ほわほわのやさしい甘さ。島田屋製菓バウムクーヘンを取り寄せ

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]―

タイトル

日本一やわらかい、ふわふわ食感のバウムクーヘン

イラスト

 そこそこ日もちし、分けやすく、万人受けする手土産お土産の王道・バームクーヘン。「ねんりん屋」や、滋賀のたねやグループ「クラブハリエ」さんあたりが有名どころとしてパッと浮かびますが、今回お取り寄せしたのは東京都足立区にある「島田屋製菓」さんの「元祖・長崎バウムクーヘン」。
 なんでも「日本一やわらかい」とうたっているフワフワ食感で有名だそうで、期待が高まります。

 ちなみにオタクの間には「バウムクーヘンエンド」という用語が存在し、これは「お似合いと思われていたカップルのうち1人が作中で別のキャラクターとくっつく結末」を指します。

「みんなAとBは結婚すると思ってたのにね~」とか言われながらAとCの結婚式に参列した、いわばカップリングにあぶれたBが、帰宅後に1人引き出物のバウムクーヘンをむさぼる有様からこの用語が生まれたようです。いかにバウムクーヘンが贈り物としてポピュラーかよく分かりますね(そういう問題か?)

島田屋製菓の特大2個入りバウムクーヘンを取り寄せ

外装

 オタクの感性の話はさておき、バウムクーヘンが届きました。今回注文したのはプレーン・よもぎの「特大2個入り」。よもぎのバウムクーヘンって珍しいですよね。早速開封。

中身

「特大」というだけあってなかなか迫力のサイズです。しかし、このときの私はまだ知らない…この量が一瞬で消えるということを…。

中身

 持った感じ、そして見た感じから確かにやわらかさが伝わってきます…! というか、やわらかいうえに、私の管理が雑なせいでちょっと形が寄っちゃってます。

 周囲に砂糖衣などでコーティングのあるタイプや、ザクザク外皮タイプも存在しますが、こちらは外周までやわらか~いということですね。

切り分けた

 切り分けて早速いただくと…おー! ほわほわ! 卵のやさしい味と甘さが口いっぱいに広がりあっという間に溶けていきます。ここまでやわらかいと、もうバウムクーヘンというよりもカステラやパウンドケーキの食感を想像していただいた方がイメージに近いかもしれません。
 牛乳やカフェオレにすごくよく合います。

よもぎ

 よもぎのほうもひと口。心なしかサッパリしているのと外側がプレーンよりはしっかり食感かな? とは感じましたが私の舌ではそこまで大きな味の違いは分からず。

 島田屋製菓さん自体はこぢんまりとしたお店な様子なのですが、宮内庁献上の高級品の取り扱いや、店舗では切落しなどサービス品目当てで行列が絶えない人気店なんだとか。

 バウムクーヘンはその特殊な製法からかドイツでは「バウムクーヘン焼きは長生きしない」という言葉があるほど、手間暇のかかるお菓子。手軽に渡せるスイーツですが、手軽にはつくられていないんですね。

 島田屋製菓さんでも天候・温度・湿度に合わせて生地をつくり火加減を調整し、卵をひとつひとつ手で割るなど、40年以上バウムクーヘン専門店としてこだわりぬかれて商品をつくられているそう。

 そのこだわりから生まれたほわほわの日本一やわらかい絶品バウムクーヘン、1人でモリモリむさぼるもよし、お土産手土産にも引き出物にも活躍してくれることうけあいでしょう。

イラスト

島田屋製菓 長崎バウムクーヘン特大2個入り(プレーン・よもぎ各1個) 1箱 3000円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
確かにめちゃやわらかい ★★★★★

※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第80回]―

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。