージュが味わえます。さっぱりとしているので、食後のスイーツにぴったりです。
岡山県外不出のブドウ「マスカットジパング」
今回のフェアは1週間ごとに品種が変わるので、その週が旬のブドウをいただけます。フェアで最初にお目見えした品種が「マスカットジパング」。
この品種は、岡山県の林ぶどう研究所が10年の歳月をかけ開発し、2014年に農林水産省に品種登録された、まだ新しいブドウです。
2つの品種を交配させて開発され、約1万分の1の可能性で生まれたことから、奇跡のブドウと言われています。房も粒も大きいので驚かれる方もいるとか。種がなく皮が薄いので皮ごといただけます。
交配したのは、酸味が少なく上品な甘さが特徴の「ロザリオビアンコ」とやさしい甘さでマスカット系の香りが特徴の「アリサ」。そのふたつのよさを合わせもち、1粒食べただけであふれ出す果汁のジューシーさと上品な甘さ、そしてマスカットのさわやかな香りが口いっぱいに広がります。
限られた農家が生産しているマスカットジパングは、その希少性も特徴です。
「マスカットジパングは雨に弱いため、きめ細やかな水分管理を必要とします。病気に弱く、とてもデリケートなブドウなので、生産は岡山県内だけ。フルーツ王国・岡山で長年の経験に基づいた栽培技術のある農家だけがつくることができるブドウです」(林ぶどう研究所・林 慎悟さん)
香り、味、果汁、いずれも想像しているブドウの味のさらに上をいく、まさに奇跡の名にふさわしいブドウ。都内の高級フルーツ店で最高級の贈答品として、各界の要人へ送られているというのも納得です。
「岡山県産ぶどうフェア」で提供されるブドウは、マスカットジパングとマスカット・オブ・アレキサンドリアが9月20日まで。その後ピオーネ、シャインマスカット、瀬戸ジャイアンツの順で、岡山県自慢の品種を予定しています。
週ごとに変わる旬のブドウを食べ比べて、お好みのブドウを見つけてみてはいかがでしょう。その日、提供されているブドウの品種はお店のスタッフにご確認を。
※写真のスイーツに使用されているブドウはマスカットジパングです
<取材・文>カラふる編集部