―［地方創生女子アナ47ご当地リポート／第13回：久保田夏菜（広島県）］―
全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化などさまざまな角度から地方の魅力をお届け。今回は広島エリア担当の久保田夏菜アナがリポート。安芸の小京都と呼ばれる竹原の魅力に迫ります。
歴史的建造物が残る、ノスタルジックな竹原の街並み
GoToトラベルキャンペーンが東京除外になるなど、コロナの不安は尽きませんが、せめて行ったつもりになっていただきたく、今回は「安芸の小京都」と呼ばれる広島県竹原市のレトロな街を紹介していきたいと思います。
竹原には江戸時代から明治時代にかけての歴史的建造物が多く残り、町並み保存地区を歩くだけでも、ノスタルジックな気分を味わうことができます。連続テレビ小説「まっさん」やアイドルグループ「嵐」が出演するJALのCMの舞台にもなったりと、多くの観光客が訪れるスポットでもあります。
昼の竹原ももちろん素敵なのですが、ゆらゆらと揺れる竹灯りを見ながら歩く夜時間もオススメです。
古民家を改装した「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」
そんな竹原のシンボルである保存地区に2019年に誕生したのが、高級ホテル「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」。蔵や料亭であった築100年以上の古民家3棟を改装し、宿として運営しています。その3棟は点在していて、宿泊客はフロント棟でチェックインをすませた後、町屋や商家が立ち並ぶ街並みを歩いて宿泊棟に向かいます。「泊まる」ではなく、まるで竹原に「暮らす」ような感覚で過ごすことができるのが一番の魅力です。
今回取材させてもらった部屋は、以前は銀行だったという棟の一室。金庫だった場所は、リビングルームになっていて、重厚な扉が印象的でした。そして、屋根裏だったという寝室は、土壁や梁、当時のポスターなどがそのまま残っていて、まるでタイムスリップしたような感覚が味わえます。
全10室は、檜風呂完備で、すべてつくりが違うので1室1室が特別。至福の大人時間を過ごせること間違いなしです。
さらに、宿といえば楽しみの1つが食事。地元の新鮮な野菜などはもちろん、瀬戸内海で獲れたアナゴに、タイに、アコウ…といった訪れた時期の旬な魚介類が楽しめるのです。
取材で訪れたときは新鮮な魚介類もさることながら、竹原のブランド牛「垰下牛（たおしたぎゅう）」も出され、絶品。全国でも珍しく、メス牛だけで、肉質は柔らかく、塩を少しふって、食べるのが最高でした。
さらに、ここでしか味わうことのできないものもあります。広島県竹原市は有名な塩づくりの町。その塩づくりの町ならではのこだわりとして、塩と地酒のペアリングが楽しめます。「この塩を使ったものには、このお酒があう！」というように、シェフがセレクトしてくれているのです。
また、女子にオススメなのが、塩のスイーツ。ピンクの板まで塩でできていて、いい塩梅で塩が馴染んでおいしかったです。
最後に、竹原は酒どころとしても有名で、現在は3つの酒蔵が残っています。その1つである「竹鶴酒造」は、ニッカウヰスキーの創業者で「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝さんの生家でもあります。竹原の三銘酒「竹鶴」「誠鏡」「龍勢」もぜひ、お試しください。
コロナでなかなか旅行も難しいかもしれませんが、大人のぜいたく旅をするなら竹原は最高の場所だと思います。
＜取材・文・撮影／久保田夏菜（地方創生女子アナ47）＞
■久保田夏菜さん■
自然大好きアナウンサー。2年前に田舎に移住し、毎日1時間半かけて職場へ通う。仕事は、バラエティ番組や情報番組が中心。休日は、畑仕事に汗を流す。ライフワークは、カンボジアの田舎にある地雷村に通うこと。現地では、自らカメラを回し、取材を行い、内戦の爪痕に苦しむ村人の現状を伝える活動にも取り組む。2018年、ヒロシマ平和創造基金「国際交流奨励賞」受賞
―［地方創生女子アナ47ご当地リポート／第13回：久保田夏菜（広島県）］―
地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト（https://jana47.com/）
