個性さまざま!東京都「5色の麺食べ比べセット」
今回取り上げるのは東京都品川区はしづめ製麺さんの「5色の麺食べ比べセット」。はしづめ製麺さんは1949年創業以来、飲食店や家庭向けにも製麺業を営んでいます。
なかでも「5色の麺食べ比べセット」は、ごぼう麺、山椒麺、翡翠麺、ゆず麺、中華麺の5種を食べ比べできるそうで、なんとも楽しそう!
ということで、さっそくお取り寄せ。翡翠麺や中華麺は食べたことあるけどごぼう麺や山椒麺は初めてです。冷凍された5種の麺と、和だし&鳥の「はしづめ」オリジナルスープの素が届きます。
麺を楽しめそうな、シンプルなスープもうれしい。わが家ではお湯に某赤い缶の中華調味料を溶かすことくらいしかできない。
はしづめ製麺の麺セット種を食べ比べ
まずはもっともオーソドックスと思われる「中華麺」から。はしづめ製麺さんでは独自に麺の太さ、食感、香りを「おいしさの指標」として数値化されています。5段階評価で、5に近づくほど太く、コシがあり、香りの強い麺ということになります。
さて中華麺は「太さ:2、食感:5」。スープを湯煎で解凍・麺をゆで、解凍したスープをお湯で割って完成。具材はなし、麺オンリーでいただきます!
スープはゴマ油が香る優しい味つけ。太さ:2、食感:5というだけあって細麺ですがかなりのコシです。市販のチュルチュル系ちぢれ麺の食感ではなく、しっかりかまないといけない歯ごたえで、高級感と満足感があります。おいしい。
お次は「翡翠麺」を。1980年に日本で最初に生のホウレンソウを練り込んだ麺を開発。「翡翠麺」と命名したそうです。期待大。
麺がゆで上がるといっそう緑が鮮やかでいいですね!「太さ:3、食感:2、香り:1」という指標で、中華麺に比べるとだいぶもちもちでやわらかめです。香りは1ということで、そこまでホウレンソウの主張は強くありませんが、食べやすくキレイ! といったところでしょうか。
続いて「ごぼう麺」。見た目はそばっぽいですが、袋を開けた瞬間から台所じゅうにごぼうの香りが! 「太さ:3、食感:3、香り:5」とのことで、本当にゴボウの香りと甘味を堪能できるとても個性的な麺です。天ぷらとか乗せたい。
4つ目は「ゆず麺」。ほっとする味のスープにほのかにユズが香ってさわやかに味わえます。「太さ:5、食感:3、香り:4」と、5種のなかではもっとも太麺。
最後は「山椒麺」。花椒(ホアジャオ)を石臼引きで自社精製して練り込んだ、日本で唯一の麺だそう。「太さ:3、食感:3、香り:5」。ということで、山椒の香りも強いですし、それなりに舌もピリピリして辛い! これは相当インパクトありますね。麻婆や担々麺系でのアレンジもおいしそうです。
そんなこんなで5種食べ比べしましたが、とくに山椒麺とごぼう麺が印象に残ったでしょうか。どちらもほかにない味で、香りが強く、なおかつおいしいという点を兼ね備えていました。翡翠麺もこちら発祥とのことで、非常にオリジナリティや創意工夫にあふれた製麺屋さんなのだなと感じます。
今回のセットは一般的なお土産・手土産にはそれほど向かないかもしれないかもしれませんが、広尾と青山にレストラン「はしづめ」も経営しているとのこと、がぜん気になります。
本当に独創的な麺を味わえますので、料理好き・麺好きのあなたにとくにおすすめです。
はしづめ製麺 5色の麺食べ比べセット 3000円
日もち ★★☆☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
個性的な5種の麺を味わえる ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!