葛を凍らせた「くずバー」が20万本を超えるヒット商品に
目新しくておいしいひんやりスイーツはいねが~と探していたところ、ありました。その名も「くずバー」。
つくったのは、神奈川県平塚市で1951年創業の和菓子屋「三秀堂」さん。累計20万本を超えたヒット商品で、葛をアイスのように凍らせて食べる新食感の和菓子こそ、「くずバー」。
10本入りをお取り寄せすると、そのカラフルなこと。
ラインナップは、いちご、みかん、抹茶、湘南ブルー、マンゴー、白桃、和梨、パイナップル、スイカ、ブルーベリーの10種。
早速かじりついていきましょう。冷凍庫から取り出してすぐ食べるもよし、5分ほど半解凍で食べるもよし、溶けてもアイスのように液状にはならないそうです。
「くずバー」10種をお取り寄せ&食べ比べ
「いちご」
いちごみるく味といった感じでしょうか、そりゃうまいよね、いちごと葛とか定番だもの。皆が大好きな味。
「みかん」
うまいです! みかんバーのやわらかい版とでも言いましょうか…食感はアイスでもなく、シャーベットでもなく、凍らせた葛としか言いようがない新食感。氷菓ではなくひんやり和菓子ってイメージですね。歯ごたえがある分でしょうか、意外とおなかにたまります。
「抹茶」
宇治抹茶の味が濃くておいしいです。見た目もかわいい。THE和菓子という感じ。
「湘南ブルー」
ブルーハワイみたいなこと!? と思ったらサイダー味の葛にカラフルに果物が添えられています。さっぱりとしたさわやかさを感じます。
「マンゴー」
和菓子でマンゴーというのは新鮮に思えましたが、パッションフルーツ独特の甘さと葛の食感がとてもよく合います。意外な発見。
「白桃」
これもおいしい! 今は亡き「桃の天〇水」を丸かじりしている感じです。桃果肉も合ってますし、このバリエーションの豊かさはすごい。
「和梨」
梨のしゃりしゃり食感と甘さが良いですね、さわやかでさっぱりしてます。
「パイナップル」
香りがまずトロピカルでびっくり。マンゴーの時も思いましたが、意外なほど葛とパッションフルーツの相性がいいです。
「スイカ」
種部分はチョコで再現。つまりスイカバーの葛バージョンという感じ。でも人工的ではなくて、割と生のスイカも感じますね。
「ブルーベリー」
ブルーベリーの果実がゴロゴロ入った感じは葛ならではのぜいたくさ。フレッシュで甘酸っぱいし、凍った果実と葛の相性もいいです。
計10種食べ終わりましたが、個人的には白桃、マンゴー、パイナップルがとくにおいしかったですね。
果物のアイスやシャーベットは珍しくありませんが、果実を葛にごろごろ閉じ込めているぜいたく感と、南国系の果物と葛食感の組み合わせが気に入りました。腹もちがよく1日2本が限界で、なかなか試食&記事化に時間を有してんやわんやでしたが、これだけ満腹感があっても1本200kcal未満なんだとか。変わり種の冷菓としておもてなしに使っても評判はよさそう。
ひんやりスイーツをおなかいっぱい食べたい! でも太るのはイヤ! みたいなときにはぜひ「くずバー」おすすめです。
三秀堂 「くずバー」堪能セット 2740円
日もち ★★☆☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
とくに南国系が意外なおいしさ ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!