―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案/第8回目]―
女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、都内アンテナショップで見つけた「ご飯のとも」やご当地調味料を使ったおいしいレシピを紹介します。
ひろしまアンテナショップ「TAU」で発見
「おいしいドレッシング」探しは、いつでも楽しいもの。 シンプルに塩、コショウ、レモン、オリーブオイルもいいけれど、たまにはとろりとした濃いめのドレッシングでもいただきたくなります。
今回は、国産レモンの産地として有名な広島県のアンテナショップ「ひろしまブランドショップTAU(たう)」で、レモン風味のドレッシングを探してみました。
東京・銀座にある「ひろしまブランドショップTAU(たう)」。「たう」とは広島の言葉で「届ける」という意味。その名のとおり、地下1階から3階までの4フロアで広島の魅力をいろいろ発信しています。1階のショッピングフロアでは、もみじまんじゅうやカキ、瀬戸内レモン関連の商品がところ狭しと並んでいるので、必見です!
「レモスコ」入りでクリーミーな「レモスコ シーザードレッシング」
広島県はレモンの生産量、日本一。ここ「TAU」には、その瀬戸内レモンを使用したお菓子やドレッシング、たれ、ソースは数多くそろっています。そのドレッシングコーナーで見つけたのが「レモスコ シーザードレッシング」(150ml 432円・税込 保存方法:常温、開栓後は要冷蔵 ヤマトフーズ株式会社)。じつは以前、おみやげでいただいたことがあっておいしかったので、迷わず購入しました。
「レモスコ」とは、「日本一の生産量を誇る広島のレモンを全国に広めたい!」「今までにない調味料を化学調味料無添加でつくりたい!」という思いから開発されたという、レモンの果汁と皮、酢、唐辛子、藻塩をブレンドしたすっぱ辛い調味料。
それを使用したシーザードレッシングなので、ちょっぴりピリッとしています。タマネギ入りで、隠し味にセロリやアンチョビを加え、自家製マヨネーズのまろやかさとレモスコのすっぱ辛さが特長。サラダ野菜、ゆで野菜、グルリ野菜との相性が抜群です。
野菜だけでなく、から揚げなどのフライのソースにもぴったり。ドレッシングは同じものを食べ続けると飽きてくるので、何回かで無理なく使いきれるのも便利だと思います。今回はこのドレッシングを使って、野菜のおかず3種をご紹介します。
ボリュームたっぷり、コロコロじゃが入りシーザーサラダ
シーザーサラダは、レタス中心の生野菜にクルトンや粉チーズなどを加えたサラダのことをいいます。ロメインレタスを使用するとより本格的ですが、ここでは、クルトンの代わりにジャガイモを揚げ炒めにしてのせました。すっぱ辛くてクリーミーなドレッシングと“揚げジャガ”はベストマッチ! 野菜がたっぷり食べられます。
「コロコロジャガ入りシーザーサラダ」
クルトンの替わりに表面をカリッとさせたジャガイモを入れます。揚げるのではなく、ベーコンと炒め煮にすると、風味もついておいしく仕上がります。
【材料】2人分
ジャガイモ…1個
ベーコンの薄切り…2枚
サラダ油…適量
ミニトマト…4個
ゆで卵…2個
サラダ用カットレタス…60g(1袋)
粉チーズ…少々
「レモスコシーザードレッシング」…大さじ2
【つくり方】
1 ジャガイモは皮をむいて1㎝角ぐらいに切る。ベーコンは短冊切りにする。フライパンに少し多めの油を熱し、ジャガイモを入れる。ジャガイモがこんがりと色づいてきたら、ベーコンを加え、中まで火がとおったら、ペーパータオルにとって油をきる。
2 トマトとゆで卵は8等分に切る。
3 器にレタスを盛り、1と2を盛る。上から粉チーズをたっぷりとふり、「レモスコシーザードレッシンをかける。全体をあえていただく。
さっぱりと軽やかなミモザ風マカロニサラダ
マカロニサラダをつくってみました。ゆで卵をみじん切りにしてミモザ風に盛りつけます。ちょっぴりスパイシーなところも、大人向き。白ワインの肴にもおすすめです。
「ミモザ風マカロニサラダ」
ツナ、キュウリ、ニンジンでつくるシンプルであきのこない味です。ツナのかわりにハムや蒸し鶏、チャーシューを、キュウリやニンジンの替わりにトマトやタマネギなど、その組み合わせは自由自在。オリジナルのマカロニサラダがつくれます。マヨネーズでつくるより、さっぱりとした仕上がりなので、前菜に、メイン料理のつけ合わせにぴったりです。
【材料】2~3人分
マカロニ…100g
キュウリ…1本
ニンジン…1/2本
ツナ…70g(1缶)
「レモスコ シーザードレッシング」…大さじ3
飾り用ゆで卵…1個
塩・コショウ…各適量
【つくり方】
1 マカロニは表示通りゆでで、水気をきり、冷めてもくっつかないようにオリーブ油少々(分量外)をふって混ぜておく。
2 キュウリは小口から薄切りに、ニンジンは半月の薄切りにする。それぞれ塩少々をふり、5分おいたら水気を絞る。ツナは缶汁を軽くきる。
3 ボウルに1と2を入れ、「レモスコ シーザードレッシング」を加えてあえる。塩・コショウで味を調える。
4 器に盛り、ゆで卵をみじん切りにして飾る。
根菜でごちそう。レンコンとインゲンの焼きサラダ
レンコンやインゲンを焼きつけ、仕上げにドレッシングをからめます。最後に器でかけるよりも全体にしみ込んで、豊かな味わいに。野菜でも赤ワインやビールが合うおいしさです。パプリカやタケノコ、ジャガイモ、トウモロコシなども、この方法でお試しを!
「レンコンとインゲンの焼きサラダ」
レンコンは歯応えを楽しみたいので、少し厚めに切ります。インゲンも風味をいかすため、ゆでずにそのまま焼きます。野菜自体のおいしいさを存分に楽しんで!
【材料】2人分
レンコン…1節
インゲン…100g
ニンニク…1片
オリーブオイル…大さじ1
塩…少々
「レモスコ シーザードレッシング」…大さじ1
粗びき黒コショウ…少々
【つくり方】
1 レンコンは皮をむき、1.5㎝厚さの輪切りにする。インゲンは両端を少し切り取る。ニンニクは粗みじんに切る。
2 フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて熱し、香りがたったら、レンコンを入れる。少し焼き色がついたら、裏返して、インゲンを加える。
3 両面に焼き色がついて火がとおったら、「レモスコ シーザードレッシング」を加えて、全体にからめる。
4 熱いうちに器にもっていただく。あつあつでも、冷めても、おいしい野菜料理です。
<撮影・文・料理制作/坂口明子>
―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案]―
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。