農家おすすめ。揚げたてニラのてんぷらは箸が止まらないおいしさ

[地方創生女子アナ47ご当地リポート]

全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化などさまざまな角度から地方の魅力をお届け。今回は茨城放送のレポーターを務めていた有働文子アナが茨城県のニラをリポートします!

 茨城放送のレポーターとして、県内各地800カ所以上を取材してきました有働文子です。茨城県は、私にとってキラキラ輝く宝石箱のような場所。今回は、今の時期に旬を迎える茨城県のニラをご紹介します。

有働文子アナ
茨城放送でレポーターをしていた有働アナ。今回は茨城県のニラを紹介

県央地域を中心に盛んな、茨城のニラ栽培

 茨城県のほぼ中央に位置する小美玉市(おみたまし)を中心に、茨城県県央地域ではニラ栽培が盛ん。50年以上の歴史があり、全国有数の産地となっています。そのほか、水戸市や茨城町など、年間を通して茨城県ではニラ栽培が行われています。

 古来、ニラはアジア地域を中心に栽培され、日本でも「古事記」や「万葉集」に名前が出てくるなど、古くから親しまれてきた野菜。強いにおいの元となるアリシンをはじめ、βカロチンや各種ビタミン、葉酸など健康増進に役立つ栄養が多く含まれています。免疫力アップのためにも、今まさに食卓に取り入れたい野菜ですよね。

ニラ
健康にもいいニラは免疫力向上効果もある

 今回は、ニラを栽培して34年、水戸市の白木正剛さんご夫婦を取材しました。10棟のハウスがずらりと並ぶ白木さんの畑。ニラは6月に植えて1月から4月いっぱい収穫する「冬のニラ」と、7月に植えて1年後に収穫する「夏のニラ」の2種類があります。

 ニラは、生育が旺盛で刈っても1か月後には再び生えてくるため、1株で3回は収穫することができます。また、刈った順番に1番、2番と番号で呼ばれ、取材時は最後の3番ニラを収穫しているところ。ちなみに、収穫を終えたニラには花が咲き、その花芽は、甘味があって、とてもおいしいんだそうです。

 取材した日は、雨ということもあり、作業場では、出荷用にニラを切りそろえ、土やホコリを飛ばし、箱詰めする作業が行われていました。

白木さん
茨城県内でニラ栽培をしている白木さん。ニラについたホコリを空気の圧で落とす作業中
奥さん
奥さんは、丁寧に1束1束のグラム数を計量中

栽培農家のオススメの食べ方は「ニラの天ぷら」

 生育旺盛なニラですが、暑さや湿気には弱いというデリケートな一面も。とくに、これからの梅雨時季は、注意が必要。湿気が多いと、病気にもかかりやすく、虫もつきやすいため、1週間に1度は消毒が欠かせません。また、天気予報を確認し天候が変わったらすぐに換気を行い、日々生育状況を確認することが欠かせないそうです。白木さんご夫婦に、ニラ栽培の苦労を伺うと「全部が大変だよ。でもやはり病気と虫だね」と、真っすぐきれいに育った「ニラ」を笑顔で眺めながら、答えてくれました。

 さらに、白木さんご夫婦におススメのニラのレシピを伺ったところ、「ニラの天ぷら」と答えが返ってきました。私もさっそくつくってみたのですが、ニラの甘味が油で引き立ち、箸がとまらないおいしさ。とても簡単なので、みなさんもぜひつくってみてください。

揚げたてニラのてんぷら
ニラの甘みが引き出された天ぷらは絶品

【ニラの天ぷら】
材料
ニラ2束
天ぷら粉を水で溶いたもの(50~100グラム)
揚げ油適量

つくり方
ニラ2束を4~5㎝に切って、天ぷら粉を水で溶いたものにからめる。
油でカラッとなるまで揚げれば、完成。ニラは生でも食べられるので、揚げすぎないのがポイント。
お好みで塩やしょうゆでお召し上がりください。

<取材・文・撮影/有働文子(地方創生女子アナ47)>

有働文子さん
大学卒業後、ケーブルテレビ大手j:comの社員として入社。地元大田区の情報番組「しぇいく.はんど~おおたの(笑)商店街~」では、松尾伴内のアシスタントMCを担当。また茨城放送の「スクーピーレポート」では、県内各地からの中継レポートを担当し、800か所以上を取材。お昼の情報番組「ハッピー・パンチ」では、歌手・KATSUMIのアシスタントを務めた。現在は、関東を中心にTV・ラジオ・ナレーションの等を幅広く担当。去年のラグビーW杯では、各地PVのMCや試合後のインタビューを担当し、活躍の場を広げている。1児の母

[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第12回:有働文子(茨城県)]

地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト(https://jana47.com/