東尋坊の断崖絶壁を再現したシュークリーム
船越英一郎に追いつめられた犯人が自供する火サスの名所としてお馴染み、福井県坂井市の東尋坊。やっぱ背負うなら日本海だよね! そんな断崖絶壁の絶景を完全再現したスイーツが存在します。その名も「崖淵シュークリーム」。
販売元は東尋坊にあるセレクトショップ「福日和」さん。ラインナップは「こだわりの生カスタード」、「チョコカスタード」、「焦がしキャラメルカスタード」の3種。
石川県を第二の故郷とする私。福井県の東尋坊には観光に行ったことがありまして。当時たしか20代、ひとりでフラッと訪れたのですが、立ち寄った食事処で「え…おひとりさま…ですか…?」と微妙な空気が流れたのをよく覚えています。別に傷心とかはしてないんだ、紛らわしくてすまない。誤解を防ぐためにも、東尋坊はだれかと行ったほうがいい観光スポットかもしれません。
さて、気を取り直してお取り寄せしたシュークリームを解凍後、開封。こちらの商品はとにかくその見た目にインパクトがあるのですが…
く…黒い!
東尋坊の岩肌をイメージしたごつごつのシュー生地には竹炭と、日本海の海水で手づくりされた越前塩を使用しているんだとか。このあまりの黒さと岩肌ぶり、初見でシュークリームと見抜くのは無理かもしれません。シュークリームというより黒いメロンパンのような。母(70代)も「なに!?」といっていました。解凍してさっそく実食。
「崖淵シュークリーム」3種を食べ比べ
「こだわりの生カスタード」
まずザクザクとしたシュー、存在感が強い…! こだわり、というだけあって生カスタードも確かに濃厚で卵の味を感じます。東尋坊の岩石は世界三大奇勝といい、世界でも3か所しかない大変珍しい岩でできているんだそうです。
「焦がしキャラメルカスタード」
カスタードにキャラメルの風味が加わってさらに重層的な味わいに。私は冷蔵庫で解凍して食べましたが、おすすめの応用編として電子レンジ20~30秒→オーブントースターで1分。「ほんのり温かくさっくり生地・ひんやりふわとろクリーム」になるんだとか。それもおいしそう…!
「チョコカスタード」
生クリームとチョコ。意外とビターな味わいです。かつて「東尋坊」という名前の破戒僧がおり、その恋敵が東尋坊を酔わせて崖から突き落としたら、それから49日は海が大荒れだった、という伝承があるんだとか。伝承もビターだ。
そんなこんなで3種味わいましたが、「こだわりの生カスタード」が個人的にはいちばんおいしかったでしょうか。
お店ではできたてのシュークリームをいただけるんだとか。東尋坊というパンチの効いた観光地を見事に体現しているご当地スイーツ、お土産として持参したらうけそうです。観光地としても非常にいいところなので、ぜひ訪れてみてください、できれば2人以上で。
福日和 崖淵シュークリーム3種アソートボックス 1510円
日もち ★★☆☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
東尋坊というパンチの効いた観光地を体現してる ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!