大自然の中でサウナを満喫。「ととのう とっとり」が話題に

自然豊かな鳥取県の魅力をサウナを通じて体感する「ととのう とっとり」が注目を集めています。国立公園内にフィンランドサウナを備える「Nature Sauna」をはじめ、県内には気軽に楽しめるサウナ&温泉スポットが点在。ご当地グルメやアクティビティ体験とともに「とっとりサウナツーリズム」をご紹介します。

サウナを通じて鳥取を知る「ととのう とっとり」

とっとりサウナ
圧倒的な開放感と自然との一体感が味わえる
本格的フィンランドサウナ
本格的フィンランドサウナで“ととのう”

「鳥取県では豊かな自然や温泉地、サウナ施設、催し、熱波師などのサウナを取り巻く環境が整った鳥取県ならではの癒しの旅を『ととのう とっとり サウナ旅』として推進しています。2020年10月にオープンした『Nature Sauna(ネイチャーサウナ)』など、ぜひ訪れて体感してみてください!」(鳥取県交流人口拡大本部観光交流局・竹中和彦さん)

 早速、注目スポット&イベントをご紹介。ゆっくりとサウナ&温泉巡りするのもおすすめです。

本格フィンランド式サウナを体験する

サウナ室
サウナ室は1回10分程度が目安

 サウナにとって大切なことは居心地のいいサウナ室、爽快な水風呂、穏やかな外気浴の3つ。それを網羅したのが、大山隠岐国立公園内にある琴浦町の一向平キャンプ場に誕生した「Nature Sauna(ネイチャーサウナ)」です。本場フィンランドのサウナ浴のように、自分でサウナストーンに水をかけるセルフロウリュが楽しめます。

水風呂
森林に包まれた水風呂でクールダウン

 サウナ後は、ミネラル豊富な天然水、大山滝のかけ流し水風呂で爽快にクールダウン。そして、木々に包まれる外気浴チェアに身を委ねてゆっくりと体を休めましょう。国立公園の豊かな自然に囲まれたサウナは至福の時間が過ごせそう。

 サウナ入場料は、1人1回1000円。週末のみのテントサウナはプラス500円。サウナ室は男女共有のため水着着用。手ぶらセット(入場料・フェイスタオル・水着含む)1500円などもあるのチェックしてみましょう。

鳥取を代表する3つの温泉地

 県内には温泉郷も10カ所ほどあります。ここでは、鳥取県中部三朝町の「三朝温泉(みささおんせん)、西部米子市にある「皆生温泉(かいけおんせん)」、東部岩美町の「岩井温泉」をご紹介します。

河原露天風呂
24時間無料で利用できる「河原露天風呂」

 世界屈指のラドン含有量を誇り、三たび朝を迎えると元気になるとされているのが、三徳山のふもとにわく「三朝温泉」。各旅館の内湯には趣向を凝らした個性的なものが多く、三朝橋から見下ろす河原には「河原露天風呂」があり、せせらぎを聞きながら入浴することができます。また、天然ラドン熱氣浴泉「すーはー温泉」で、温泉を吸って吐くサウナを体感しても。

 三徳川に沿って旅館街の町並みが続き、三朝橋を中心に、下流にかじか橋、上流には恋谷橋と風情のある架橋があり、ぶらりと散策するのもおすすめです。

皆生温泉
山陰を代表する海辺の温泉地・皆生温泉

皆生温泉」は、弓ヶ浜半島の東端に位置し、日本海・美保湾に面した海辺の温泉地です。白砂青松の美しい海岸線と中国地方最高峰の大山を眺めることができる抜群のロケーション。

皆生温泉
皆生温泉は夕景も美しい

 昔から漁師の間で皆生の沖合で潜ると温かいお湯が沸いていたといい、明治33(1900)年に自噴泉(海に沸く温泉)を発見。泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、近年、美肌を作る温泉として注目されています。

湯かむり
頭に手ぬぐいがお約束! 岩井温泉で「湯かむり」を

 1200年の歴史を刻む温泉で、山陰最古の湯として知られているのが「岩井温泉」。温泉の効能を高めるため長時間湯に浸かり、柄杓で湯を打ちながら数え唄を歌い、湯をかぶるという江戸時代からの珍しい風習「湯かむり」が伝えられている温泉地です 蒲生川沿いに連なる温泉街、しっとりした木造の立ち並ぶ旅館街の風情に癒されて。

鳥取ならではのアクティビティにも挑戦

カヤック
カヤックで洞窟を探検するドキドキツアー

 鳥取の自然をより満喫するなら、アクティビティに挑戦するのもおすすめ「カヤック体験 」は、ユネスコ世界ジオパークに認定された山陰海岸ジオパークの岩美町浦富海岸の洞窟を探検します。波に削られたギザギザの岩や、空まで届きそうな断崖絶壁など迫力満点。岩がつくり出したアーチの下をくぐったり、海賊の宝物が隠されていそうな、深い洞窟の中に入ることもできます。

パラグライダー体験
砂丘と日本海を見ながらの浮遊体験!

「鳥取砂丘・パラグライダー体験」は、柔らかい砂地が舞台なので、着地をする際など初心者でも安心です。広い空の下、砂丘の上をフワフワ飛んで、開放感をたっぷり味わいましょう。パラグライダーを楽しんだ後はサンドボードやラクダに乗っての遊覧、砂の美術館に立ち寄ったりと、砂丘でたっぷり遊べます。

サウナで汗をかいた後は、ご当地グルメを堪能

海の幸
左・松葉がに、右上・岩ガキ(夏輝)、右下・シロイカ

 鳥取県を訪れたら、旬の海の幸を味わいたいもの。夏の旬が岩ガキ。県内で採取された殻長13cm以上の岩ガキは「夏輝(なつき)」。レモン汁をたらして食べると濃厚な味が広がります。

 6月から11月が漁期の「シロイカ」は刺身で。鮮度の高いイカは身が透きとおり、甘味が強いのが特徴。11月から3月まで水揚げされるのが冬の味覚「松葉ガニ」。刺身、ゆでガニ、焼きガニ、カニすきなど、様々な調理法で楽しめます。

鳥取和牛のステーキ
絶品、鳥取和牛のステーキ

取材協力/鳥取県交流人口拡大本部観光戦略課

<取材・文>寺川尚美