―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第32回:池田モト アナ(山口県)]―
全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化など地方の魅力をお届け。今回は、NHK山口放送局でキャスター・リポーターを務めていた池田モトアナが宇部市の「職員室カフェ」をレポートします。
小学校時代を思い出す「職員室カフェ」
山々に囲まれ、自然豊かな山口県宇部市の吉部地区にある旧吉部小学校の校舎。今は廃校ですが、この校舎を活用したカフェが人気を集めています。
その名も「職員室カフェ」! 職員室を改装したカフェで、店内は机もイスも黒板も当時のまま。だれもが懐かしく感じるであろう小学校の風景がそこにあります。
職員室カフェがオープンしたのは2018年。もともと、卒業生を含む地元の有志で結成した「うべの里生徒会」が、地域活性化を目的に校舎を活用し、さまざまなイベントを行っていました。そのイベントで休憩所として営業したのがこのカフェ。
お客さんからの評判も上々で、週2回、通年で営業することになったといいます。子どもからお年寄りまで幅広い方が訪れ、吉部地区以外から来られるお客さんも多く、地域のにぎわいに一役買っています。
アルミ食器には豪華すぎる給食が
職員室カフェの席に着き、早速注文することに。久しぶりに座る小学校の机とイスは思い出よりも少し小さく感じられます。メニューには地元食材を使った定食が並ぶなか、今回は「日替わり給食メニュー」をチョイス。
教室の前方で調理する様子を眺めながらわくわくして待っていると、運ばれてきた「給食」を見てテンションが上がりました。器やトレーがこれまた見覚えのあるアルミ食器。懐かしい!
とはいえ「給食」というにはあまりに豪華なラインナップに心が躍ります。いちばんに目を引く大きな天ぷらは揚げたてでさっくさく! お魚にお肉、サラダ、煮物、さらにはカレーやデザートもついています。品数が豊富で、「これはどんな味なんだろう?」と食べるのが楽しく、どれもおいしい~! ボリューミーで、おなかも心も大満足の「給食」でした。
目指すは「地域の魅力発信の場」
オープンしてから4年。旧吉部小学校の卒業生で店主の美澄正和さんは「SNSの発信や口コミを通して職員室カフェの存在を知ってもらえるようになってきた」と話します。少子高齢化がすすむ吉部地区。職員室カフェを運営していくことが「地域のにぎわいはもちろん、住みよい町になり移住者も増えていくことにつながれば」と美澄さん。
今後について尋ねると、「カフェだけではなくイベント、料理やテーブルマナー教室など、多くの人に知ってもらえるよう、新しいことも仕かけていきたい。いろんな人が集まる魅力発信の場になるといいですね」と話してくださいました。
ノスタルジックな気持ちになる「職員室カフェ」。美澄さんをはじめ店員さんの接客は気さくで、吉部地区の皆さんのやさしさ・温かさを感じられる場所でした。
小学校としての役目は終えた校舎ですが、これからも地域の笑顔が集まる場所として続いていきます。山口県にお越しの際はぜひ立ち寄ってくださいね。
【職員室カフェ】
営業時間:毎週日、月曜日 11:00~14:00
山口県宇部市東吉部3977(旧吉部小学校)
TEL 0836-68-0016
<取材・文・撮影/池田モト(地方創生女子アナ47)>
池田モト アナ
山口県出身・在住。大学卒業後、東京で人材系メガベンチャー企業のOLを経て、NHK秋田放送局でキャスターに。主にスポーツキャスターとして、出演だけでなく企画から取材、原稿作成も行う。その後、地元のNHK山口放送局でもリポーターを務め、生中継や生活情報、山口県内各地を訪ねるコーナー、ラジオニュースなど幅広く担当した。現在はフリーアナウンサーとして山口県を中心に活動中。第11代山口県観光フレンズにも就任し、県内外に山口県の魅力をPRしている。一児の母。
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地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト