ごん゛に゛ぢわ゛(青沼静馬)、西園フミコです。おみやげコラム第3回のテーマは「純白のお土産たち」。
白いおみやげと言えば「白い恋人」(北海道)、「阿わ雪」(山口)、お団子も大福もまんじゅうも白いですし、マシュマロ、メレンゲ、ホワイトチョコ、ホワイト企業、ホワイト上司、ホワイトナイト(経済用語)、ホワイトナイト(バットマンのサブタイトル)…
ただ単に白いおみやげを紹介するだけでは芸がないので、今回は「どら焼き」と「カステラ」という、白いイメージのないお菓子が意外に純白、なおかつおいしい!という2品を実食レビューしていきたいと思います。
白いとなぜか感じる上品さ
さて1品目は「白いどら焼き」。北海道は札幌市わらく堂の、その名も「白どら」です。
見た目は確かに皮も白ければ餡も白い。いつものあのどら焼きと比べてもかなりの“白さ”。餡は「小豆バター」「レーズンバター」との2種類とのことで、さっそく「小豆バター」の方からいただきます。
まず、北海道産の小麦、バター、卵、砂糖と地元の原材料をふんだんに使用しているという白い皮の食感がかなりのもっちり感。いつものどら焼きの「ふわふわ感」もあるんですが、さらにしっとり具合がプラスされているように思います。餡は小豆バターと言えどもバター感はひかえめ、小豆のほどよい甘さが心地よいです。
続いて「レーズンバター」。間違いなくうまいだろうと思ってたら間違いなくうまい!優勝!そういう類のやつです。レーズンがきいていてサッパリおいしいのです。
「北海道のおみやげのどら焼きだよ」なんて言って渡して、「白い!」という相手のリアクションを楽しむのも一興、そんなおみやげになると思いました。
さてさてもう1つの純白おみやげは、「白いカステラ」。
カステラは黄色と相場が決まっているものですが、じゃーん、
やっぱりこっちも白い!
こちらは長崎市雲仙市「みかど本舗」さんの商品です。カステラの黄色は卵の色なわけですが、「白いカステラ」は国産のお米を食べさせて育てた鶏から、「白い黄身」の卵を生産&使用しているとか。米食なんですね…! 気が合うね! まあ米食の私から生まれてきた赤ん坊は赤かったわけなんですが…さっそく実食。
やさしい、上品な口あたりです。口の中の水分持ってかれる感じは全くなく、ふんわりとした甘さが広がります。これはおいしい。贈り物にも喜ばれそう…と思ったら、やはり婚礼の引き出物にもよく使われているとか。ちょいとうるさい人にも喜ばれそうな上品さ&おめでたさ。
そんなわけで純白のお土産たちをレビューしてみましたがいかがでしたでしょうか?もうすぐホワイトデー。お返しに、むしろもらってなくても贈ってみるのはいかがでしょう。
わらく堂『白どら』
小豆バター&レーズンバター12個入 2808円(税込)
日持ち ★★★★☆
配りやすさ ★★☆☆☆
白さ ★★★★★
【公式ホームページ】http://www.warakudo.co.jp/
みかど本舗『白いかすてら(中)2本セット』
3240円(税込)
日持ち ★★★☆☆
配りやすさ ★★★★☆
目上の人にも喜ばれそう度 ★★★★★
【公式ホームページ】http://www.warakudo.co.jp/
<イラスト・文/西園フミコ>
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる「おみやげどうしよう?」を連載(全4巻 4巻は2020年4/8発売)