伊東市の養蜂家がつくるフルーツキャンディ。ドライフルーツとはちみつがベストマッチ

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]―
連載タイトル

養蜂家がつくった「スペシャルフルーツキャンディ」

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 今回取り上げるのは、静岡県伊東市の養蜂家・ハチミツショップ「みつばちのーと」さん。混ぜものなし・高熱処理なし・花の個性を活かしたはちみつにこだわってさまざな商品を販売されています。なかでも、ひときわ目を引いたのが今回お取り寄せした「スペシャルフルーツキャンディ」。

梱包

 伊豆産のフルーツを薄いドライフルーツにし、上から手づくりはちみつあめをたらしてでき上がった品だそうで、梱包を開けていくと…

中身

 なんとも美しいキャンディが出現。ドライフルーツがはちみつ色にコーティングされていて輝いてます。キャンディってお土産のなかでは鉄板だと思うのですが、あまりコラムには登場して来なかったかもしれませんね。

「みつばちのーと」のキャンディを食べ比べ

中身
 
 今回はイチゴ・リンゴ・キウイの期間限定スペシャルを注文。ほかにも、レモンやミカン、ユズなど発売されています。ということで、早速いただきます。

いちご
 
<イチゴ>
 キャンディ1つ1つはけっこう大ぶり+平べったい形なので、口の中でなめとかすというよりは少しずつパリパリかじっていく感覚でした。まずはちみつの豊かで優しい味わいがやってきて、あめのパリパリ食感とドライフルーツの食感が後からやってきます。
 イチゴはなによりもビジュ優勝という感じですが、イチゴの甘酸っぱさとハチミツの甘さが合わさって、アレです、某三角形のイチゴとミルクのあめに似てるかも。おいしい。

キウイ
 
<キウイ>
 キウイそのものも透き通っていて美しいです。レジンみたい(その例えは正しいのか…?)。やはりこちらもおいしいはちみつ味から、ほどなくしてキウイの酸味が口の中に広がっていきます。

リンゴ
 
<リンゴ>
 リンゴとはちみつは鉄板の組み合わせだと思いますが、リンゴの濃縮された風味とはちみつがめちゃめちゃおいしいです。おいしそうと思ったらやっぱりおいしいやつ。

 そんなこんなで3種類とも甲乙つけがたく美味でした。個人的にあめって1袋食べきる前に飽きちゃったり…するので…(飽きっぽいだけかもしれません)これくらいのボリュームも個人的にはうれしいポイント。

 こちらのみつばちのーとの創業者・田中さんはまったくの異業種から養蜂の世界に魅せられ、「混ぜ物や高熱処理をしていない国産生はちみつは(正確な統計はとれないものの)2〜3%出回っていればまだいいだろうといわれている現状」にショックを受け、修行ののち家族と共に伊東市へ移住・独立、現在に至るそう。

 どうしても子もち既婚者としては「異業種からの転職・独立」もですが、「家族とともに移住」のハードルの高さを意識してしまうので、より一層(本気だ! 本気のはちみつ屋さんだ…!)とブルってしまいました。そんなド本気の養蜂家さんがつくったはちみつキャンディ、ちょっとしたお土産やギフトにも使いやすいかと思います。ぜひ。

イラスト

みつばちのーと スペシャルフルーツキャンディ(リンゴ・ イチゴ・キウイ) 1674円
日もち ★★★★★
配りやすさ ★★★★☆
本気の養蜂家さんがつくった美麗はちみつキャンディ ★★★★★

※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。

―[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第116回]―

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!