伊豆急の運転席をひとり占め「トレインシミュレータ体験宿泊プラン」

―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第35回:大下佳菜アナ(静岡県)]―

全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化など地方の魅力をお届け。今回は、NHK静岡放送局でキャスターを務めていた大下佳菜アナが静岡県の伊豆急行・特別宿泊プランをレポートします。

伊東市のルネッサ赤沢で伊豆急行線開業記念プランを体験

大下アナが体験中

 2022年は、鉄道が開業して150年の記念すべき年。伊豆半島の東海岸を走る伊豆急行線も60周年を迎え、記念事業のひとつとして、期間限定で運転士気分を味わうことができる催しが行われています。夏の最後の思い出づくりに、電車が大好きな2歳の息子と体験してきました。

玄関

 ご紹介したいのは「トレインシミュレータ体験宿泊プラン」。伊豆高原駅から車で10分ほどのところにある宿泊施設「ルネッサ赤沢」で行われている1部屋のみの限定プランです。コテージ1棟を貸しきって、伊豆急行の全面協力のもと、特別な部屋ができあがりました。

トレインシミュレーターを独占して運転士気分を味わえる

トレインシュミレーター

 なんといっても呼びものは、トレインシミュレーター。電車の運転体験ができるプログラムで、鉄道をテーマにした博物館やイベントなどで人気を集めています。博物館などの施設では順番を待ち、料金を支払って体験することが多いですが、こちらでは無料で使い放題! 順番を気にすることなく思う存分楽しむことができます。

 伊豆急行の運転台が画面に再現されていて、実際の映像に合わせて、運転手として操作する感覚を楽しむことができます。運転気分を味わえるのは、伊豆急行線の伊豆急下田駅から伊豆高原駅までの区間。マスターコントロール、通称マスコンを握ってスピード調節をします。

 映像を見て電車の音を聞いていると本当に運転しているようでした。減速して海を眺めながら運転! シミュレーターだからこそできる楽しみ方です。さらに窓からは電車が通過する様子を見ることもできるので、並走気分も味わえるかもしれません。

子どもが体験

 息子も停車位置を過ぎてしまうと「失敗しちゃった」と言いながらとても楽しんでいて、寝る直前までマスコンを握り、起床後はパジャマのまま運転席に座っていました。

電車好きにはたまらない空間

展示の様子

 部屋には号車番号や方向幕、信号連動盤、模型など貴重な資料がずらりと並んでいて、鉄道好き、電車好きにはたまらない空間が広がっています。

制服展示

 壁には制服や帽子、先頭車両に掲げられているヘッドマークや伊豆急行の車両を撮影した写真などが飾られています。ひとつひとつじっくり見ていると、あっという間に時間が経ってしまいました。

プレゼント

 さらに宿泊するとオリジナル行路表や伊豆急行の乗務員が実際に使っている手袋など、プレゼントの特典もあります。運転士気分を高めてくれますよ。

 ルネッサ赤沢で行われている「トレインシミュレータ体験宿泊プラン」は開始当初から好評で期間を延長していましたが、2022年9月30日で終了します。夏の思い出をつくりたりない! という方はぜひチェックしてみてください。予約状況はインターネットや電話で確認することができます。

 森の中にあるコテージに響くのは、虫の声と電車の通過音、そしてマスコンを動かす音。時間を忘れて伊豆急の世界を満喫することができ、親子の夏の思い出をつくることができました。

<取材・文・撮影/大下佳菜(地方創生女子アナ47)>

大下佳菜アナ
静岡県磐田市出身。NHK長野放送局、NHK静岡放送局でキャスターを9年務める。各地を訪ね歩き魅力を探して伝えるコーナーを担当。旅・グルメ・体験リポートが得意で「恋をするように取材をする」がモットー。ローカル鉄道が好きで2歳の息子と「鉄活」を楽しむ日々。

―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第35回:大下佳菜(静岡県)]―

地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト