「尾道移住」古民家再生の醍醐味。自分好みに浴室をDIY

[世界を旅した若き航海士が尾道の空き家でDIY生活]

古民家に移住する際、気になるのは水回りの使い勝手。DIYで改装すれば、お金をかけずに自分好みにできます。尾道の山手の古民家に移住した、航海士でWeb系フリーランスのナオマツモトさんが、浴室のDIYに挑戦しました。

古民家暮らしを快適にするため浴室をDIY

DIY前のお風呂場
DIY前のお風呂場
 
 古民家の醍醐味といえば自分好みにカスタマイズできること。尾道での生活も落ち着いてきたところで、いよいよ本格的なDIY生活の始まりです。

 まず、取りかかったのはお風呂場です。長年放置されていたお風呂場は全体的に汚れており、脱衣所もありません。そのため、室内掃除の期間中は銭湯に通う毎日。帰り道に星空を眺めながら、尾道を散歩するのはとても気持ちよかったのですが、僕が住む古民家は山手の坂の途中にあるので、涼しい夜でも帰宅する頃には少し汗ばんでしまっていました。

 そういった背景から、古民家暮らしを快適にするためにお風呂場のDIYから着手することにしました。

DIY計画を立て材料をリストアップ。船に乗って買い出しへ

向島船着場
向島船着場
 
 家からいちばん近いホームセンターは対岸の向島(むかいしま)にあります。島までは船に乗って行くので、材料の買い出し時は買い忘れがないようにしなければなりません。そのためにも、事前にしっかりとDIY計画を立てて、寸法を測っておく必要があります。

 今回の浴室DIYではホームセンターに行く前に、壁を塗る浴室用の防水塗料、隙間を埋めるためのコーキング材、ステンレスの浴槽を磨く研磨剤、脱衣所となる床に敷く木材などをリストアップしました。

 話が少し戻りますが、僕が空き家探しをしているとき、先輩移住者から「山手側は空き家再生時に資材の搬入がとても大変だから、そこもよく考えてから決めるといいよ」というアドバイスをいただきました。

 僕の住む古民家は山手で、かなり遠回りになるもののギリギリ自転車が入れる場所にあります。なので材料は自転車で運ぶことができました。実際に山手に住んでみて、人力で運ぶとなるとかなり大変だったなと思います。空き家探しの際は、こういった点も考慮して決める必要があるなとあらためて感じました。

 やはりその土地に住む人のアドバイスはとても参考になります。

買い物自転車
買い物自転車

浴室DIYの作業手順を確認。船での仕事が役立った

 普段、僕が働いている船上ではキッチンやトイレなど生活設備に不具合があった場合、自分たちで修繕しなければなりません。今回のような浴室の修繕も、船上で頻繁にやっているので慣れています。まさか船での経験がこんなところでいきてくるとは思ってもみませんでした。

 浴室DIYは、

1 コーキング剤で隙間を埋める

2 ペンキで縁取りをした後に全体の壁を塗る

3 ペンキを乾かしている間に脱衣所となる床下を張る

4 シャワーヘッド・カーテンを取りつける

という工程です。

 それではDIYの様子を見ていきましょう! まず、古い浴室にあるひびなどの隙間をコーキング剤で埋めていきます。窓枠はシロアリにやられてひどい状態でした。コーキング剤は30分ほどで表面が固まり、24時間で全体が完全に固まります。

窓枠コーキング
窓枠コーキング

 浴槽の古いコーキング剤をヘラなどで除去し、新しいコーキング剤を注入していきます。表面が乾く間に浴槽を研磨剤で磨きました。無心で磨いていたら、自分の顔が映るくらいにピカピカになりました!

コーキング&浴槽磨き
コーキング&浴槽磨き

 塗料はアイボリーホワイトを選びました。照明などで雰囲気が変わるので、色選びには注意が必要です。養生テープで塗りたくないところをテーピングし、ハケで全体の縁取りをします。塗装でいちばん時間がかかるのがこの作業ですが、これが仕上がりに大きく影響するので手は抜けません。縁取りさえ終わればあとはローラーでコロコロしながら塗るだけ。ペンキは1回だけではムラができてしまうので、2~3回重ね塗りしていきます。

全体縁取り

 浴室を出るとすぐにリビングという間取りなので、本来の洗い場をつぶして、ここに木材を張って脱衣所にすることにしました。木材が水分を吸って多少膨らむことも考えて、うまく隙間を調整していきます。だんだんと完成に近づいてきました!

脱衣所床張り

 最後にシャワーヘッドとカーテンを取りつけて、完成です!!

完成した風呂場
完成!

 以前と比べると清潔でとても明るい雰囲気になりました!

 作業時間としては丸2日ほど。シャワーヘッドやカーテンなどを含めても合計1万円ほどで仕上げることができました。今回の作業で疲れた身体を、DIYしたてのシャワーでいやしたのはいうまでもありません。笑

 古民家再生のいいところは、失敗しても、気分が変わっても何度でもやり直しができるというところ。ガチガチにやらなきゃという気持ちよりも、まずはイメージ先行でつくり上げていくのも楽しいですね。

 今後もまだまだ続くDIY生活の日々について書いていきたいと思います。

[世界を旅した若き航海士が尾道の空き家でDIY生活 第5回目]

ナオマツモト

ナオマツモトさん
航海士兼Web系フリーランス。世界30か国を旅したのち、尾道に拠点を置く。空き家歴10年以上の古民家を自身で再生し、「あったかい人たちが集まる場所」づくりを邁進中。@naosuke_ship