―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(4)]―
女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔も持つ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、都内アンテナショップで見つけた「ご飯のとも」やご当地調味料を使ったおいしいレシピを紹介します。《第4回》
ご飯のともの宝庫、北海道のアンテナショップ
いつでも出合いたい、おいしいご飯のとも。北海道といえば、友人の紹介で釧路から明太子やイクラのしょうゆ漬け、カニみそをお取り寄せしたり、函館の松前漬や帯広の豚丼のたれをおみやげでいただいたり、ご飯のおともの宝庫です。そこで、白飯だけでなく、料理にも応用がきいて便利なご飯のともを探しに、北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」へ!
今回、北海道ならでは…で見つけたのが「南極料理人 やみつきシャケ」(150g/1000円税別/製造者ノフレ食品株式会社)
北海道産の白鮭を焼いてほぐし、ホタテ、タマネギ、ニンニク、唐辛子を合わせ菜種油漬けにしたビン詰めです。鮭フレークはスーパーでも売っていますが、こちらはオイル漬けでおいしそう!と思い選びました。
この商品は2019年の春から発売されたシリーズで、南極地域観測隊に参加した経験から「南極料理人」として活躍している西村淳氏の監修です。
粗くほぐしてあるので、ほっこりした手づくり感がたまりません。塩味は薄めで、いろいろな料理に応用しやすい仕上がりになっています。
ご飯ならちょっとだけしょうゆをたらすと、さらにご飯のともとしてバージョンアップ。まさに「やみつき」の商品名にぴったり。ツナ缶の進化版と思っていただければ、応用範囲が広がります。そこで、アレンジレシピを2つご紹介。
時短おしゃれ料理「やみつきシャケのブリュスケッタ」
以前、訪れたニューヨークのおしゃれな人気レストラン「ABC Kitchen New York」で注文した、カニたっぷりのクラブサンドイッチがおいしかったのを思い出し、「やみつきシャケ」で再現してみました。
● アレンジレシピ「やみつきシャケのブリュスケッタ」
【材料】1人分
タマネギ…1/4個
「やみつきシャケ」…大さじ2
マヨネーズ…大さじ1
フレンチマスタードまたはからし…少々
塩・コショウ…各少々
ライ麦パンの薄切り…1枚
イタリアンパセリ、レモンのくし形切り…好み
【つくり方】
① タマネギはごく薄切りにして水に5分さらし、水気をよく絞る。
② ボウルに①、「やみつきシャケ」、マヨネーズ、マスタード、塩・コショウを入れて混ぜる。
③ ライ麦パンはオーブントースターで軽く焼いて器に盛る。②をのせ、イタリアンパセリ、レモンを添える。
時短ランチに「やみつきシャケとホウレンソウのチャーハン」
切る必要がなくて、火がとおっている具は、チャーハンにぴったり。材料にネギのみじん切りは必要で、青みは今回、ホウレンソウを使いましたがピーマンでも、ネギを万能ネギにするだけでもいいと思います。
ご飯があれば、あっという間。「やみつきシャケ」は粗ほぐしなので、チャーハンにしてもほどよく存在感がでます。
● アレンジレシピ「やみつきシャケとホウレン草のチャーハン」
【材料】1~2人分
ホウレンソウ…2茎
長ネギ…1/2本
卵…2個
「やみつきシャケ」…大さじ1強
ご飯…150g(茶碗1杯、温かいもの)
サラダ油…大さじ1
塩・コショウ…各少々
しょうゆ…小さじ2
【つくり方】
① ホウレンソウはさっとゆでてみじん切り、水気を絞る。ネギはみじん切り。卵はほぐす。
② フライパンにサラダ油を熱し、卵を入れて大きく混ぜる。半熟に火がとおったら、温かいご飯を加えてほぐしながら混ぜる。
③ 全体にざっと混ぜったら、ホウレンソウ、ネギ、「やみつきシャケ」を混ぜ、パラパラと全体がよく混ざるまで混ぜ、塩、コショウで味を調える。
④ 仕上げに鍋肌からしょうゆを加え、全体を混ぜたら、器に盛る。
以上、2品の時短レシピでした。「やみつきシャケ」は、サラダやパスタなどにも展開できそうですね。
撮影・文・料理制作/坂口明子
―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(4)]―
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。