保護犬と暮らす安芸高田の晩秋。ナメコを収穫、秋祭りで神楽を鑑賞

広島県安芸高田(あきたかた)市の山あいの集落で、両親とおばあちゃん、山で保護した犬「てん」と暮らす水戸家のmizutomidoriさん。お父さんの実家である今の家に移住して6年目、愛犬てんと家族のにぎやかな暮らしのレポートをお送りします。今回は、秋から冬へ季節が移ろう里山の楽しみと、冬支度についてです。

シンボルツリーのイチョウが色づき黄色のじゅうたんに

シンボルツリーのイチョウ
おばあちゃんも毎日、「きれいじゃねぇ」とイチョウを眺めていました

 少しずつ色づき始めていた水戸家のイチョウの木は、11月に入ると一気に黄葉して今年も美しい姿を見せてくれました。こちらに移住してからは毎年見ているのですが、それでも陽の光によって輝く様子は感動するくらいきれいです。その後はどんどん葉を落として、下には一面の黄色いじゅうたんが! 今年は風の強い日が続き、葉がすべて落ちるまではあっという間。葉っぱのなくなったイチョウの木はさびしそうな、寒々しい様子になって冬の訪れを一層感じるようになりました。

シンボルツリーのイチョウ
はらはらと音をさせながら葉っぱが落ちていきます。黄色い絨毯もきれい
色とりどりの豆たち
色とりどりの豆たち

 先月から続いていたおばあちゃんの豆仕事は、黒豆を最後にやっと完了したようです。外にはサヤから出て選別を終えたかわいい豆が並んで天日干しされています。

原木栽培のナメコを天日干しして乾燥ナメコに

 それから、山のキノコ園ではナメコのシーズンが始まりました。植菌をしたホダ木からはこれでもかとたくさんのナメコが顔を出しています。収穫したものは父や母が水洗いして、土や落ち葉などの汚れをきれいに落とします。たくさんあると大変な作業ですが、独特のぬめりと食感がとてもおいしいキノコ。食べきれないものは天日干しして、乾燥ナメコにしています。

収穫の様子
収穫の様子。原木栽培なので大きく成長します
天日干し
天日干し。乾燥させると旨みが凝縮されてまた違う味わいに

 キノコ園の山に行く途中の道沿いや、イチョウの木の裏のあたりには自生するフユイチゴが実っています。寒くなって木の葉も庭の花もほとんどなくなってしまった時季に、この小さな宝石のような実を見つけるとうれしくなります。いろんなところに実っているからか小鳥が食べることもなく、そのままになっているのがもったいなくて見つけると取らずにはいられません。
 毎年、冷凍したりジャムにしたりしてお菓子づくりに使っていますが、今回は薪ストーブの上で乾燥させてみることに。リンゴやバナナはよくドライフルーツにするのですが、フユイチゴは初めて。やってみると意外にもちゃんと粒々のまま乾燥して、かわいいものになりました。いろいろなトッピングにも使えそうです。

フユイチゴ
甘酸っぱくておいしい。6月に実るビロードイチゴとはまた違う味わいです
フユイチゴ
薪ストーブの上に置いておくだけでドライフルーツがつくれるのがうれしい

秋祭りでは奉納神楽を鑑賞

 11月は秋祭りの季節でもあります。安芸高田市の秋祭りといえば奉納神楽。私の住む地域では、今年はうどんなどの売店や屋台もあって会場は満員となりました。地元の神楽団による迫力満点の神楽は何演目もあって、とくに子どもたちが舞う「子ども神楽」はかわいらしいうえにみんなとても上手で感激しました。こんなに身近に神楽を観られるなんて、とてもぜいたくな時間です。みんなで楽しい秋祭りの夜を過ごすことができました。

八岐大蛇(やまたのおろち
こちらは最後の演目「八岐大蛇(やまたのおろち)」。夜中の2時ごろまで開催されました。神楽団の皆さまお疲れさまでした!

 今年はまだまだ暖かいなと思っていた矢先、初霜がおりて真っ白な朝になりました。それから何日かして初雪も。5cmくらい積もったでしょうか、愛犬てんは散歩に飛び出して早速雪玉で遊び、大喜びでした。ニワトリたちにとってははじめての雪です。やはり冷たいようで、みんな積もった雪を避けて歩いていました。

 こうなったら、いろいろと対策が必要です。ついのん気に構えていましたが慌ててビニールハウスのビニールを貼って、ダリアや寒さに弱い植物の根本には「すくも(もみ殻)」をかけて、さらに上からイチョウの落ち葉もたくさんかぶせておきました。今年は雪がどれくらい降るかわかりませんが、しっかり冬の準備をして備えておきたいと思います。

季節は秋から冬へ
季節は秋から冬へ。色とりどりの柿の落ち葉と初雪とてん

【mizutomidori】
広島県安芸高田市の祖父母の家へ移住して6年目。家族とおばあちゃん、犬のてんとの田舎暮らしの日常をInstagramで発信中。