ぷるぷる生地とジューシーさは、まさにイチゴ大福の宝石箱

[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第5回]

ビビっとくる日本全国おみやげ日記

今回はいちご

 コラム第5回のテーマは「イチゴ」!

 イチゴジャム、イチゴチョコ、イチゴ大福…と栃木・福岡・熊本などの名産地を中心に、イチゴお土産は数多く存在します。

 また、岩手の「いちごかもめの玉子」(期間限定)、北海道「よいとまけ いちご」、東京「とらや」の「小形羊羹いちご」など「定番おみやげのいちご味」も。お菓子メーカーがイチゴ味のものを出すと売れ行きが伸びるんだそうで、イチゴ味には「最強の2番手」のイメージもあったり。

 今日はそんなイチゴづくしのお土産の中から、島根の「ルビーのいちご」と栃木の「バーチャミ」を実食レビューしていきます。

ラメのかかったイチゴ大福は、ただごとじゃない風格

 まずは「 ジュエリーボックス ルビーのいちご DAIFUKU」から。こちらは島根県出雲市にある吉岡製菓さんの商品で、季節限定かつ1日20個限定という貴重なもの。

「 ジュエリーボックス ルビーのいちご DAIFUKU」

 イチゴ大福なのですが、一般的な「白いお餅の中にあんことイチゴ」というビジュアルを想像してるとびっくり。

白いお餅の中にあんことイチゴ

 イチゴの果実を形どったぷるぷるの赤い生地。表面にはうすくラメがかかっており、イチゴのヘタが添えられ、生地の中には白あん、そしてイチゴ。

 「ラメのかかった大福」というものを私は生まれて初めて食べましたが、私はラメをみるといつも中学の新体操部の女子たちを思い出します。メイクにラメラメのアイシャドウしたまま体育館で練習してるから、そこのスペースいくとラメが伝染るんだよね。すね毛ボーボーの柔道部男子が伝染ったラメでキラキラしてておっかしいのなんの。何の話?

ラメでグロッシーに輝く柔道部員

 大福の話。「ルビーのいちご」、「こりゃただの大福じゃないぞ!」という風格をビンビンに醸し出し、「ジュエリーボックス」「ルビー」のネーミングが大げさでないと感じます。

 一口かじると特徴的なのはやはり「生地のぷるぷるさ」と「ジューシーさ」。ただでさえノーマル大福より数段水分を含んだ生地なのに、優しい白あんの甘さとイチゴ本体の甘酸っぱさが合わさり、まさにイチゴ大福の宝石箱やぁ~!という気持ちに。

 この「ルビーのいちご」は、手の温度で鮮度を損なわないように「直接手で触れずにフルーツを生地で包む」手法が用いられているのだとか。すごいですね。能力ものバトル漫画みたい…

 ルビーのいちご

 賞味期限も短く、めちゃめちゃデリケートなため、お取り寄せまたは自分用におすすめのお土産ではありますが、吉岡製菓さんは和菓子洋菓子のラインナップが充実している(きんつば、お団子、フィナンシェ、リーフパイetc…)ので、いろんな用途に合わせた買い方ができるんじゃないかなと思います。

日本一のイチゴのまちが生んだ、イチゴ味のチョコスプーン

 さて、お次は”いちごにキスするチョコスプーン”というキャッチコピー、栃木「バーチャミ」

「バーチャミ」

 フリーズドライとちおとめのチョコレートがけを、ホットミルクに溶かして召し上がれ、というお土産。味は抹茶、ビター、ホワイトの3種。

抹茶、ビター、ホワイト

 販売元の「株式会社静風」さんが位置する栃木県真岡市は「日本一のイチゴのまち」。50年連続いちご生産量1位の栃木県の中でも「イチゴ王国グランプリ」において最高賞の大賞を最多受賞、という「イチゴ界の東大首席」みたいな町です。

 さて、そんなイチゴの町で生まれた「とちおとめ」使用のチョコスプーンをさっそくホットミルクに合わせてみます。

 私は「爆発しないゆで卵の作り方」をレシピどおりにやっても爆発する「電子レンジ爆発のオンナ」でして。離乳食はあまりに何度もやらかしてるので開き直って「おかゆの爆発仕立てでございます」とか言って出してるし。ホットミルクも電子レンジで作るのは緊張します。……大丈夫でした。

ホットミルク

……そして、めちゃくちゃおいしいですこれ!特に「ホワイト&ストロベリー」のホワイトチョコのマイルドな甘さが気に入りまして、甘くて温かくてホッとします。フリーズドライのイチゴがミルクにプカプカ浮いて、見た目もキュートだなんて最高です。

フリーズドライのイチゴがミルクにプカプカ

 しんどい残業続きのときなんかにあると、すごく喜ばれると思います。お取り寄せは難しそうですが、「静風」さんのHPから販売先一覧をチェックしてみてください。

 というわけで「いちご特集」いかがでしたでしょうか。今回は取り上げませんでしたが、自分の漫画(『おみやげどうしよう?』)にも描かせてもらった、福岡のいちごのわらび餅「あまび」や 、宮城のいちごのスパークリングワイン「ミガキイチゴ・カネット」なんかもおススメです。

 進化を続けるイチゴのお土産、贈ってみてはいかがでしょうか?

おススメいちご土産

株式会社 吉岡製菓
『ジュエリーボックス ルビーのいちご DAIFUKU』

1箱6個入 3,240円 (税込)
日持ち      ★☆☆☆☆
配りやすさ    ★☆☆☆☆
宝石箱度     ★★★★★

【公式ホームページ】

株式会社静風『バーチャミ』
Bitter、White 600円(税別/参考価格)抹茶 650円(税別/参考価格)

日持ち      ★★★☆☆
配りやすさ    ★★★☆☆
ホッとする甘さ  ★★★★★

【公式ホームページ】
【公式Instagram】

[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第5回]

西園フミコさん
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる「おみやげどうしよう?」を連載(全4巻 4巻は2020年4/8発売)