甘くて体にやさしい。淡路島アンテナショップで見つけたタマネギグルメ

身近な食材ながら、健康にいいと話題のタマネギ。今回、兵庫県洲本市のアンテナショップで手軽に買える、おいしいタマネギグルメがあると教えてくれたのは薬膳アテンダントの池田陽子。タマネギを上手に取り入れておいしく秋を乗りきりましょう!

じつはすごいタマネギの栄養

日本橋室町すもと館
淡路島洲本市アンテナショップ「日本橋室町すもと館」

 薬膳において、タマネギは血行促進に威力を発揮する野菜。血液をサラサラにして血のめぐりをアップ。脂質異常症、高血圧、動脈硬化の予防などに役立ち、生活習慣病に立ち向かうためにはぜひとも取り入れたい、現代人にとってマストな食材です。また肩こりの改善、胃の不快感や食欲不振、おなかのハリの解消にもおすすめ。そのほか、キレの悪いたんをとり、吐き気、めまいの改善などにもよい野菜です。

 今回は、淡路島の食の幸がそろう、淡路島洲本市アンテナショップ「日本橋室町すもと館」の絶品タマネギグルメをご紹介します。

やわらかで甘い淡路島のタマネギ

 全国3位のタマネギ生産量を誇る兵庫県。その多くを生産しているのが淡路島です。約130年前から栽培がスタート。年間平均気温が16℃と温暖な気候、日照時間が長いというタマネギの生育に適した環境のもと、昭和40(1965)年頃には栽培面積が3000ヘクタールを超える一大産地に成長しました。淡路島のタマネギの大きな特長は甘味が多く、辛味が少ないこと。一般的なタマネギの糖度は5度程度ですが、淡路島のタマネギは、なんと9~10度!

 そして、圧倒的なやわらかさ。生ではみずみずしさが際立ち、加熱すると、とろりと仕上がるのです。おいしさの秘密は、淡路島の土壌と栽培方法にあります。播磨灘、紀伊水道、大阪湾に囲まれた淡路島の土壌は、海のミネラルを豊富に含んでいます。そして水はけもよいことから、タマネギに余分な水分が含まれることなく、甘さと栄養が凝縮するのです。

 さらに、淡路島ならではの伝統的農法も大きなポイント。タマネギは初夏から秋にかけて栽培する稲の裏作として栽培され、島で多く飼育されている牛の堆肥を畑に入れています。そのため、育ちやすい土壌に仕上がるのです。また、栽培期間の長さも淡路島ならでは。他の産地の栽培期間は4か月程度ですが、淡路島で、6、7か月。時間をかけて栄養を蓄えます。さらに収穫後もひと工夫。「つり小屋」とも呼ばれる、淡路島ならではのタマネギ小屋で熟成。骨組みと屋根だけで壁のない小屋に、タマネギをつり下げて自然の風で、ゆっくり乾燥させることで甘味がアップ。おいしさを底上げしてから、出荷されています

淡路島でも大人気のオニオンスープ

淡路たまねぎスープ
「淡路たまねぎスープ」(10食入り710円)

 日本橋室町すもと館でも、絶品の淡路産タマネギを使った商品が数多くそろいます。とくに目を見張るのはオニオンスープコーナー。多彩なオニオンスープがズラリと並ぶなかで、ダントツの人気を誇り、売り上げナンバー1というのが、淡路市・ユーアールエーの「淡路たまねぎスープ」(10食入り700円)。

 淡路島公園に隣接、明石海峡大橋と瀬戸内海を一望できる淡路島のランドマーク「淡路ハイウェイオアシス」のお土産人気No.1商品でもあります。試飲コーナーはいつも長蛇の列、10パック以上まとめ買いするお客さんもいるのだそう。淡路島産タマネギならではの豊かな風味と甘味をいかすために、じっくりとていねいに炒め、コンソメと合わせたスープは、フライドオニオンつき。

淡路たまねぎスープ
タマネギのいいところをギュッと凝縮したような味わい

 スティックタイプの顆粒スープをお湯で溶かして、フライドオニオンをのせれば完成、といたってお手軽にもかかわらず、想像をはるかに上回る本格的な味わい! 香り高く、まろやかな甘味、しっかりしたうま味。タマネギのいいところをギュッと凝縮したようなスープに、フライドオニオンの効果で香ばしさ、コクが加わってホテルメイドな味わい。これはもう、メインをはれるオニオンスープ! カレーやチャーハン、そうめんなどさまざまな料理のベースに使うのもおすすめ。

甘味&淡路牛のコク、スパイスが絶妙なカレー

島のCurry
「島のCurry」(490円)

 日本橋室町すもと館のカレーコーナーも、タマネギを使ったカレーがズラリ! とくに人気が高く、熱烈なファンがまとめ買いしていくのが、淡路市・淡味の「島のCurry」(490円)。淡路島産タマネギと、淡路牛を使ったレトルトカレーです。淡路島の豊かな自然のもと、清らかな水でのびのびと育った淡路牛は、うま味がありやわらかな肉質、ほどよくスッキリした脂が特長。タマネギはじっくり炒めて、やわらかさと甘味を引き立て、淡路牛のコクとうま味をいかし、絶妙なバランスでスパイスを加えて仕上げます。

島のCurry
とろとろのタマネギがたっぷり

 ルーはもったりするほど、とろとろのタマネギがたっぷり。食べると口いっぱいに甘味がひろがります。そして淡路牛のコクがまろやかに響き、続いて爽快な辛味! この甘味⇒コク⇒辛味の流れがなんともクセになる、心地よさで、スプーンが止まらなくなります。淡路島産タマネギと淡路牛、スパイスの織りなすリピート必至の味わいをぜひ、試してみて。

料理をワンランクアップする「魔法の乾燥タマネギ」

淡路島いつでも乾燥たまねぎ
「淡路島いつでも乾燥たまねぎ」(648円)

 淡路島産タマネギのおいしさを、いつでも手軽に料理にいかせるのが南あわじ市・淡路島たまねぎ工房善太の「淡路島いつでも乾燥たまねぎ」(648円)。善太は、自社でオリジナルのタマネギ「淡路島フルーツ玉ねぎ」を栽培。淡路島フルーツ玉ねぎそのものと、これを使ったスープやドレッシングなどの加工品を製造・販売しています。

淡路島いつでも乾燥たまねぎ
サラダやカレーなどのトッピングにするのもおすすめ

 淡路島フルーツ玉ねぎは、牛の堆肥や、海藻エキスなどの有機肥料に加えて、独自のミネラル肥料を使用。ビタミンやアミノ酸が豊富で、糖度11度以上と梨やミカン並みの甘さに仕上げています。やわらかく肉厚で、加熱すると甘くてジューシーな食感。淡路島いつでも乾燥たまねぎは、淡路島フルーツ玉ねぎをスライスして乾燥させた商品。カレーやスープ、みそ汁などに入れて使えます。また、そのままでもおいしく食べられるので、フライドオニオン代わりに、サラダやカレーなどのトッピングにするのもおすすめ。

 商品のパッケージをあけると、まず香りのよさにビックリ。乾燥させただけなのに炒めたか揚げたような、思わずおなかがすいてくる香りです。そのまま食べてみると、カリッとした食感、かんでいるうちにニンニクに似た濃いフレーバー、そしてはちみつのような甘味! スープなどに入れると、この味わいがダイレクトに反映されて、味わいがグンとアップします。料理をワンランクアップさせる「魔法の乾燥たまねぎ」、台所に常備したい一品です。

―[日本全国アンテナショップでゆる薬膳/池田陽子]―

池田陽子さん
薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト、全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。宮崎県生まれ、大阪府育ち。立教大学社会学部を卒業後、広告代理店を経て出版社にて女性誌、ムック、また航空会社にて機内誌などの編集を手がける。カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは? 関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。食材を薬膳の観点から紹介する活動にも取り組み、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。趣味は大衆酒場巡りと鉄道旅(乗り鉄)。さばをこよなく愛し、全日本さば連合会にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。近著に『中年女子のゆる薬膳。』(文化出版局刊)『1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日』(JTBパブリッシング)ほか、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)