早朝から極楽気分。青森で源泉かけ流しの銭湯を体感しよう

東京から新幹線で3時間強の青森市は、市内のいたるところに温泉入浴施設がある「温泉天国」。しかも、その多くが入浴料450円以下の温泉銭湯で、早朝から源泉かけ流しの湯で営業。老若男女に関わらず、出勤前、夜勤明け、雪かき後など、朝湯を楽しむ文化が根付いているそう。そんななかから、新青森駅と青森駅からアクセスのよいおすすめの温泉銭湯をご紹介します。

青森県民の朝の楽しみ「朝湯」

青森油川湯ったら温泉
朝4時オープンの「青森油川湯ったら温泉」

「青森県は人口10万人当たりの公衆浴場数が日本一なんです。しかも公衆浴場の8割が源泉かけ流しの温泉銭湯! かけ流しだからこそ朝早くからの営業が可能で、毎朝温泉銭湯を訪れる常連さんもたくさんいます。暑い夏でも朝から温泉でスッキリ汗を流せば、心も体もリフレッシュして1日元気に過ごせます」(青森県観光企画課 梅田祐実花さん)

 早速、梅田さんにおすすめの温泉銭湯4軒をピックアップしてもらいました。どこも青森駅、新青森駅から気軽に行けるロケーションも魅力。身体をシャキッと目覚めさせるだけでなく、地元の方との交流も楽しみのひとつです。

少し熱めの湯とレトロなタイル絵にほっこり

出町温泉
昭和の風情が漂う「出町温泉」

 新青森駅から車で9分ほどで到着するのが「出町温泉」(青森市西滝2-6-1)。湯量が豊富なアルカリ性単純温泉で、大小の浴槽があるシンプルな構成。ほかではあまり見かけないドーム型のお湯の吹き出口もポイント。43℃と少し熱めのお湯は目覚めにぴったり。昔ながらの丸い脱衣籠や浴場のタイル絵など、どこか懐かしい昭和の風情に癒されます。こちらは朝6時からオープン。

多様なお風呂が堪能できる駅前温泉

青森まちなか温泉
露天風呂付き「青森まちなか温泉」

 青森駅から徒歩5分ほどの「青森センターホテル」内にあるのが、「青森まちなか温泉」。青森駅前の市街地で唯一の源泉かけ流しの天然温泉です。源泉は、健康増進や疲労回復が期待できる低張性弱アルカリ性高温泉の古川温泉。大風呂、露天風呂、薬湯、子供風呂、水風呂、大型サウナ、家族連れがゆったりと利用できる貸し切り風呂「家族風呂」など、多様なお風呂があるのが人気の理由です。

青森まちなか温泉2
子供連れでも楽しめる湯舟を完備

 営業は朝6時から。日帰り利用もOKで、休憩室のほか、ほぐし処やレストランなどゆっくり過ごせる施設も。

昔ながらの番台スタイルの銭湯

沖館温泉
多彩なお風呂が楽しめる「沖館温泉」

 朝5時45分から営業しているのが、青森駅から車で5分ほどの住宅地にある「沖館温泉(おきだておんせん)(青森市 富田1-16-1)。昔ながらの番台スタイルで、泉質は低張性弱アルカリ性高温泉。メイン浴槽をはじめ、水風呂、ぬる湯、うたせ湯、テレビつきのサウナも。風呂場も脱衣所も広々としていてゆっくり過ごせます。

露天風呂や天然地下水の水風呂も

青森油川湯ったら温泉
「ととのう」なら「青森油川湯ったら温泉」へ

 朝4時から利用できるのが、新青森駅から車で7分、青森駅からは車で13分ほどの場所にある「青森油川湯ったら温泉」。内風呂と広大な青森の空を望める露天風呂を完備。敷地内に湧く井戸水を汲み上げた水風呂もあるので、サウナと交互に利用して整えましょう。また、じんわりと身体を芯からデトックスしてくれる岩盤浴や、温泉利用者が無料で利用できるジムスペースがあるのも特徴的です。泉質は、ナトリウム一塩化物泉。多様な設備がありながら、大人420円で利用可能。

グルメにも注目。特産品のカシスを使ったスイーツは必食

カシスケーキ
カシスケーキ2750円(1ピース420円)

 青森グルメと言えば、青森魚菜センターで味わえる「のっけ丼」が有名だけど、ここでは青森県ならではのスイーツをご紹介。

「実は、青森県はカシスの生産量が日本一。青森駅から徒歩5分ほどにある『ウィーン菓子シュトラウス』の『カシスケーキ』がおすすめです。甘酸っぱいカシスムースと甘いバニラビーンズ入りのババロアのコラボレーションを楽しんでください」(梅田さん)。

知る人ぞ知る秘境スポットも立ち寄って

御鈴大滝
マイナスイオンが降り注ぐ御鈴大滝

 数ある青森市内の観光スポットのなかで夏シーズン、梅田さんのおすすめが「御鈴大滝」。青森駅、新青森駅から車で50分ほどの山の中にあるパワースポットです。

「高さ約15mの落水は、まるで岸壁から絹糸を垂らしたように美しく、迫力があります。また、付近にある「石神神社」の宮司さんのご指導のもと、滝行もできます」(梅田さん)。

 また2022年は、8月2日(火)から7日(日)まで「青森ねぶた祭」も開催される予定なのでぜひチェックしてみて。

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取材協力/青森県観光企画課

<取材・文>寺川尚美