日本酒の奥深さと福井の食を発信する複合施設「ESHIKOTO」誕生

「黒龍」などの日本酒で知られる黒龍酒造(石田屋二左衛門)が、2022年6月オープンした複合施設「ESHOKOTO(えしこと)」。約1万坪の敷地に、樹齢200年の杉などを使った貯蔵セラーをはじめ、九頭竜川を眺めながらお酒や食事が楽しめるレストラン、酒ショップなどが併設。施設の魅力や過ごし方についてご紹介します。

福井の魅力を体感できる「大人のための施設」

ESHIKOTO
約1万坪の敷地にオープンした「ESHIKOTO」

 福井県最大の河川・九頭竜川や緑豊かな浄法寺山、坐禅の修行道場で知られる観光名所「曹洞宗 大本山 永平寺」がある永平町。そんな豊かな自然と歴史・観光スポットが点在する町に誕生したのが、「ESHIKOTO」。「ESHI」は「よし」を表す古い言葉で、「ESHIKOTO=よいこと」の意味をもちます。逆から読むと「とこしえ=永久」になることから、「永久の豊かな時間」という想いも込められているそう。

「『ESHIKOTO』は、日本酒をつくり続けている黒龍酒造を擁する石田屋二左衛門が創造したブランドであるのと同時に、永平寺町に誕生した、お酒を核に福井を中心とした北陸の文化を伝える場所です。酒樂棟は大人がお酒を楽しむ空間をコンセプトにしており、目の前には九頭竜川が一望できる空間。ゆっくりとした時間のなか、お酒はもちろん、食・伝統工芸をお楽しみいただけます」(ESHIKOTO事務局)

「大人のための施設」のため、利用できるのは20歳以上のみ。家族連れの場合はご注意を。

食事やスイーツが満喫できる「Apéro & Pâtisserie acoya」

Apéro & Pâtisserie acoya
九頭竜川を眺めながら食事&スイーツタイムを

 レストラン「Apéro & Pâtisserie acoya(アペロ&パティスリー アコヤ)」は2つのゾーンに分かれています。

「『アペロ』とは、食前酒・アペリティフの略称でおつまみと一緒に軽くお酒を飲むスタイルのこと。「Apero acoya」では、『朝膳(モーニング)と昼膳(ランチ)を、フランス料理と独自の永平寺のフィルターを通して表現しております」(ESHIKOTO事務局)

Apéro & Pâtisserie acoya
福井の食材を使ったのフレンチを堪能

 フレンチベースの食事は、永平寺の精進料理にちなんでお膳で提供されます。昼膳は、肉料理と魚料理から選べ、スープやサラダ、カンパーニュ、ドリンクバー付きで3300円(税込)。黒龍の酒粕を食べて育った豚肉を、低温でゆっくり焼きあげた黒龍吟醸豚バラやハンバーグなど。福井の食材をたっぷり使ったぜいたくな1皿に魅了されるはず。

Apéro & Pâtisserie acoya
黒龍酒造のお酒を使った焼き菓子を販売

『「Patisserie acoya」のイートインスペースでは、福井の素材取り入れた、季節を感じるパフェやデザートをお楽しみいただけます。また、物販コーナーでは、黒龍酒造のお酒をテーマに、施設限定の特別なケークや焼き菓子を販売中。大切な方への手土産にもおすすめです」(ESHIKOTO事務局)

希少なお酒が入手できる「石田屋酒ショップ」

石田屋酒ショップ
越前箪笥が目を惹く「石田屋酒ショップ」

「acoya」と同フロアに、黒龍酒造のお酒と地元の伝統工芸品を扱う「石田屋酒ショップ」があります。店内に置かれた越前箪笥には、地元のアーティストが制作した酒器の展示され、気に入れば購入も可能。

「ここでしか味わうことができない日本酒・梅酒・スパークリング日本酒をお楽しみいただけます。テイスティングスペースもあり、九頭竜川を眺めながらお酒を味わうことも。また、お酒を楽しむための越前焼の酒器なども多数ご用意。店内には、特注の越前箪笥(えちぜんたんす)が鎮座しており、福井の伝統工芸を感じることができます」(ESHIKOTO事務局)

デッキ
館内には、休憩できるデッキを備える

 福井県の魅力を国内外に向けて発信するために約10年の構想を経てオープンした「ESHIKOTO」。館内には広々としたデッキもあり、九頭竜川など豊かな自然を一望しがらのんびりできるのも魅力。今回、3万坪の敷地のうち1万坪がオープン。今後も、新しい施設の誕生に期待が高まります。

取材協力/ESHIKOTO事務局

<取材・文>寺川尚美