仙台銘菓『萩の月』のジェネリック、ノーマル、限定版を食べ比べ

[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]

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仙台に銘菓あり!お土産の定番『萩の月』

萩の月食べ比べ

「仙台に銘菓あり―」のキャッチコピーでおなじみ、「萩の月」。なめらかなカスタードクリームをふわふわのカステラで包んだ、シンプルかつ外さないお土産です。誰しも一度は口にしたことがある、お土産界の横綱といえるのではないでしょうか。

 そんな「萩の月」の限定版が東京駅でのみ販売されるとの情報をキャッチ。2020年8月に新規オープンした「菓匠三全 GRANSTA TOKYO店」で販売される「萩の調 煌ホワイト(はぎのしらべ こうホワイト)」です。

 そして一方、「コンビニで買える萩の月」「ジェネリック萩の月」として話題になったセブンイレブン「とろけるカスタードのふわころ」。実は食べたことがまだなく機会を伺っていました。

ふわころ

 GRANSTA TOKYO店では「萩の調 煌ホワイト」と「萩の月」の詰め合わせを期間限定発売。ということで、今回は限定版、ノーマル萩の月、ジェネリック萩の月の3つを食べ比べしてみたいと思います!

萩の月
 
 今回は入手を家族に頼んだのですが、さすが地域も期間も限定品。夕方頃には売り切れてしまうらしく、朝から向かってもらいました。朝8時オープンの10時着で数人の列ができていたとのこと。

萩の月

 かわいいブルーの包装を開くと、ノーマル萩の月が3つ、「萩の調 煌」が6つ。そしてちゃんと「ふわころ」も買ってきました。コンビニで。100円ちょいなんですね。コスパがよすぎる…。

萩の月と萩の月ジェネリック
 
 3つを並べてみると、

ふわころ>ノーマル>限定版

の順でサイズ的に大きく、色も黄みがかっているということが分かります。あと「ふわころ」はほかの2つに比べてカステラ部分の目が細かいというか、穴がこころなしか小さいです。

萩の月と萩の月ジェネリック
 
 次にカットして断面図を見てみます。これはなかなか一目瞭然で、カステラに対するクリームの比率が

限定版>ノーマル>ふわころ

ですね。

萩の月と萩の月ジェネリック
  
 ではいよいよ食べ比べをしてみると…、「ふわころ」普通にかなりおいしい。カステラとカスタードの優しい甘味がマッチしてるし、牛乳と合う。ジェネリックとはいえ、かなり萩の月に近いのでは…? と思いつつノーマル「萩の月」を食べてみると、すみません割と違いました。やはり本物は違うな。

萩の月と萩の月ジェネリック

 顕著なのはカステラ部分の柔らかさ、クリームのなめらかさですね。「ふわころ」も普通にふわふわで普通になめらかクリームなのですが、さすが「萩の月」は口の中でのとろけ具合が段違いですし、クリームの味わいも奥深いです

 そして限定版の「萩の調 煌」は、「萩の月」より若干練乳のような風味というか、ミルキー感が増してるかな…? という印象。この白さはホワイトエッグを用い、独自の製法でホワイトカスタードクリームを炊き上げたんだそうです。ちなみにホワイトエッグは名前のとおり、黄身の部分も白い卵のことですね。

 そんなこんなで3種食べ比べ、一緒に食べてもらった甘味そんなに執着ないおじさんこと夫は、

「限定版>ノーマル>ふわころの順でおいしかった」

という感想で、私的には限定版とノーマルは甲乙つけがたく、やはりジェネリックとの間に壁はある、というか、そもそも萩の月おいしすぎる! という感想でした。

 お土産選びの難しいところは、定番モノを間違いないだろうと思って買っていくと「またか」と思われるリスクがあるところですが(もらっといて文句言うな説もある)、今回の食べ比べでは「王道」のパワーをあらためて実感しました。

 仙台は出張や旅行で何度も訪れたお気に入りの土地です。また遊びに行ける機会が早く訪れる日を心待ちにしています。

萩の月と萩の月ジェネリック

●菓匠三全
『「萩の月」&「萩の調 煌ホワイト」詰合せスペシャルセット』2160円(税込)
日持ち       ★★☆☆☆
配りやすさ     ★★★★☆
お土産界の横綱相撲 ★★★★★

[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第21回]

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。