卵かけご飯やチャーハンに。長崎県の刻み高菜がおいしくて便利すぎる

―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(17)]―

 女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、都内アンテナショップで見つけた「ご飯のとも」やご当地調味料を使ったおいしいレシピを紹介します。

ご飯、ラーメン、冷ややっこが、高菜で絶品に!

 
たまご高菜ご飯

 高菜漬けは、西日本で広く食べられている漬け物です。高菜は葉や茎が柔らかく少し辛味があるのが特徴。長崎県の郷土食で、長崎県のアンテナショップ「日本橋長崎館」にはいろいろな種類がそろっています。

 大きな葉のままのタイプもありますが、なんといっても刻みタイプが手軽で、そのままご飯のおともとしていただけます。今回選んだ「ごはん高菜」(270円140g/大平食品株式会社)はちょっと濃いめでゴマ入りの味。クセがなく、ご飯がモリモリすすみます。
 
 混ぜご飯から、ラーメン、冷ややっこにも合うこと間違いなし! 体にいいといわれる野菜の発酵食品ですから、積極的に常備したくなります。
 
高菜
 
 まず、この「ごはん高菜」の実力を発揮したのが、卵かけご飯。

 あつあつご飯の上に「ごはん高菜」を盛り、生卵の卵黄をのせます。あとは混ぜるだけ!しょうゆだけよりもほんのり甘味と高菜の食感が混ざって、飽きることなくガシガシといただけます。すぐお代わりしたくなるおいしさです。
 

誰でも簡単においしくできる高菜チャーハンのコツ

 ご飯に「ごはん高菜」といり卵を混ぜるだけでもできますが、ここはちゃんと炒めてパラパラチャーハンに仕上げます。豚肉を入れましたが、チャーシューでも鶏肉でもソーセージでも合います。高菜と卵だけでつくり、焼き肉や焼き魚を添えて献立にしてもいいと思います。

 コツは、卵が半熟のところに熱いご飯を入れて混ぜること。生卵の状態でご飯と混ぜて炒める方法もありますが、高菜チャーハンには、ふんわりした炒り卵が楽しめるこの方法がおすすめです。
 

●アレンジレシピ「高菜チャーハン」

 
高菜チャーハン
 
【材料】2人分
豚肉 150g
ニンニク 小1片
卵 3個
温かいご飯 ご飯茶碗2杯分
「ごはん高菜」 大さじ4
サラダ油 適量
塩・コショウ 各適量
ゴマ油・しょうゆ 小さじ1

【つくり方】
1.豚肉は粗めのみじん切りにする。ニンニクはみじん切りにする。卵は溶いて、軽く塩・コショウをふる。

2.フライパンにサラダ油大さじ1/2とニンニクを熱し、香りが立ったら豚肉を加えて炒め、火が通ったら塩、コショウで味を調えて取り出す。

3.フライパンにサラダ大さじ1/2を足して熱し、卵を回し入れる。全体に広げて半熟状になったらご飯を加え、全体によく混ぜる。2の豚肉、「ごはん高菜」を加え混ぜ、塩、コショウで味を調える。最後にしょうゆ、ゴマ油を鍋肌から加え混ぜ、器に盛る。

ひき肉の高菜炒めで、インスタントラーメンをお店の味に

「ごはん高菜」はひき肉との相性抜群。一緒に炒めて常備しておくと、混ぜご飯やパスタにすぐ使えます。1回分ずつ冷凍保存しておくのもおすすめ。ひき肉は豚肉か鶏肉で。合いびきや牛肉だと高菜が負けてしまう感じがします。
 

●アレンジレシピ「ひき肉の高菜炒め」

  
高菜そぼろ
 
 麻婆豆腐やオムレツの具にも使えます。辛いのがお好きな方は、炒めるときに赤唐辛子をプラスするか、仕上げに豆板醤小さじ1を加えましょう。
 
【材料】つくりやすい分量
豚ひき肉 150g
「ごはん高菜」 大さじ4
サラダ油 大さじ1/2
塩・コショウ 各適量

【つくり方】
1.フライパンにサラダ油を熱し、ひき肉を入れて炒める。

2.色が変わったら塩、コショウで味を薄めに調え、「ごはん高菜」を加え混ぜる。
 

●アレンジレシピ「高菜ラーメン」

 インスタントラーメンを具なしでつくり、「ひき肉の高菜炒め」をのせるだけ。お店でいただく高菜ラーメンのおいしさを再現できます。ラーメンはお好みですが、塩味タイプでつくると、さっぱりと高菜の味が引き立ちます。
 
高菜ラーメン
 
【材料】1人分
インスタントラーメン 1袋
「ひき肉の高菜炒め」 大さじ3
長ネギ(千切り) 少々
 
【つくり方】
1.インスタントラーメンをつくって器に入れる。

2.「ひき肉の高菜炒め」をのせ、上に長ネギを飾る。
 

応用がきく「ごはん高菜」は常備しておきたい漬物

高菜漬け

 長崎産の高菜を使った「ごはん高菜」、そのほかに餃子の具に加えたり、納豆に混ぜたりと常備しておくと、なんにでもプラスしてあっという間になくなりそうです。
 
 このほかにも明太子入りなどもありました。今回、購入した「日本橋長崎館」はカステラなどのお菓子から調味料、レトルト、冷凍冷蔵品など長崎県の名産がたくさんそろっています。数年前に訪れたときよりも扱う商品が数倍増えたようです。日本橋に行ったらぜひチェックしてみてください!
 

日本橋長崎館
日本橋長崎館
 
<撮影・文・料理制作/坂口明子>
 
―[アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案]―
 
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数