富山県黒部市の国道8号線沿いに「食べる」「買う」「遊ぶ」をテーマにした「道の駅 KOKOくろべ」 が2022年4月オープン。地元食材をぜいたくに使ったグルメや、水遊びやトランポリンが楽しめるプレイエリア、立山連峰が望める展望台など、施設の充実度はアミューズメントパークのよう。子どもから大人まで、1日楽しめる新スポットの魅力をご紹介します。
大自然の恵みを体感できる新スポット
黒部の恵みを集めたコミュニケーションプレイス「道の駅 KOKOくろべ」。黒部インターチェンジから車で約10分、黒部市総合公園に隣接する新名所です。
「フードコートや特産品売り場では、黒部産の食材にこだわり、地元食材を生かした商品・メニューを提供しています。大自然の豊かな恵みを受けて育ったおいしいお米のほか、地元の採れたて野菜や安心安全な加工品など季節によってさまざまな商品が並ぶので、何度来ても楽しんでいただけます」(黒部市農業協同組合 施設企画課・宮﨑隆行さん)
ご当地グルメが満載のフードコート
まず注目したいのが、ソファ席や子ども連れにうれしい小上がり席など、くつろぎスペースを用意したフードコート。富山湾の宝石といわれるシロエビをはじめ、生地漁港から水揚げされるキトキト(富山弁で“新鮮な”の意)の海の幸、ブランド豚「とやまポーク」、地場野菜などを使った一皿が味わえます。
おすすめは、トロトロ卵に手ごねハンバーグを添えた洋食屋「Family Kitchen Kamome」の「ハンバーグオムライス」。ホテルで修業したシェフがつくるデミグラスソースは絶品です。そのほか、富山湾のズワイガニクリームコロッケや鮮魚のブイヤベースパスタなど、目移りしてしまうメニューがラインナップ。
「麺屋はなと」の「富山ブラックラーメン」は、ぜいたくにのせた黒部名水ポークとあっさりスープがやみつきに。ほかにも、県内初の練りもの揚げ専門店や、地元産米粉と小麦粉を使用したクレープ屋さんも要チェックです。
新しい出会いや発見がある特産品売り場
お土産はもちろん、見るだけでワクワクする特産品売り場。定番から新製品、オリジナルグッズまで幅広い商品が並ぶ「こられっと」で人気なのが、レトルトの「宇奈月ビールカレー」。スパイス香るカレーに、ラガータイプの黒ビール(地ビール)を加えることでコクと深みがアップしています。
「瑞彩マルシェ」には、名水の里として知られる黒部の地元農家から届く朝採れ野菜や、富山湾で獲れた魚介など、みずみずしい食材が並びます。月に1度特売日があり、希少な商品が並ぶことも。黒部名水ポークのトンカツを黒部米使用の食パンでサンドした、当店限定の「黒部名水ポークカツサンド」もお見逃しなく。
子どもから大人まで大満足できるプレイエリア
施設の最大の特徴が、屋外のプレイエリア。跳んだり跳ねたりできるトランポリン「ふわふわドーム」(3~12歳限定)や、築山の斜面を利用した緩やかな「すべり台」があり、自然の中でのびのびと過ごせます。
三日月型の建物に沿ってつくられたのがいやしの空間、水辺エリア。浅い池に飛び石が設置されていて、ぐるりと散策できるつくりに。築山を上った展望台からは、天気がよければ北アルプスを一望でき、リラックスできそう。
屋内には、森をイメージした「キッズフロア」を完備。木製遊具を中心に、ジャングルジムやすべり台などがあり、雨の日でも安心して過ごせます。
周辺には観光スポットが満載
交通アクセスがよく、また富山湾にも近い絶好のロケーションの「道の駅 KOKOくろべ」。夏ににぎわう石田浜海水浴場にも、徒歩20分、車で5分ほどで到着します。
隣接する「黒部市総合公園」は、芝生広場やアスレチック遊具があり、家族連れも満喫できます。水と緑にあふれた自然いっぱいの園内には噴水もあり、夏場はじゃぶじゃぶ池として開放しているそう。
アートに触れるなら、「黒部市美術館」へ足を延ばそう。郷土ゆかりの作家の作品や国内の現代作家作品を収集・展示しています。年4回程度の企画展やワークショップを開催しているので、来訪前にチェックを。
■富山県黒部市 「道の駅 KOKOくろべ」
取材協力/黒部市農業協同組合 施設企画課
<取材・文>寺川尚美