街並みと自然を堪能できる、爽快なトレランコース
そんな第1回大会に編集部もランナーとして参加してきました。前日までの雨がからっと上がった秋晴れの朝、役場の前に集合。こぢんまりとした開会式を経て、10時にスタート!
古い宿場町の面影を残す町中を走っていると、地元のおばあちゃんや子どもたちから声援が送られ、ランナーたちもにこやかに応えます。
気仙川のほとりをしばらく走り、コースは山の中へ。最初、きつい上り坂が続きますが、稜線に出ると軽いアップダウンの続く気持ちのいい林道を駆け抜けていきます。
金野さんたちが苦労して整備してくれたコースは走りやすく、目の前には東北の美しい山々が。とくに、山頂付近は枯れ葉がふかふかと気持ちよく、いつまでも走っていたくなる気持ちよさ。
途中のエイドステーションでは名物の鶏料理もふるまわれ、20キロのコースをランナーたちはそれぞれのペースで駆け抜けていきました。
地元のお母さんとボランティアによる「おふるまい」も楽しい!
ゴールの町役場では、住田のお母さんたちとボランティアが協力してつくった心づくしの食事が迎えてくれました。メニューは川魚にポークや鶏、野菜がたっぷりのみそ汁、炊き込みご飯、新米のおにぎり、漬物と盛りだくさん。どれも住田の食材を使っており、町の人が普段食べている食事を堪能できました。
優しい味わいのおふるまいが、走り疲れた体をゆっくり満たしていく幸せを味わいながら、町の人たちとも交流。料理づくりに参加したボランティアからは「お母さんたちに地元の料理を教わりながらの作業は本当に楽しかった」という声も聞かれました。
上位入賞者の表彰を行った閉会式のあとには、参加者全員で記念撮影。小規模な大会ならではのアットホームな雰囲気を楽しむことができました。
今回の住田つながりトレイルは、岩手県内でもあまり知られていないマイナーな大会ですが、気持ちのいいコースも大会の雰囲気もすばらしく、来年もまた走りたいと思えるレース。
走り終えたランナーたちも「初めてのトレランだったけど、最高に楽しかった!」「また住田に来たい!」と言っており、それを聞いた実行委員会の人たちもほっとした様子だったのが印象的でした。
ランナーもボランティアも楽しめるすてきな大会なので、興味のある人は、ぜひ迷わずエントリーしてみてください!
<写真/星野祐司 撮影・取材・文/カラふる編集部>