立山黒部アルペンルートの全線開通直後に楽しめる「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」。2022年は、4月15日(金)から6月25日(土)に開催決定! 高さ20mにも迫る巨大な雪の壁の間を歩いたり、かまくら体験したり。イベントの魅力をご紹介します。
間近で見る雪の壁は想像以上の迫力
標高3000m級の峰々が連なる北アルプスを貫き、富山県と長野県を結ぶ立山黒部アルペンルート。世界有数の山岳観光ルートでもある豪雪地帯の室堂ターミナル付近で、春から初夏にかけて開催されるのが、「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」です。
アクセスは、立山駅から立山ケーブルカーで美女平駅へ。立山高原バスに乗り換えると、イベント会場の最寄り駅、室堂ターミナルに到着しますが、マイカー禁止のため要注意を。
最大の見どころは、約500mの「雪の大谷」。除雪の際にできる雪の壁でできた約500mの区間のことで、その高さは20mを超えることも! 雪の壁に挟まれた歩行者用通路を歩く「雪の大谷ウォーク」。間近で見る雪の壁は迫力があり、雪の白と青空のコントラストが美しく、気分爽快です。
SNSで話題になりそうな新スポットが登場!
見上げる青空と道幅約5mの雪壁に包まれながら歩くことができる特別な空間として、登場したのが「#ウチの大谷」。「大切な人に送るメッセージを雪壁に刻んだり、いろんなポーズで写真を撮ったりと思いのままに楽しめる新スポットです」(立山黒部貫光 裕平正之さん)。
パノラマロードは見渡す限り白銀の世界
立山連峰を一望できる雪の上の遊歩道が、パノラマロード「ZEKKEI」。この場所を歩けるのは、雪があるこの時期だけです。また、立山黒部アルペンルートに欠かせない除雪車「熊太郎」の展示や、「佐々成政おもてなし武将隊」などの催しものもイベントを盛り上げる。
室堂駅のお隣、大観峰駅には人がすっぽりと入る巨大なかまくら「雪のポケット」や、展望台までの通路に積もった雪をアーチ状に除雪した「雪のトンネル」が出現。中に入って思い思いの写真撮影を。雪のトンネルを抜けた先には、ロープウェイと黒部湖が見下ろせます。
服装は真冬並の防寒スタイルで。ただし、歩くと暑くなるので、着脱しやすい上着がベスト。日が差すと雪の照り返しが強いので、サングラスや日焼け止めクリームで日焼け対策しておくのがおすすめ。
満天の星と富山グルメに酔いしれる
立山黒部アルペンルートの観光拠点、室堂平に構えるのが、「ホテル立山」。立山三山をはじめ剱岳など3000m級の山々を望むことができ、満天の星を眺めながら非日常な時間が過ごせる。洋室、和洋室スイートなど、タイプの異なるゲストルームが揃っています。
夕食は、絶景を望む天空のレストランで。主役は、“天然の生け簀”といわれる富山湾で獲れた魚介類。季節の野菜や山菜、ブランド牛など山の幸も充実。ホテルは、室堂ターミナル内にあるので、利便性も抜群です。
■立山黒部アルペンルート「2022立山黒部・雪の大谷フェスティバル」
期間:2022年4月15日(金)~6月25日(土)の72日間
会場:立山室堂平・立山有料道路「室堂ターミナル」~「大谷」の500m区間、大観峰駅〈雲上テラス(屋上展望台・2階展望台)〉
<取材協力>立山黒部貫光
<取材・文>寺川尚美