―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第14回:冨松明菜(鹿児島県)]―
全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化などさまざまな角度から地方の魅力をお届け。今回は元OBS大分放送でアナウンサーをしていた冨松明菜アナがリポート。出身地・鹿児島県のオススメスポット「池田湖」の魅力に迫ります。
鹿児島に伝わる伝説イッシーの謎に迫る!?
鹿児島といえば、「桜島」や「芋焼酎」、また数年前に放送された大河ドラマ「西郷(せご)どん」のイメージがわきやすいかと思いますが、謎の生物(UMA)が生息する湖があると昔から伝えられています。
謎の生物の名は「イッシー」。イッシーが生息するといわれているのは、鹿児島県指宿市(いぶすきし)にある池田湖です。九州で1番大きい湖で、水深233m、周囲15kmの広さを誇ります。九州一の大きさというだけあって、見渡す限り湖!
湖水は全体から見ると藍色で、近くから見ると底が見えるくらい澄んでいます。陽の光に反射する湖面がとても美しいです。
この池田湖に謎の生物「イッシー」が生息するといわれているのです。では、その「イッシー」とは一体、なんなのか?
今から約40年前、池田湖で2つの黒い物体が猛スピードで泳ぐ姿を多くの人に目撃されたのが事の始まりです。水面に浮かぶ黒いコブのような2つの物体の間隔は5mほどで、その際に数十mにわたって湖面が揺れたとされています。この目撃情報は新聞やテレビなどのメディアに大きく取り上げられ、その後も目撃情報が相次ぎ、イッシーと思われる物体が写った写真や動画も撮影されました。
そこからイギリスのネス湖に生息しているといわれているネッシーにあやかって「イッシー」と呼ばれるようになったのです。
この未知の生物の正体を突きとめるために、無人の監視カメラの設置や探索も行われましたが、はっきりとした情報は現在も掴めていません。また、池田湖には指宿市の天然記念物に指定されている体長が約2m、胴回り50cmの巨大ウナギが棲息していることから、イッシーの正体はその巨大ウナギではないか、はたまた巨大魚ではないのかと、意見が大きく分かれており、未だ謎のベールに包まれたままです。
ちなみに私は、まだイッシーを見たことがありません。今回、池田湖を訪れましたが、イッシーらしき生物は確認できませんでした。いつか、池田湖に現れる謎の黒い物体の正体が解明されることを願いたいです。
花が咲き誇る池田湖からは、開聞岳もきれいに見える
この池田湖は「イッシー」伝説で有名でありますが、ここからは薩摩富士と呼ばれる「開聞岳(かいもんだけ)」をきれいに眺めることができる、撮影スポットでもあります。そして、九州で1番大きい湖は、毎年1月に日本で1番早い日本陸連の公認大会として開催される「いぶすき菜の花マラソン」のコースにも。この時期に見る菜の花がとてもきれいで、県内外から多くの観光客が訪れています。菜の花だけでなく、池田湖にはさまざまな美しい花が咲きます。
花畑一面が濃いピンク色で埋めつくされているリビングストンデージーの花や、黄色やオレンジのカリフォルニアポピー、紫と黄色のビオラといった色鮮やかな花が咲いています。
このように、春は菜の花、秋はコスモスと季節ごとに花を楽しむことができるのです。イッシーにはなかなか会えないかもしれませんが、こうしたきれいな花々が訪れた人の心を癒してくれます。
もしかすると、この美しい花畑をイッシーはこっそりと見ているのかもしれません。謎の生物「イッシー」は果たして存在するのか、しないのか。ぜひ、ご自身で確かめてみてはいかがでしょうか。
<取材・文・撮影/冨松明菜(地方創生女子アナ47)>
―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第14回:冨松明菜(鹿児島県)]―
■冨松明菜さん■
元OBS大分放送アナウンサー。鹿児島県出身。局アナ時代はテレビで定時ニュース、中継。ラジオでニュース、情報、朗読番組などを担当。趣味は喫茶店巡りと陶器集め。特技はセミの鳴きマネ。観光大好きで、鹿児島の西郷どん人形と大分の姫だるま人形をと共に各地を巡り、鹿児島と大分の情報をインスタに掲載中
地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト(https://jana47.com/)