クラフトビール好き必見。ふるさとチョイスおすすめのビール3選

近年、多くのファンを生んでいるクラフトビール。全国各地でいろんな味のものが醸造されていますが、今回はふるさとチョイス広報部の田中絵里香さんに、今こそ飲んでほしいビールを教えてもらいました。ビール好きにはたまらない、逸品ぞろいです。

生産終了間近。今しか飲めない豪雪地帯の「銀河高原ビール」

岩手県西和賀町
西和賀町にある醸造所で、ドイツの伝統的な製法を守りながらつくられている

 特別豪雪地帯に指定され、平均年間降雪量が10メートルを超える、岩手県西和賀町(にしわがまち)。豪雪地帯ならではの、おいしい軟水を使ってつくられている「銀河高原ビール」をご紹介します。

「銀河高原ビール」は1996年に西和賀のまちおこし事業としてスタート。宮沢賢治誕生100周年に当たる年だったことから、その名がついたそうです。

 西和賀にはビールづくりに適した環境があります。1つは水です。ビールの成分のうちおよそ9割を占める水はビールづくりにはとても重要な要素となります。西和賀は豪雪地帯のため、清冽な天然水が豊富にあります。

 もう1つは気候。ビールの本場、ドイツのバイエルン地方に似た気候と言われています。

 この環境下で、南ドイツ伝統の小麦を使った「ヴァイツェン」のレシピを元に小麦と大麦をブレンドし、つくられているのが「銀河高原ビール」です。優しい麦の香りや、まろやかでフルーティーな味わいが特徴で、ビールが苦手な方でも飲みやすいと言われています。

岩手県西和賀町
西和賀町には、冬場2メートル以上の積雪がある

 ふるさと納税のお礼の品としても大変人気のある逸品ですが、2020年3月末をもって、西和賀町にあるビール工場の閉鎖が決定しました。現在、ふるさとチョイスには多くの寄付者から、工場の閉鎖を惜しむ声が寄せられています。

 今しか飲むことができない、西和賀の大自然の恵みを受けた味を堪能してみませんか?

9割が地元で消費される、国内初の地ビール「オホーツクビール」

4種類のビール
4種類のビールを返礼品として用意

 今では全国各地でつくられている地ビールですが、国内初の地ビールは北海道北見市でつくられました。その名は「オホーツクビール」。

 1994年にビール製造免許を取得して以降、「地元民の地元民による地元民のため」のビールづくりをモットーに、鮮度と品質にこだわり製造されています。その結果、ビール製造量のおよそ9割が地元の北見地方で飲まれているそうです。

 ふるさと納税のお礼の品では4種類の「オホーツクビール」を楽しむことができます。

 中濃色でキレと苦みのある大人の味の「オホーツクエール」、後味に少し甘味を残し、ホップの苦味をひかえめにしたマイルドな味わいの「オホーツクピルスナー」、苦味が弱く、炭酸ガス含有量が多いので、清涼感と独特の風味がある「オホーツクヴァイツェン」、焙煎した大麦の香ばしくシャープな味わいを残しながら、全体にマイルドに仕上げた濃色ビールの「オホーツクマイルドスタウト」。

 どれも、水・麦芽・ホップ・酵母だけを使った本格派のクラシックビールです。

オホーツクビアファクトリー
市内のオホーツクビアファクトリーでは、できたてのおいしさを楽しめる

「観光やお仕事で北見市に訪れた機会に、ファクトリーで味わっていただく生ビールがいちばん!」とすすめるマスターですが、ビンビールも「新鮮でおいしいものだけ届けたい」という思いから、賞味期限は製造日からわずか4週間~60日に設定されているほどのこだわりです。

 ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。

甘いデコポン、不知火を丸ごと使った新しいビールが誕生

デコポン、不知火
宇城市でつくられている糖度の高いデコポン、不知火を使用

 ビール好きの自治体職員がきっかけとなって、2019年7月、熊本県宇城市(うきし)で新たなクラフトビールが誕生しました。宇城市がかんきつ類の不知火(デコポン)の発祥の地であることから、地元でとれた糖度の高い不知火を皮も果汁も丸ごと使用してつくられたのが「うきよなビール」です。

 ホップの香りとソフトな口あたりで苦味を抑え、にごりがあるのが特徴の、最近流行している「ニューイングランドIPA」スタイルのビール。

うきよなビール
かんきつ類の甘味と苦味が、バランスよく感じられるビール

 昨年、東京・有楽町にある「ふるさとチョイスCafé」で、試作品の試飲会が行われた際、40~50代のサラリーマンや20代のOLなど、さまざまな方に試飲いただいたところ、どなたからも「フルーティーで飲みやすい!」と大好評でした。

 実際に私も試作品をいただいたのですが、不知火の果汁の甘味とほのかに皮の苦味があり、ホップのキリっとした感じが後味をスッキリさせていて、とてもおいしかったです。

 昨年12月からは、ふるさと納税のお礼の品に登場! 不知火の糖度が上がる時期をみて製造されるため、5月頃からできたての「うきよなビール」を楽しむことができます。

<取材・文/ふるさとチョイス広報部 田中絵里香>

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