「町の黒子になりたい」思いを込めたまちづくり会社のロゴが完成

[しもすわで小商いヤッテミレバ]

地域おこし協力隊を卒業し、長野県下諏訪町でまちづくり会社を設立した今野由香里さんと綿引遥可さん。新しい会社のために、「地域を小さくおこす、地域の黒子」という思いを込めたイメージビジュアルとロゴをつくってもらいました。

私たちの思いを伝えるイメージビジュアルがほしい!

諏訪湖のほとりでジャンプする著者

 今回は、完成したばかりの合同会社chiokoのイメージビジュアルをご紹介したいと思います。

 会社立ち上げの前から「私たちが何を目指しているのか、自分たちがイメージしやすく、皆さんに伝えやすいイメージビジュアルがほしい!」と思っていました。なぜそう思ったのかというと、地域おこし協力隊のときに、言葉で説明しても納得してもらえないことが、イメージビジュアルがあるだけで伝わることがあったから。自分たちの思いが絵になることで、心からの説明ができるようになったのが、伝わり方が変った大きな理由だと思います。何より、描いてもらったそのイラストにズキュン!とやられました。見れば見るほど、「そうそうこれこれ!」と思える素材が散りばめられ、「ここを目指せばいいんだな!」と何度も気持ちを戻してもらいました。

 そんなわけでイメージビジュアルとロゴは大角真子(Mako.pen&paper)さんにお願いしようと決めていました。

新しい会社のイメージビジュアル
こちらが完成したchiokoのイメージビジュアル!私たちの思いをギュっと詰めてもらいました!

 しかし、決まっていたのはそれだけ(笑)。「地域を面白くすると同時に、自分たちの暮らし方をより面白くしていければ!」という意気込みをどのようにすれば伝わるのか。ミーティングを重ね、ご提案いただいたのは黒子のキャラクターをつくることでした。私たちが担う「地域を小さくおこす、地域の黒子」という役を、黒子をキャラクターにして私たちの代わりに気持ちを伝えてもらおう!と考えていただいたのです。

黒子のキャラクター
こちらが黒子のキャラクターその名も「くろこくん」。ほっこりする感じも私たちらしい

みんなに伝えたい、6つの理想をイラストで表現!

 さらに、今までの経験やこの町の好きなことを思い浮かべながら議論を重ね、私たちの伝えたい言葉、黒子の「くろこくん」に伝えてもらう言葉を探し出しました。私たちが伝えたい言葉や理想とする地域や人のイメージには、自分たちもこうありたい、こうなりたい!という気持ちや願いも込められています。それでは私たちの理想6つを紹介しましょう!

八方よしのイラスト

1 みんな幸せ八方よし

 自分は幸せだけど、誰かが幸せではない。ということはしたくありません。老若男女、誰もが幸せな地域であること。

めぐりあいのイラスト

2 ものも気持ちもめぐりあい

 これは地域でのお金の周り方、経済循環のこと。「あの人がつくったものだから買いたい!」という思いが地域にたくさんあったら、ものも気持ちも、そしてお金もいい循環ができるはず。

お互いさまのイラスト

3 つながりが生むおたがいさま

 差し入れやおすそ分けをしてあげたくなったり、声を掛けたくなったり。干渉するのではなくて、おたがいさまのちょうどいい関係性のこと。

フツウの強みのイラスト

4 そのままでもいいフツウも強み

 私たちは「フツウの人」。でも、その「フツウ」は違う人から見たら「スゴイ!」ことからもしれない。あなたの「フツウ」はいかすことができる!ということ。

小さくおこすイラスト

5 できることから小さくおこす

 おこすといことは「生かしてよりよくしていくということ」。今あるものや思いをできることから育てていく。小さな力でも物事は少しずつ変えることができるということ。

ヤッテミレバのイラスト

6 まずはアクションヤッテミレバ!

 思い描いても、考えても、悩んでいても、失敗するか、成功するかはやってみないとわからない。失敗をおそれないチャレンジ精神でまずは行動してみよう!ということ。

 こういう地域や人が増えたらいいな!と思いながら、この6つの理想をかかげ活動する事業の一つとして「小商いヤッテレミバ」を今後もがんばっていきたいと思います!

●今月のコアキナイビト その8 竹元 完奈さん (たけもとかんな) 

踊る竹元さん
竹元さんのダンスや演出でその空間があっという間に芸術に!

 福岡県出身の竹元さんは「おどるひと」。さらに衣装制作、演出、制作もされるアーティストです。物心つく前から踊っていたという竹元さん。18歳でフランス現代舞踊の母、スーザン・バージュに出会い師事。その後、九州を中心にコンテンポラリーダンスで活動していましたが、昨年から北九州市と下諏訪町の2拠点生活をされています。スタッフとして働いているゲストハウスでのご縁から岐阜のお店のイベントで踊ったり、日常の風景や諏訪の自然の中で踊ったり。踊る姿や動画をみるとその世界観に取り込まれてしまいます。

 現在は「衣食住と芸術でジャンルにとらわれない土着的な表現の方法を求め日々模索中」であり、下諏訪に来た理由も「古代からニューカルチャーが生まれ続ける諏訪湖周辺の地域に興味があったから」とのこと。ダンスも生き方も自分の感じるままに行動できるアクティブなアーティストです。

竹元完奈さんの情報や動画はインスタグラムから。

[しもすわで小商いヤッテミレバ]

今野由香里さん 綿引遥可さん
長野県下諏訪町の地域おこし協力隊として、2017年から在住。2020年、合同会社 chiokoを設立し、下諏訪を「小商い=自分らしい暮らし方・働き方の育つ場所にしたい!」と奮闘中。