第6回のテーマは「長いお土産」。なんじゃそりゃ、と思われるでしょうが、世の中には存在します、悪夢のようにロングなお土産たちが…。というわけで今回は京都・埼玉・静岡からご紹介。
1つ目「京丹波のさけるチーズ ロング」:33cm
まずは京都府船井郡京丹波町、「株式会社ミルクファームすぎやま」さんのさけるチーズロング。33cmと、さけるチーズとしてはかなり長い部類に入りますが、まだまだ良心的な長さ。
京都といえば和菓子や京野菜のイメージが強いかもしれませんが、京丹波町は京都府でも随一の酪農地帯。「株式会社ミルクファームすぎやま」さんは牧場運営、生乳の出荷などに加え「京丹波の白いモッツァレラ」などのチーズ製造も行われています。
さてお味は…なんだこれおいしい! 長さに気を取られていましたが、チーズそのものにコクがあり、ものすごくおいしいです。さらに嬉しいのが、さいてもさいてもなくならないこと。さいては食べさいては食べ、そうか、私は今までの「さけるチーズ」のサイズには満足していなかったんだ……! 私の求めていたのはロングだったんだ……!! とチーズのアハ体験がありました。
さけるチーズがこれだけおいしいのだから、牛乳やモッツァレラなんかどれだけおいしいのだろう。気になります。出張帰りの新幹線の中でこいつとビールっていうのも楽しそうですね。
2つ目「五家宝(ごかぼう) 末長く」:61cm
お次は埼玉県熊谷市の堀内製菓さん「五家宝 末長く」。
そもそも「五家宝」とはおこしダネ(雷おこしの”おこし”ですね)を水飴などで棒状に固め、きな粉に水飴などを混ぜた皮で巻き付け、さらにきな粉を表面にまぶしたもの。草加の草加煎餅・川越の芋菓子と共に埼玉の三大銘菓の一つなんだとか。
その「五家宝」をご縁を大切にする気持ちを長さに込めたのが「末長く」。61cm、太さもノーマル五家宝の1.5倍となかなかのつわもの。
さすがにそのまま丸かじりは無謀だったので、カットして食べてみました。
「おこし」部分がふわふわサクサク、それでいて水飴がもっちり、きなこの香ばしい風味が相まって小気味よいおいしさです。水戸の「吉原殿中」に似た感じも。
この「長さ」を活かして縁起物や引き出物としても人気だそうなので、これを持っての移動は若干注目を浴びそうですが、洒落のきいた贈答品にもよいかもしれません。
3つ目「ロングふがし いちご」:88cm
長ァァァァァいッ!! 説明不要!! 静岡県三島市にある麩の菓おふやさんの「ロングふがし いちご」。
ロングふがし(「さくら棒」が有名)は花火大会やお正月の屋台でおなじみの静岡県民のソウルフードであり、知らない人はいないとか。
わー甘い。たしかにお祭りで売っていそうな、特に子どもの好きそうな甘い味がします。結婚式二次会でのふがし早食い競争、お誕生会や子供会での景品なんかにも人気だそうです。
というわけでロングお土産特集いかがだったでしょうか。お土産はインパクト勝負、そんなら長くしてしまえ!! という発想が私は大好きなんですけども、さすがに手持ちは厳しいものばかりになったかもしれませんが……!! インパクトを与えたいとき、贈ってみてはいかがでしょうか?
株式会社ミルクファームすぎやま
『京丹波のさけるチーズ ロング』
1,026円 (税込)
日持ち ★☆☆☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
長さ 33cm
堀内製菓 『五家宝 末長く』
1,404円(税込)
日持ち ★☆☆☆☆
配りやすさ ★★☆☆☆
長さ 61cm
麩の菓 おふや「ロングふがし いちご」
600円(税込)
日持ち ★★★☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
長さ 88cm
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる「おみやげどうしよう?」を連載(全4巻 4巻は2020年4/8発売)