マヨルカ「ポルボロン10個入りレッドギフトボックス」をお取り寄せ
OLをやっていた頃、グルメな先輩が多く、さまざまなおいしいお店や手土産を教えてもらった時期がありました。そのなかでも印象深かったのが「ポルボロン」。スペインはアンダルシア地方の伝統菓子で、初めて上司から贈ってもらったときには、こんなにおいしいものがあるのかと驚いたものでした。
今回はそんな思い出のポルボロンを、東京「マヨルカ」さんよりお取り寄せしました。
購入したのは「ポルボロン10個入りレッドギフトボックス」です。
5種類のポルボロンが2個ずつ入っています。
・プレーン(アーモンド)
・コーヒー
・チョコレート
・アールグレイ
・宇治抹茶
ポルボロンはアンダルシア地方発祥のお菓子
そもそもポルボロンとは、薄力粉・粉糖・ラード・ショートニング・卵などからつくる、非常に繊細な口溶けを特徴とするお菓子。スペインのアンダルシア地方発祥のお菓子で、800年頃に中東から伝わったとされています。ということで、早速プレーン(アーモンド)からいただきます。
<プレーン(アーモンド)>
見た目は大きいクッキー…? という印象なのですが、そうそうこの食感! 口溶けがクッキーとはまったく別物なのです。口に入れた瞬間にふわっと、しゅわっとほぐれて消える食感は唯一無二。アーモンドと自然な甘さが大人っぽい。
<チョコ>
チョコ感、カカオ感はそこまで強くありませんがマイルド。ミルキーで甘い風味が来て、あと味でちょっとチョコを感じる…という塩梅です。
<宇治抹茶>
こちらもチョコ同様、後味に抹茶を感じるくらいの控えめフレーバーですが、大人な感じで十分おいしいです。
<アールグレイ>
茶葉が練り込んであるのが見えますね。まるでミルクティーを食べているかのような味わい。おいし〜〜い!
やはり久々のポルボロンはあまりにおいしく、あっという間に完食してしまいましたが、プレーン(アーモンド)がいちばん好みでしたでしょうか。次点はアールグレイ。食感や口溶けのはかなさが最大の特徴のお菓子なのですが、この素朴だけど味わい深い、ホロホロしてるけどパサパサはしてない、絶妙なおいしさ。
今回お取り寄せした「マヨルカ」さんの本店はスペイン・マドリード。スペイン王室御用達(!)のグルメストアで、カフェやレストランも併設されています。最近はバスケチーズケーキも話題のようですが、ぜひポルボロンのホロホロ食感は一度味わっていただきたい。
おいしいんだよ。食べて! という気持ちばかりが先立ってオモロいことを1つも書かずに今回のコラムが終わろうとしています(そもそもオモロが必要なのか?)。崩れやすいので持ち運びには多少注意が必要ですが、老若男女や場面を問わず喜ばれる上品なお菓子だと思います。
マヨルカ ポルボロン10個入りレッドギフトボックス 3200円
日もち ★★★☆☆
配りやすさ ★★★☆☆
ポルボロンでしか味わえないはかなさ ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!