―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第20回:田邉有沙アナ(青森県)]―
全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化などさまざまな角度から地方の魅力をお届け。今回は女子アナ47メンバーの田邉有沙アナが青森のパワースポットをレポート。運気が上がるだけでなく、気分も上がる魅力的な場所を紹介します!
八戸市のシンボル・ウミネコの聖地「蕪嶋神社」
コロナで例年とは違う夏を過ごし、海にも行けずに寂しい思いをした人は多いのではないでしょうか? そんな人にぜひ訪れてもらいたいのが、青森県八戸市の海水浴場に隣接するパワースポットです。
そのパワースポットとは、2013年「三陸復興国立公園」に指定された種差海岸から、陸続きにある小さな島、蕪島(かぶしま)。水産の町・八戸市のシンボルとして「市民の鳥」にも指定された場所で、たくさんのウミネコが「ミャアミャア」と盛大な鳴き声でお出迎えしてくれます。ウミネコは魚が集まるいい漁場を知らせてくれることから、幸運や富を運ぶ「神の使い」として古くから漁師さんに大切にされていて、毎年2月~8月頃になると子育てのために、蕪島へ3万~4万羽が集まってくるのです。
さて、蕪島がなぜパワースポットと呼ばれているかというと、約720年の歴史を持つ「蕪嶋神社」があるからです。弁財天を祀っており、商売繁盛・漁業安全の守り神として信仰されていて、蕪島の「蕪」とかけて株価や人望の「かぶ」が上がるご利益があるとされています。さらに、ここにウミネコパワーが加わります!
神社周辺の景色を楽しみながら、3週して参拝することが通例となっていますが、周りはウミネコだらけ。汚れることが心配な人のために傘を貸してくれますが、もしフン…もとい運に当たると、社務所で「会運」証明書がもらえます。
蕪嶋神社のウミネコ爆弾にちなんだ商品も販売しています。その名もズバリ「八戸うみねこバクダン」(税込み1080円)! かわいらしいウミネコのパッケージのお菓子には、細部にまでこだわりがあり、空を飛ぶウミネコをイメージして「バサッ」と翼が開き、注意マークとともに、お尻の部分に「ここから開けてね」という表示。そこから驚くほど再現度の高いクッキーが出てきます。
地面をイメージしたクッキーには、フンをイメージしたメレンゲが乗っていて、お菓子としても本格的!
こちらのお菓子は八戸市内で人気のフランス料理店「ビストロ ポ・デタン」が携わって生み出されたもの。サクっとしたココナッツクッキーにふわっふわの甘いメレンゲ。トッピングのピスタチオの塩気がいいアクセントでおいしいです。
お菓子の売り上げの一部は蕪嶋神社周辺の清掃費用にあてられるらしく、八戸市内の三春屋や八食センターのしんぼり、蕪島物販施設かぶーにゃなど限られた場所でしか売っていないレアなお土産品です。
話を神社に戻します。八戸市民の拠り所となっている蕪嶋神社ですが、実は2015年11月に社殿が全焼する痛ましい火災に見舞われています。大きなニュースとなり、ショックを受けた地元住民は多かったのです。年末に帰省して参拝に行くと全国からたくさんの寄付が寄せられていて「本当に多くの人に愛されているんだ」とあらためて感じました。
すぐに始まった再建工事はもちろんウミネコにも配慮され、繁殖シーズンを避けながら進められました。そのおかげで、火災から約4年半の歳月を経た今年2020年、新しい社殿が再建。コロナが落ち着いた際にはぜひ、海岸沿いまで足をのばして、八戸が誇る蕪島でパワーチャージしてみてください。
<取材・文・撮影/田邉有沙(地方創生女子アナ47)>
―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第20回:田邉有沙(青森県)]―
田邉有沙アナ
山形、岩手、福岡、佐賀と、東北と九州の放送局でアナウンサー・リポーターを務める。自転車に乗れない運動音痴を披露しながらバラエティ系情報番組のMCを担当する一方、東日本大震災の被災地を積極的に取材し、特番のMC兼ディレクターを務めるなど幅広く担当。大好きなお祭りの企画リポートは全国のほか、アメリカNBCでも放送される。地元・青森の役所勤務を経て、2020年よりフリーアナウンサーへ。イベント司会やナレーターとして活動中
地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト