真庭市のご当地グルメ「ひるぜん焼そば」。甘辛みそダレとニンニクで食欲アップ

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]―
連載タイトル

みそダレと鶏肉、キャベツが特徴のひるぜん焼そば

イラスト

 個人的な話ですが、家族が増えてからというもの、休日は昼食麺類無限調理マシーンと化しています。休みの日まで手の込んだ料理はしたくないけど、毎回外食すると破産する、悲しき麺食いモンスターが見つけたのは、岡山のご当地グルメ「ひるぜん焼そば」。

 昭和30年代から岡山県北部の蒜山(ひるぜん)地域では、冬の保存食として各家庭でつくられていた、みそを使った焼そばが好まれていました。そのなかで蒜山にあった食堂が、みそをベースにニンニク、タマネギ、リンゴなど独自のみそダレを使い、鶏肉とキャベツを入れて提供した焼そばが評判になったのが、ひるぜん焼そばの成り立ちだそう。

ひるぜん焼きそば

 今回はこりゃあおいしそうだ! と思い、「ひるぜん悠悠」さんの麺とタレのセットをお取り寄せ。

中身

 中には、チルドの焼そば麺が4食分、タレが2種、そして悠悠監修マル秘レシピが入っています。

麺

 麺も240gと大盛り。

「ひるぜん悠悠」のタレ2種類を使って試食

準備

 さてさて、キャベツと鶏肉を用意して調理開始。本場ではやわらかい若鶏の肉がよしとされているそう。

調理工程

 キャベツと鶏肉を塩コショウで炒めたら麺を投下、料理酒でほぐします。このへんは一般的な焼そばと同じですね。麺と具材が炒め終わったら、2種あるうちのまずは「ひるぜん焼そば好いとん会公認・焼そばのたれ」をからめていただきます。

完成

 色はそんなに濃くなく、ニンニクの香りが印象的です。甘辛いみそダレが太麺にからんでちょっとジャンクな感じでおいしい! 食欲もりもり系焼そばですね。ガッツリ食べたいときにとてもいい。

 ただ、腕前の問題か火力の問題か、ちょっとべちゃっとしてしまったので次はもう1つの「若田のたれ」でリベンジ。

 秘伝のレシピには火加減やコツなどがこと細かに記されていまして、とにかく水分を出さない・飛ばすのがコツのようです。フライパンに直接投入していた麺をほぐす用の料理酒を炒める前に、麺にふりかけほぐすようにアレンジすると…

完成

 大変おいしくできました! ニンニクと少しだけスパイシーでカレーのような風味(カレーは入ってないんですが)が、麺や具材とよく合います。やはりベタッとさせないというのが、調理の大事なポイントだった様子。鶏肉をいれる焼そばなんて珍しいな~と最初は感じましたがまったく違和感なし。みそダレと相性も抜群でしたね。

 ご当地焼きそばはやはり現地で食べるのがいちばんだとは思いますが、気軽に味わえるのもお取り寄せの醍醐味。まだまだ奥深そうなご当地焼きそば道、探究していきたいと思います。

イラスト

ひるぜん悠々 ひるぜん焼そば4食 2500円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
甘辛みそダレとニンニクで食欲もりもりガッツリ焼そば ★★★★★

※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第109回]―

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!