―[アンテナョップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案]―
女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、都内アンテナショップで見つけた「ご飯のとも」やご当地調味料を使ったおいしいレシピを紹介します。
なめたけ「志賀の郷」はいろんな味が楽しめる
今回のおいしいご飯のおともを探しは、自宅で買えるようWEBで検索。おうちご飯のよりよい向上をねらって、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」のホームページを見ていたら、公式オンラインショップ「NAGANOマルシェ」でなめたけのびん詰「志賀の郷」が目にとまりました。
なめたけのびん詰は冷蔵庫に常備しがちですが、ご飯や冷奴にのせるぐらいしか思いつかないですよね。エノキダケのしょうゆ煮で味も均一のイメージがありますが、「志賀の郷」は長野県産の素材にこだわり、7種類の味があるので、その違いも新鮮です。
とりあえずいろいろな味を試したいので3個入りのギフトセットを注文しました。届いたのはおしゃれなパッケージの箱詰め。ラッピングペーパーは志賀高原の雪山のイメージ。
ラッピングを開けても同じ世界観。お中元やお歳暮にも向いたデザインです。
入っていたのは、「信州産なめたけ 野沢菜」「信州産なめたけ ぼたんこしょう」「信州産なめたけ 山椒」の3種類。ちなみにショップの銀座NAGANOでは、野沢菜入りが購入できます。
長野県は日本一のエノキダケ生産地、「志賀の郷」は長野県産エノキダケを100%使用し、長野県産の丸大豆しょうゆで煮込んでいます。シャキシャキとしたエノキダケ独特の食感があり、とろみも少なめなのも新鮮な感じです。
上から時計回りに「野沢菜」「ぼたんこしょう」「山椒」です。
「野沢菜」は信州の名産・野沢菜と赤唐辛子入り。ピリッとした辛味と野沢菜の食感が混じって、ご飯のおともに最適です!卵焼きに入れてもおいしそう!
「山椒」は山椒の粉末入りで、なめたけ全体にふわっとした香りとさわやかな辛味をまとっています。
「ぼたんこしょう」。ぼたんこしょうって初めて聞きました。北信州の斑尾山の麓、中野市で古くからつくられてきた唐辛子でピーマンのような形のもの。甘味と辛味があるようです。それがみじん切りになって入っているので、確かにこの3種類のなかでは一番辛味が強い感じです。辛味好きの私にはぴったり!
なめたけをあっという間に使いきる、おいしいレシピ3選
なめたけをいつものおかずに加えるだけの3点ご紹介します。味はどの種類を使っても大丈夫です。
●「なめたけ入り納豆」
納豆になめたけ! 納豆付属の汁を入れるより、ずっとおいしくいただけます。納豆1パックに対して大さじ1ぐらいのなめたけが目安。万能ねぎの小口切り大さじ1も加えましょう。朝食だけでなく、夕食の小鉢の一品にもなります。いただくときはよく混ぜて。「志賀の郷」の食感と辛味が納豆を引きたてます。
●「なめたけ入り納豆×チーズトースト」
納豆をトーストに? これがね、合うんです。朝食の新しい定番にいかがでしょうか。コツは納豆にマヨネーズを混ぜること。細かくいうと、トーストはそのまま焼いて、表面がカリッとしてからチーズをのせること。ブリッコリースプラウトをのせると、食感も栄養バランスもさらによくなります。
【材料】
食パン(6枚切り)…1枚
スライスチーズ…1枚
なめたけ入り納豆…1パック分
マヨネーズ…大さじ1
ブロッコリースプラウト…適量
【つくり方】
1 食パンをトーストして、チーズをのせ、表面が溶けたら取り出す。
2 なめたけ入り納豆にマヨネーズを混ぜて、①の上にのせ、ブロッコリースプラウトを盛る。
●「なめたけ入りホウレンソウのおひたし」
ホウレンソウのおひたしになめたけ「志賀の郷」をプラス。この状態でつくりおくと、すぐに食卓に出せて便利です。ホウレンソウは、ゆですぎないのがコツ。一気にたくさんゆでるのではなく、面倒に思えても2株ずつゆでては水につける、を繰り返したほうが絶対に食感がよくなります。
【材料】つくりやすい分量
ホウレンソウ…1束
市販の濃縮めんつゆ…大さじ1
水…大さじ3
なめたけ「志賀の郷」…大さじ2~3
【つくり方】
1 ほうれん草をゆでて、水にとってさらす。冷めたら水気を絞り、3㎝幅に切る。
2 保存容器にめんつゆ、水、なめたけを入れてよく混ぜる。1を入れ、全体をあえる。保存は冷蔵庫で3日くらい。
暑い日のランチにおすすめ。なめたけ入りおろしそうめん
エノキダケと大根おろし、青ジソ、オクラ、たっぷりのおろしショウガ! 具は切ったり、おろしたりするだけ、という夏のランチに最強の組み合わせ。このときのかけつゆは、えのき茸「志賀の郷」にしょうゆがきいているので、白だし仕立てのものが合います。辛味のきいたなめたけに、さらにショウガのさわやかな辛味でさっぱりといただけます。
●「なめたけ入りおろしそうめん」
全部混ぜていただきましょう。野菜だけですが、意外にボリュームもあります。もちろん、納豆かゆでた豚しゃぶ肉をプラスしても。
【材料】1人分
そうめん…1束
オクラ…3本
大根おろし…適量
なめたけ「志賀の郷」…大さじ2
青ジソ…2枚
おろしショウガ…大さじ1
かけつゆ‥‥適量
【つくり方】
1 そうめんはゆでて水にさらし、ざるに上げて水気をきる。
2 オクラもさっとゆでてヘタを切り、小口切りにする。青ジソは千切りにする、
3 器にそうめんを盛り、かけつゆを注ぐ。オクラ、大根おろし、なめたけ、青ジソ、ショウガを盛る。
以上、なにかとご飯をつくる機会が多くなった昨今、なめたけを常備するといろいろ活用できることがわかりました。辛いのが苦手な方はプレーンのタイプもありますよ!
<撮影・文・料理制作/坂口明子>
―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案]―
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。