―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案(46)】―
女性誌の料理企画の編集歴はウン十年。フードコーディネーターの顔ももつ、編集者兼、出版プロデューサーの坂口明子さんが、大分県のアンテナショップ「坐来大分」で見つけた、「大葉ソース」を使ったおいしいレシピをご紹介します。
「大葉ソース」はおいしくてアレンジに便利な調味料
東京・有楽町数寄屋橋にある大分県のアンテナショップ「坐来大分」。併設のレストランはとてもおいしくて、大好きなお店の1軒ですが、私が何度も何度も足を運ぶ理由がほかに2つあります。
1つは竹のお箸。丈夫で細く、口当たりがいいので何度もリピートしています。そしてもう1つが、「大葉ソース」(756円 100g/田中醤油店)です。
青ジソ・ニンニク・オリーブオイル・食塩でつくられ、シンプルながら、絶妙なバランスでできています。イタリアのバジルと松の実、ニンニクでつくるジェノベーゼと同じ感覚でパスタソースはもちろん、シソの香りで和風にも合うのが特徴。冷ややっこにのせたり、グリルした魚や肉にかけたりするだけで、いつもの簡単料理が、ちょっとおしゃれな一皿に変身!常備しておきたいソースなのです。
「大葉ソース」で映える料理が簡単にできる
鮮やかで深いグリーンがどんな食材にも映えて、しかも風味とコクがアップ!「大葉ソース」を使ったレシピを4品ご紹介します。
●アレンジレシピ「エビとブロッコリーのパスタ 大葉ソース」
大葉ソースをゆでたスパゲッティにかけて、粉チーズをふるだけでもおいしいのですが、ちょっとごちそう風にエビとブロッコリーを炒めてプラスしました。エビのほかに、イカやタコ、アサリ、鶏肉や豚肉、ウインナソーセージでも。野菜もアスパラやホウレンソウ、キャベツ、キノコなどを組み合わせても合いますから、応用は限りなく広がります。
【材料】2人分
スパゲッティ…150g
むきエビ…10尾
ブロッコリー…1/2個
「大葉ソース」…大さじ2~3
塩・コショウ…各適量
オリーブオイル…大さじ1/2
パルメザンチーズ(粉)…適量
【つくり方】
① エビは背開きにして、背ワタを取る。ブロッコリーは小房に分けてさっとゆでる。
② 鍋にたっぷりの湯をわかし、塩大さじ1/2を加え、スパゲッティを表示どおりの時間でゆでる。
③ フライパンにオリーブオイルを熱し、エビを炒める。色が変わったら、ブロッコリーを加え炒め、塩・コショウで味を調える。②のスパゲッティの湯をきって加えて火を止め、大葉ソースを加えてあえる。
④ 器に盛り、好みで粉チーズをかけていただく。
●アレンジレシピ「帆立貝柱のカルパッチョ 大葉ソース」
「大葉ソース」は刺身とも相性抜群! 白身魚やサーモンにもよく合います。レモンを絞ったり、味の濃い甘いトマトを添えたりすると、さらにさっぱりといただけます。
【材料】2人分
帆立貝柱(刺身用)…6個
トマト…中1個
タマネギ…1/4個
「大葉ソース」…大さじ3
薄口しょうゆ…小さじ1/2
塩・コショウ…各適量
レモンの薄切り…2枚
【つくり方】
① 帆立貝柱は1個の厚みを半分の薄切りにする。
② トマトとタマネギはみじん切りにする。トマトは水気をきり、タマネギは水に5分さらしてから水気を絞る。2つを合わせて、軽く塩、コショウ、薄口しょうゆを混ぜる。
③ 器に①を並べ中央に②を盛り、「大葉ソース」をかける。
●アレンジレシピ「大葉ソースのクリームチーズディップ」
クリームチーズに「大葉ソース」を混ぜるだけでおいしいディップに。クラッカーや生ハム、スモークサーモン、スティック野菜、ゆで野菜となんでも合います。
【材料】つくりやすい分量
クリームチーズ(クリームタイプ)…100g
「大葉ソース」…大さじ1
クラッカー、生ハム、ピクルスなど…好み
【つくり方】
① クリームチーズをなめらかにして、「大葉ソース」を加えて混ぜる。
●アレンジレシピ「大葉風味のチーズ巻きトンカツ」
最後は、豚の薄切り肉でつくる巻き巻きとんカツです。チーズはとろけないタイプのスライスチーズを選んで。肉はしゃぶしゃぶ用のごく薄いものを使うと、すぐ火がとおり、軽い食感になるのでおすすめです。
【材料】3~4人分
豚のしゃぶしゃぶ用…9枚
スライスチーズ…3枚
「大葉ソース」…適量
塩…少々
薄力粉・パン粉…適量
卵…1個
揚げ油…適量
キャベツのせん切り、サラダ野菜、レモンなど…好み
【つくり方】
① スライスチーズを3枚に切り分ける。豚肉の上にチーズをのせ、大葉ソースを薄くのばし、くるくると巻く。両端もチーズが溶けないように肉で隠す。
② 巻き終わったら、薄く塩をふり、薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
③ 中温の揚げ油で揚げる。表面がキツネ色になったら取り出して油をきる。
④ 器に好みの野菜と盛り合わせる。
「大葉ソース」は、東京・有楽町数寄屋橋にある大分のアンテナショップ「坐来大分」で購入しました。
<撮影・文・料理制作>坂口明子
―【アンテナショップで見つけたご飯のともでおいしいレシピを提案】―
坂口明子さん
編集者、編集プロデューサー、フードコーディネーター。女性のライフスタイル全般(料理、グルメ、旅、ほか)の企画提案から、執筆、スタイリングなどの製作、WEB媒体でのアンテナショップめぐりの連載、企業の商品開発アドバイスなどを行う。長年の料理企画編集者として培った料理の腕は料理家並。おいしいレストランにも詳しい。「ご飯のとも」の識者としてテレビ出演も多数。