「イカの王様」の塩辛に出合える。東京島しょ部の人気グルメランキング

都内約70店舗を展開するアンテナショップ。今回は「東京愛らんど」に並ぶ東京諸島の商品に注目。2023年4月から2024年3月までの「総合売上額」、「冷凍食品&チルド食品の販売個数」の各トップ3と、「ショップスタッフさんおすすめ商品」ベスト3を一挙にご紹介します。

東京の11島の特産品が集まる「東京愛らんど」

塩辛や野菜など東京の島々の名産品

 伊豆諸島・小笠原諸島への玄関口、東京都港区の竹芝客船ターミナル内にあるアンテナショップには、東京の11の島々の特産品が集結。例年10月頃には島レモンが登場し、夏頃から展開するレモンフェアコーナーも必見です。ダサかわいいデザインが評判の伊豆諸島・小笠原諸島のデザインキーホルダーや、式根島の地鉈の湯と新島の湯の浜の2種類がセットになった温泉の素もぜひチェックを。

自然の恵みが詰まった逸品、総合売上額トップ3

ボトルに入った塩辛
丸金商店「赤イカ入塩辛」

1位 丸金商店(神津島)「赤イカ入塩辛(甘口・中辛・辛口)」 170g・1200円(税込)
2位 黒潮商会(神津島)「地のり」 20g・720円(税込)
3位 三宅ハート会(三宅島)「明日葉(生葉)」100g~110g・300円(時価・税込)

 1位の「赤イカ入塩辛」は、「イカの王様」と称される幻の高級イカ・赤イカを用いた塩辛。中辛と辛口は、神津島の島唐辛子が使用されています。2位は、特殊製法により丹念に焼き上げた、磯の香りが楽しめる添加物不使用の「地のり」。そのままおつまみにしたり、みそ汁や麺類、炒めものなどさまざまな料理に活躍します。三宅島の特産品で知られる「明日葉(生葉)」が3位にランクイン。豊富なミネラルと食物繊維、ポリフェノールの一種カルコンを含む生命力が強い明日葉。炒めても煮ても揚げてもおいしい万能野菜です。

食べたらやみつきになる冷凍&チルド食品の販売個数トップ3

パウチされた魚の干物
新島水産加工協同組合「青むろあじくさや」

1位 丸金商店(神津島)「赤イカ入塩辛(甘口・中辛・辛口)」 170g・1200円(税込)
2位 新島水産加工協同組合(新島)「青むろあじくさや」 1尾・700円(税込)
3位 大島牛乳(大島)「大島牛乳アイス」85ml・440円(税込)

 ご飯やお酒のおともにもぴったりな「赤イカ入塩辛」がこちらでも1位に。パスタや野菜炒め、冷ややっこのトッピングなどさまざまなレシピに活用されています。2位の「青むろあじくさや」は、くさや液と新島の地下水、塩のみでつくられる無添加の発酵食品。新島産のくさやは塩分が低く、においの強さが特徴的。島焼酎などお酒のつまみ、お茶漬けにもおすすめです。解凍後、両面焼いたら、手でちぎって召しあがれ。3位は、大島で育った牛からできた濃厚なミルクを使用した「大島牛乳アイス」。クリーミーさとやさしい甘さがやみつきになります。

スタッフが自信をもっておすすめするベスト3

レモンの皮とクジラのイラストが描かれているお菓子のパッケージ
日本果汁「さくピー」

1位 日本果汁(小笠原)「さくピー」 12g・360円(税込)
2位 大島椿(大島)「大島バターフィナンシェ」1個・390円(税込)
3位 A-Farm「明日葉味噌・島唐辛子味噌」各70g・各690円(税込)

 1位は、レモンの果皮をバキュームフライ製法でさくっとした食感に仕上げた「さくピー」。「小笠原島レモンを使用したうま塩味のかんきつチップスです。果物を余すところなく使うことで、自然にもやさしいお菓子です。お土産にもぴったりで売上第1位になりました」(店長・金井さん)。2位の「大島バターフィナンシェ」は、風味のいい大島バターと沖縄産の本和香糖(ほんわかとう)を使用し、日本茶に合うようにつくられたやさしい味わいが特徴。「八芳園」のシェフパティシエ・黒田達弘氏が開発したことでも注目に。3位は、明日葉味噌は栄養たっぷりの明日葉が入った甘みそと、島唐辛子みそは赤く熟す前に手摘みされた青唐辛子を使った甘辛みそ。「ご飯でもパンでも合うさまざまな料理に使える万能調味料です」

店内がよく見えるお店の入り口の様子
伊豆諸島・小笠原諸島のアンテナショップ「東京愛らんど」

写真提供/(公財)東京都島しょ振興公社

<取材・文/寺川尚美>