九州出身者には懐かしい味「ブラックモンブラン」
皆さんは、九州のご当地アイス「ブラックモンブラン」をご存知でしょうか? 佐賀県「竹下製菓」さんのロングセラー商品で、九州出身者にとっては懐かしの味なんだとか。
今回はブラックモンブランに加えて、竹下製菓の氷菓が6種44点も入った「ファミリーパック」をお取り寄せ。ここに“竹下製菓アイス祭り”を開催いたします!
私と竹下製菓の出合いは都内の大学に通うころでして、当時九州出身の友人が何人かおりました。その友人が興奮気味に「ブラックモンブランが東京のサミット(スーパー)に売ってた!!!!」と語るではありませんか。
いや、サミットは知ってるけど。ブラックモンブランってなに? とでも言おうもんなら、あんなうまいものを知らないのか、信じられない、じゃあミルクックは? 知らない? はぁ!? と食い気味にまくしたてられます。かくして熱心な布教を受けた私もそのおいしさに触れることとなったわけです。
さて、発泡スチロールに入ったファミリーパックが届きましたが、これはコラム史上最大のデカさですね。
中にはアイスがギッシリ。これを食べていいんだ~と思うとワクワクしますが、冷凍庫に入り切るかハラハラしました。整理してから取り寄せたほうがいい。
豪華なラインナップは以下のとおり。
・ブラックモンブラン 5本
・おゴリまっせ 5本
・ミルクック 5本
・がんばれ!!トラキチ君 5本
・クランチチョコボール
・スノーフレーク
竹下製菓の氷菓6種44点を食べ比べ
では、さっそく代表作「ブラックモンブラン」からいってみましょう。
バニラアイスをチョコでおおい、クッキークランチをまぶしたものがブラックモンブラン。
当時の経営者がアルプス山脈を見て「この真っ白い山にチョコレートをかけて食べたら、さぞおいしいだろうな」と思ったことがその名の由来なんだとか。山がうまそうというのはなかなかない感性に思います。味のほうは…
うん、やっぱり安定しておいしいですね! クランチのザクザク食感の心地よさと、意外にさっぱりしたバニラアイスの甘さがよく合います。優勝。
お次はミルクセーキバーの「ミルクック」。これも何度か買ったことがあります(サミットで)。
氷片と練乳ソース入りなので外しゃりしゃり中とろり、まさにミルクセーキの魅力をアイスで完全再現といった感じ。九州の民の中には、ブラックモンブランよりむしろミルクック派というのも存在するらしい。
3つ目は初めましての「トラキチ君」。バナナアイスとガナッシュチョコのアイス。1986年の販売当時、阪神タイガースが日本一になったことからの命名かとも言われていますが、真意は不明…。
バナナ味が濃く、食感もやわらかでおいしいですね。駄菓子感が強いというか、ブラックモンブランに負けず劣らずちびっこ大好きといった感じの味。
4種類目は「おゴリまっせ」。練乳ソース入りココアアイス。これも初めて食べます。
しっかりしたココア味とベタベタしないミルク味が絶品。食感もさわやかです。
最後に、クランチをチョコに練り込んでコーティングした「クランンチチョコボール」。バニラアイスに、コーンフレークを練り込んだホワイトチョコをコーティングした「スノーフレーク」を。
見た目はシンプルですがこれもとてもおいしい。クランチチョコボールの方がちょっとビターですね。
そんなこんなで6種あっという間に食べきってしまいました。あんなにいっぱいあったのに気づいたら冷凍庫が空だった、いつの間にかなくなっていたなどと犯人は供述しており。
あらためて食べてみると「ミルクック」とノーマークだった「スノーフレーク」のおいしさが印象に残りました。ちゃんと甘味はあるけど、どれもあと味がベタベタせずサッパリしているのが、竹下製菓さんのアイスの大きな特徴なのかなと思いましたね。
自分はどちらかと言うと「ガリガリ君」や「チューペット」で育ってきたのですが、それに比べてブラックモンブランのチョコクランチやミルクックの練乳ソースにはぜいたくさを感じます。幼少期にあったら完全に心を奪われていただろうなとは思います。
ご当地アイスの中でも知名度も高く、そこそこ入手もしやすい竹下製菓のアイス。手軽に試してみるもよし、ガチ勢はファミリーパックで祭りを開催するもよしです。
竹下製菓
ギフト ファミリーパック 4644円 ※送料込
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
ご当地アイスの雄 ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。