―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第70回:有働文子(茨城県)]―
全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化などさまざまな角度から地方の魅力をお届け。今回は茨城放送のレポーターを務めていた有働文子アナが茨城県で旬を迎える長ネギをリポートします。
甘くて緑の部分も食べられる「水戸の柔甘ねぎ」
茨城県は全国トップクラスのネギの産地。茨城産のネギは「根深ネギ」と言われ、化学肥料を減らし、十分な土寄せによって栽培された結果、茎の白い部分が長いのが特徴です。
一般的に長ネギが品薄になる4~7月に最盛期を迎える夏ネギは県西地区を中心に栽培が盛んで、日本一の生産量を誇ります。
なかでも「水戸の柔甘(やわらか)ねぎ」は名前のとおり、触感がやわらかくて甘いのが特長で、白い部分だけでなく、緑の葉の部分まで、丸ごと食べることができます。
2019年には、地理的表示(GI)を取得し、地域ブランドとしての価値を高めています。生でサラダにしてもおいしく、ネギが苦手なお子さんにもおすすめです。
有機質肥料をたっぷり入れて白く柔らかいネギに
水戸市のネギ農家、山﨑仁志さんを取材しました。約20年前に会社員から農家へ転職し、現在は家族総出で「水戸の柔甘ねぎ」を栽培。
柔甘ねぎは5月上旬から6月にかけて最盛期を迎え、市場に出回ります。6月の収穫を終えても休む間もなく、夏の気温の高い時季から次作に向けて、ビニールハウスで土づくりを行います。
農薬の量を最低限に減らして育てるため、土づくりにはこだわります。米ぬかなどを使用した有機質肥料をたっぷりと土に入れることで、より白くやわらかいネギができ上がります。
土の中に含まれる病原菌微生物や害虫、雑草の種子などを死滅させて除去や無害化する「土壌消毒」は必須。ハウスの温度や湿度管理などを徹底することで、より太いネギが仕上がります。
生でもおいしい柔甘ねぎを生ハム巻きに
「とにかく(野菜嫌いな)子どもさんにもたくさん食べてもらいたい」と山﨑さん。2023年に開催された「全国ねぎサミット2023in農業王国ふかや」では、「ねぎのピクルス」を来場者にふるまい、「生でもおいしい」と高評価を得たそうです。
おすすめの食べ方を聞いたところ、ネギ臭さがないのでサラダでそのまま食べてもおいしいとのことでしたが、今回は伺ったなかから、ちょっとしたおつまみにもなりそうなレシピをご紹介します。
柔甘ねぎの生ハム巻
材料(2人分)
柔甘ねぎ 1/2本
生ハム 8枚
パセリ、ミニトマト、レモン汁 各適量
つくり方
①柔甘ねぎを縦半分に切り、斜め薄切りにしてサッと水にさらす。
②水気をきった①を8つに分け、それぞれ生ハムで巻く。
③好みでレモン汁をしぼり、パセリ、ミニトマトを添える。
生ハムの塩気と柔甘ねぎの甘味が合わさって、ほどよい歯ごたえ。お酒のおつまみにもぴったりなので、夏の暑い時季は、冷酒やビールと一緒にお楽しみください。茨城が誇る水戸の柔甘ねぎ、ぜひお試しいただきたいです。
<取材・文/有働文子(地方創生女子アナ47)>
―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第70回:有働文子(茨城県)]―
有働文子アナ
大学卒業後、ケーブルテレビ大手j:comの社員として入社。地元大田区の情報番組「しぇいく.はんど~おおたの(笑)商店街~」では、松尾伴内のアシスタントMCを担当。また茨城放送の「スクーピーレポート」では、県内各地からの中継レポートを担当し、800か所以上を取材。お昼の情報番組「ハッピー・パンチ」では、歌手・KATSUMIのアシスタントを務めた。現在は、関東を中心にTV・ラジオ・ナレーションなどを幅広く担当。去年のラグビーW杯では、各地PVのMCや試合後のインタビューを担当し、活躍の場を広げている。2児の母
地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト