東京土産の新定番を目指す「羅家 東京豚饅」
551蓬莱の豚まん(肉まん)。いわずとしれた大阪の有名豚まんであり、わが家でも関西出張の定番お土産となっておりました。そんなド王道を今さら取り上げるのも…と思っていたところ、「551の創業者の孫がつくった豚饅屋」の情報をキャッチ。お孫さん?
その名も「羅家 東京豚饅」。店舗は都内に2店舗あり、東京土産の新定番を目指しているとあるではありませんか。
創業者の孫が秘伝のレシピをもって関東地方に殴り込み…(そこまでいってない)。オラわくわくしてきたぞ! というわけで早速「豚饅4個+焼売12個」セットをお取り寄せ。
「羅家 東京豚饅」豚饅4個+焼売12個セットを食べ比べ
ショッパーをはじめとして、まずデザインがかわいくてオシャレ。
豚まんの発祥は台湾。551蓬莱の創業者こと羅邦強氏は、大阪人に好まれるような味つけと大きめのサイズにアレンジし、今の不動の地位を築いたんだとか。
そんな創業者とともに暮らし、「商売のいろは」や「食」について身近で学んできたお孫さんの羅代表が、手づくり・できたてにこだわり、東京でも豚まんを楽しむカルチャーを、と満を持して放たれる豚まんと焼売がコレだ!!
東京豚饅のほうが551蓬莱のものより若干単価が高く、ひと回り大きい、らしい。
蒸し器か、濡れたクッキングペーパー+ラップでチンしていただきます。食べ方の説明が箱に書かれているのも551と同じですね(かつて母がうっかり捨てて混乱していた)。
まずは「焼売」のほうからかぶりつくと、うーんうまい。おおぶりな焼売はプリプリとした歯ごたえで、全体的に弾力があります。カラシはついてきますが調味料をつけなくとも味がしっかりついており、オカズによしツマミによし。
さてお次は「豚饅」。ツヤツヤと輝いています。
皮もあんがしっかりギュッ! とつまった豚まんです。ふわふわやわらか系や肉汁ジュワ~系ではなく、しっかりつまったまんじゅうという感じ。密度が高く、腹もちがいいです。
母(70代)は「551のよりアッサリしてるわね!」という印象だったようですが、正直遜色ない。というか、「551の豚まんだよ!」と出されたら完食後も気がつかない自信がある。
そんななか調べていくと、「東京豚饅のオープンを551蓬莱社員はニュースで知った」「東京豚饅は551蓬莱のレシピを知らない(あくまで創始者のレシピを復元しただけ)」という情報が。ナニィ!? そうなの!?
「創業者の孫が秘伝のレシピをもって関東地方に殴り込み」(そこまでいってない)というなら蓬莱側からも大々的に宣伝したほうがよさそうなところに、551蓬莱のホームページを見てもどこにも「東京豚饅」の文字はないのはそういうわけだったんですね。
とはいえ、なかなか関東の店舗で手に入れにくい、あの肉まんにかなり近いものが手に入るのは普通にうれしい。クオリティとしても「類似品」という感じではなくきちんとおいしい。手土産・お土産としても話題性もあってなかなかいいチョイスに感じます。
はたして東京豚饅は関東地方の肉まんの雄となるのでしょうか。東京豚饅、シンプルにお昼ご飯としても軽食としても手土産としてもオススメですし、話題性も◎。今後に期待です。
東京豚饅
Aセット(豚饅4/焼売12) 2560円
日もち ★★☆☆☆
配りやすさ ★★★☆☆
東京土産の新定番なるか ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!