ポリポリ食べる麦茶、完熟梅はちみつ。福井グルメで残暑を乗り切る

[日本全国アンテナショップでゆる薬膳vol.7池田陽子]

美容や健康の観点から人気の薬膳料理。疲れた現代人を癒す薬膳の素は、全国各地に存在します。そこで、薬膳アテンダントの池田陽子さんがアンテナショップで入手できる選りすぐりの薬膳グルメを紹介。今回は「食の國 福井館」にお邪魔し、残暑に摂取しておきたい食材をを紹介していきます。

トマト、梅、大麦。福井のグルメで残暑を乗り切る

完熟梅
梅はのどの渇きを抑え、食欲不振な残暑の厳しい時期に食べたい

 9月を迎えてもまだまだ、日中はうだるような暑さ。残暑を乗り切るには、賢く食べることが重要です。

 まず心掛けたいのは、体内にこもった余分な熱を冷ますこと。薬膳においては「寒涼性」とされる食材を積極的に取り入れることが重要とされています。オススメはトマト。その効能は薬膳において「清熱消暑」といわれ、身体にこもった余分な熱を冷まし、暑気あたりを解消する効果があるとされています。

 飲み物は、麦茶がオススメ。原料となる大麦には熱を取り除くとともに、体内から余分な水分を出す働きもあるので、高温多湿な日本の夏の体調維持にはぴったりな飲み物なのです。

 また、汗で失った水分を補給するために、体液を生み出す食材をとることも大切。水分補給というと「水をたくさん飲めばいい」と思いがちですが、水を飲むこと=体液を増やせるわけではありません。あくまで体液を生み出し、身体に潤いをとどめる食材を補うのが夏バテ解消のコツ。これを怠ると夏ばかりか、秋になってから大変! 体内が水分不足のまま大気が乾燥しがちな秋を迎えると、のどや鼻など呼吸器系のトラブルや、美容面では肌の乾燥を引き起こしやすくなってしまいます。次の季節を健やかに過ごすためにも、ぜひ気をつけておきたいポイントです。

 オススメは梅。のどの渇きを抑えるとともに、暑い時期の食欲不振にも役立ちます。また、先にあげたトマトも身体に水分をたっぷり与える効果大。

 そこで、福井の食の幸がそろう、福井県アンテナショップ「食の國 福井館」で人気のトマトや梅の加工品、麦茶を紹介します。

完熟手摘みミディトマト20個分!ぜいたくなトマトジュース

トマトジュース
20個のミディトマトを使用したトマト100%ジュース(1080円<税込>)
トマトジュース
残暑の厳しい日にもゴクゴク飲める
 
 福井県小浜市で環境にやさしい循環型農業を行う「若狭の恵」。福井県発祥のブランドトマト「越のルビー」の完熟手摘みミディトマトは、酸味と甘味のバランスが優れ、県外でも大好評です。「トマト100%ジュース」(1080円<税込>)は、ぜいたくにも1本に20個のミディトマトを使用した、無添加・食塩不使用のジュース。しっかりとしたコクとうま味、甘味があるのに、驚くほど後味はスッキリ、さわやか! 暑い日にもゴクゴク飲めるおいしさです。オリーブオイルとすりおろしニンニク、塩少々をプラスして冷たいスープ風に味わうのもオススメ。

ポリポリ、そのまま食べられる麦茶

麦茶
福井市の「大麦倶楽部」が販売する「そのまま食べられる おいしい麦茶」(60g/216円<税込>)
麦茶
そのまま食べれば、ぼりぼりした食感がクセに
 
 福井県が生産量日本一を誇る六条大麦。粒が小さく、おもに麦茶や押し麦の原料として使われています。六条大麦を使ったさまざまな加工品を開発・販売する福井市「大麦倶楽部」の大人気商品は、「そのまま食べられる おいしい麦茶」(60g/216円<税込>)。煮出して麦茶が作れるのはもちろん、なんと、そのまま食べられるのです。ポリポリした食感で、香ばしくどこか懐かしい味わいでクセになるおいしさ。ハイボールやビールのおつまみにもぴったりです。サラダやスープのトッピングなど、料理のアクセントとしても使えるので、ぜひお試しを。

あんずや桃のようにフルーティな樹上完熟梅入りのはちみつ 

完熟梅
福井県発祥の品種「新平太夫」の樹上完熟梅を使った「黄金の梅」(648円<税込>)

「黄金の梅」は、福井県発祥の品種「新平太夫」の樹上完熟梅。おもに南越前町河野地区で栽培され、樹上で完熟し、香りが最高潮に達したときに自然落下した良品だけを厳選したブランド梅です。

 完熟梅は柔らかくて傷つきやすいので収穫、選別は手作業、温度管理まできめ細やかな配慮が欠かせません。そんなデリケートな梅は美しい黄金色、なんともいえない芳醇な香りが魅力です。カリョー福ノ和「黄金の梅」は黄金の梅をピューレにして、はちみつと合わせた商品(648円<税込>)。黄金の梅ならではの、まるであんずや桃のようなフルーティな香り、とろけるような舌ざわり、上品で優雅な甘さを堪能できます。ヨーグルトに入れたり、炭酸水で割って飲むのもおすすめ。

[日本全国アンテナショップでゆる薬膳vol.7/池田陽子]

池田陽子さん
薬膳アテンダント、食文化ジャーナリスト、全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。宮崎県生まれ、大阪府育ち。立教大学社会学部を卒業後、広告代理店を経て出版社にて女性誌、ムック、また航空会社にて機内誌などの編集を手がける。カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは? という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。食材を薬膳の観点から紹介する活動にも取り組み、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。趣味は大衆酒場巡りと鉄道旅(乗り鉄)。さばをこよなく愛し、全日本さば連合会にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。近著に『1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日』(JTBパブリッシング)ほか、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)『サバが好き』(山と渓谷社)『「サバ薬膳」簡単レシピ』(青春出版社)など