座禅でマインドフルネスできる「福井隠れ家ワーケーション」実施中

働きながら休暇を楽しむ「ワーケーション」。今回は福井県が推進する「福井隠れ家ワーケーション」をご紹介。市街地、山、海のエリアから、自分にあったワーケーションが選べること、福井県ならではの体験ができることが魅力です。

多彩な過ごし方が選べる「福井隠れ家ワーケーション」

福井ワーケーション
若狭三方五湖でワーケーション

 豊かな自然に恵まれ、三方五湖や東尋坊など有名な景勝地以外にも魅力的な観光スポットが数多く点在する福井県。2024年春には、北陸新幹線の金沢~敦賀間の開通も控え、ますます注目が集まっています。

 県内には、観光・農業・商業の中心地「福井・坂井地域」、水をはじめとする自然の恵みが豊富な「奥越地域」、ものづくり産業が盛んな「丹南地域」、海も山も湖も近く、食や歴史・文化の宝庫「嶺南地域」の4つのエリアがあり特色豊か。滞在エリアによってさまざまな体験ができます。
 ここでは3つのエリアのモデルプランをご案内。まずは、「福井・坂井地域」のおすすめスポットから。

坐禅で心を静める永平寺町のプラン

坐禅体験
永平寺で「坐禅体験」を

「永平寺町は、曹洞宗の大本山『永平寺』のお膝元として禅の精神が根づいた地域。ビジネスシーンでも注目されている『マインドフルネス』は、この禅 の思想が由来。実践することでメンタルを安定させ、パフォーマンスの向上が期待できます。また、観光スポットをはじめ、豊かな自然や食にも恵まれているので、ワーケーションやブレジャーにも最適。ぜひ、禅の里・永平寺町でマインドフルネスに働きませんか?」(福井県交流文化部定住交流課 移住定住グループ 主事・野坂藤生さん)

 禅の道場である永平寺では1日3回、坐禅体験を行っており、予約は不要。日常を離れ、心静かに時を過ごしたい、という人におすすめです。同様に人気なのが「写経体験」。(現在は、感染症拡大防止の観点から中止しています)

「E-RISE 四季の森」
コワーキングスペース「E-RISE 四季の森」

 永平寺町には、四季の移ろいを感じながら、静かにゆったり仕事ができるコワーキングスペース「E-RISE 四季の森」もあります。おひとり様専用のテレワークスペースやグループ利用に適したテーブルブースなど、用途に合わせたスペースを完備。調理器具や食器、冷蔵庫・電子レンジなどを備えた共有キッチンがあるのもうれしいポイントです。

 宿泊は、旅館と宿坊の中間的存在で、永平寺認定の禅に親しむ宿「柏樹關」がおすすめ。永平寺で研修を受け認定された専門スタッフ「禅コンシェルジュ」が在籍。食事は典座老師監修による精進料理。夜は、露天風呂に浸って安らぎのひとときを過ごせます。

美人の湯に浸かり、伝統を体感する鯖江プラン

「丹南地域」のなかでも注目したいのが、鯖江です。眼鏡・繊維・漆器を三大地場産業とするものづくりや、オープンデータをはじめとしたIT技術の導入など、さまざまな特色をもつまちです。

めがねミュージアム
「めがねミュージアム」

 鯖江でぜひ訪れたいのが、『めがねミュージアム』。メイドインジャパンの最新モデルが購入できる「めがねShop」や、色や形を選んで、オリジナルフレームやストラップづくりを体験できる「体験工房」、眼鏡の歴史をより深く知ることができる「めがね博物館」など、眼鏡を見て、触れて、体験できる満足度の高い施設です。

 ほかにも鯖江市内には、越前漆器のショップや工房見学もできる木工雑貨店など、伝統工芸を体感できるスポットが満載。

SABAE CREATIVE COMMUNITY
コワーキングスペース「SABAE CREATIVE COMMUNITY」

 国内外からさまざまなクリエイターや企業などが集まり、鯖江のものづくりの魅力を発信する場として2020年に誕生したのが、コワーキングスペース「SABAE CREATIVE COMMUNITY」。大型プロジェクターを設置した「イベントスペース」や、コーヒーを飲みながらソファーや椅子に座って仕事ができる「マルチユーススペース」など、ものづくりのまちならではの洗練されたインテリアが感性を刺激してくれます。カフェ開業を志す人向けの「チャレンジカフェ」も見逃せません。

「ラポーゼかわだ」
「ラポーゼかわだ」の温泉でゆったりと

 また、「ラポーゼかわだ」は、鯖江市河和田地区の豊かな自然に囲まれた滞在型アミューズメント施設。森林浴をしながらかけ流しの源泉が楽しめる露天風呂など、温泉も充実しています。

「そば打ちなど多彩な体験のほか、宿泊、温泉、BBQ、合宿などあらゆる用途に利用可能。多目的ホールは研修やセミナーはもちろん、テレワークなどの活用もできます」(野坂さん)

海の幸も満喫!自然派におすすめの若狭町プラン

若狭三方五湖
景勝地・若狭三方五湖

 そして、官民が連携してワーケーションの誘致に取り組が広がっているのが「嶺南地域」にある三方郡若狭町です。
「若狭町には、世界に誇る水月湖年縞や三方五湖をはじめ、国内唯一のドレスミュージアムなど見どころがたくさんあります。また、ワーケーション先に若狭町を選んでもらうきっかけづくりとして、昨年度から宿泊費補助を開始。2023年2月まで、1泊あたり上限5000円を助成しています」(野坂さん)

湖上館PAMCO
三方五湖に面した「湖上館PAMCO」

「湖上館PAMCO(パムコ)」は、若狭の自然を使ったスポーツ&アクティビティが充実した宿。ワーケーションにもぴったりの宿で環境も整っています。
「この土地でしか味わえない「自然」「文化」「体験」などを感じることができ、仕事と遊び(リフレッシュ)とをうまく融合させて、だれと来ても楽しめます」(野坂さん)

昭和館mukuri
「昭和館mukuri」には、左上のリラックスラウンジほか、用途に合わせたコワーキングスペースを完備

 海が好きなら、若狭三方の穏やかな波を感じる海辺のワーケーションリゾート「昭和館mukuri」がおすすめ。昨年夏の大リニューアルで、コワーキングスペースを複数用意。プロジェクターやWi-Fiも完備しています。

「自然に囲まれた場所で落ち着いた空間と、開放感ある館内です。個々のワ―ケーションはもちろん、ビジネスや研修などで気軽に活用もできます。ウナギやアオリイカ、若狭フグなど、四季により獲れる魚介類を堪能しながら寛ぎの場所として過ごせます」(野坂さん)

取材協力/福井県交流文化部定住交流課

<取材・文>寺川尚美