WEBライターを経たのち、現在は富山県滑川市の地域おこし協力隊として活動する田中啓悟さん。今回は、滑川市で初めて開催した大規模な猫イベント「Happy Yellow猫集会」の様子をレポートします。
猫好きが大集合した「Happy Yellow猫集会」
2024年10月27日(日)、滑川市にある中滑川複合施設メリカにて、「Happy Yellow猫集会」が開催。滑川市初の大規模な猫イベントとして、マルシェや保護猫の譲渡会も行われるなど、まさに猫づくしの一日となりました。
オープン前の会場をのぞいてみると、まず出迎えてくれたのは、さまざまな猫が描かれた大型キャンバス。かわいい。あまり詳しくない私でも知っている猫種の子がチラホラいます。じつは私は猫アレルギー気味なのですが、ベンガルやロシアンブルーなどは比較的症状が出づらいそうなので、もし将来的にお迎えするときには参考にしたいと思います。
猫の毛色の名前がついたお弁当を売るブースも。私もいただきましたが、中に入っているササミチーズのようなものがおいしく、具材の形も魚や猫耳をかたどったものでした。
似顔絵を描いてもらえるブースもあり、見本には人間はもちろん、猫の似顔絵も。顔の特徴をとらえてデフォルメしたものはよく見ますが、こちらの似顔絵はとてもリアル。本物そっくりに描かれていてびっくりしました。
イベント開始間際、出展者で集合写真を撮影。猫大好きな皆さんが県内外から大勢集まってくださり、これはきっと楽しいイベントになるぞ~、とワクワクします。
開場と同時にマルシェを楽しむ来場者で会場があふれ、にぎやかな声が飛び交います。会場の複合施設メリカの守護者としてもおなじみ、富山県非公認ご当地キャラ、ばいにゃこさんも参加。ばいにゃこさんは、越中富山の売薬さんがモチーフ。YouTubeチャンネル「富山の遊び場!TV」にも出演、二足歩行をする珍しい猫です。
ばいにゃこさんは常に大人気。子どもたちの遊び相手をしたり、大人たちと写真を撮ったりと忙しそうでした。来場者のみならず、すべてのブースを回って、出展者たちとも記念撮影をしていたようです。
そしてよく見ると、会場には犬グッズも。かわいい。私は猫のみならず犬アレルギーでもあるため、ずっと危険地帯に足を踏み入れているようでハラハラします。
子どもたちが遊べるよう、会場にはスタンプラリーや射的などさまざまなミニゲームも。景品は缶バッジや、イベント内で商品と引き換えられるチケットなど。なかなか豪華なものもありました。
こちらは風船で不死鳥をつくったり、アゴに積み上げられたパイプイスを乗せるという、パフォーマーTANEさんによるパフォーマンス。ちなみにこの不死鳥バルーンは、イベントで引き換えられるいちばんの目玉商品でもあります。しかし、どうやってアゴにこんなにイスを乗せられるのか、不思議なものです。
保護猫の譲渡会も開催
マルシェでバタバタしておりましたが、いよいよ保護猫譲渡会へ。果たして、アレルギーもちの私は大丈夫なのでしょうか…。
会場前には来場者が列をなして待機しています。私もそのなかに並び、ドキドキしながら猫との対面を待ちます。
か、かわいい~! しかし、いわゆるイカ耳というのでしょうか、耳がピンと外側を向いてしまっており、たくさんの人たちに囲まれて緊張しているようです。「ごめんよ~」と小さくつぶやきながら、かわいらしいお顔を撮らせてもらいました。
こういった譲渡会は初めてだったので、医療・譲渡費用として提示されている金額が想像よりかなり低いことに驚きました。けっして軽はずみに飼うことはできませんが、もし猫を迎えるだけの覚悟と環境が整うのであれば、保護猫を積極的に選択肢に入れるべきなのでは、と強く思わされました。
猫に関わるすべての人に幸があるよう願って、その後も猫集会を存分に楽しませていただきました。次回も携わりたいと思わせてくれるほどに、1日で猫の魅力におぼれてしまい、自分がアレルギーじゃなかったらと悔やむほどの、すばらしいイベントでした。
<取材・文・撮影/田中啓悟>
【田中啓悟さん】
大阪府大阪市出身。大阪の専門学校を卒業後、WEBライターとしてデジタルゲーム関連の記事を執筆。その後、「訪れたことがない」という理由で富山県に移住し、地域おこし協力隊として、空き家バンクの運用・空き家の利活用をメインに、地域の魅力発信やイベントの企画に携わっている。