白い恋人には派生商品がたくさんある
北海道土産の定番、「白い恋人」。札幌市に本社を構える「石屋製菓」さんの商品で、数々のパク…パロディ土産がつくられるほど説明不要の有名銘菓です。さて、このお菓子に「プリン」や「ドリンク」が存在することをご存知でしょうか?
その名も「白い恋人 ホワイトチョコレートプリン」と「白い恋人 チョコレートドリンク」。今回はそんなバラエティに富んだ「白い恋人」の姉妹品たちをご紹介していきたいと思います。
さて、まずはこれがなくては始まらない、ノーマル「白い恋人」。さくさくの軽~いラング・ド・シャにベストマッチするホワイトチョコの濃厚な甘さ。
ちなみに「ラング・ド・シャ」とは「猫の舌」という意味で、サブレやビスケットとも違う独特のサクサク触感からこう呼ばれるのだとか。猫の舌? それはそれとして、文句なしにおいしいです。もらってうれしい、あげてハズレなしの定番です。
白い恋人プリンとチョコレートドリンクのお味は?
おつぎは「白い恋人 ホワイトチョコレートプリン」行ってみましょう。付属のミニスプーンとソースがついています。
ちなみにこのソースは以前(「日本一食べづらいお土産。苫小牧『よいとまけ』に込めた思いとは?」20/10/28)でもご紹介した、北海道特産ハスカップソース。赤と白のコントラストが映えますね、いただきまーす。
なるほど、これは「白い恋人」…のホワイトチョコの味! もったりとしたなめらかさで、プリンと言うより濃厚なホワイトチョコムースのような。ハスカップの酸味もよく合います。しっかり甘いので、1つでもけっこう満足感を得られるお土産ですね。
そして、最後は個人的に一番気になっていた「白い恋人チョコレートドリンク」。缶に表記のある「シールド乳酸菌M-1配合」について調べてみたところ、シールド乳酸菌とは森永乳業が保有する数千株の中から発見した、体の免疫を活発にする作用のある菌であるとのこと。ただのチョコレートドリンクではなく、健康的な付加価値付きってことですね。
さて、飲める白い恋人…一体どんな…? 白いの? とワクワクしつつグラスに中身をあけると、白くはないものの、薄い茶色のチョコレートドリンク。
一口試してみると、味もまろやかな甘さが広がっていき、なんだか疲れに効きそうな優しさ。「白い恋人」感はプリンよりは薄れますが、冬場はホットにしてもおいしいかもしれません。ホームページにはこのドリンクを利用したチョコレートアイスや、チョコレートババロアのレシピも公開されています。
夢の白い恋人パーク
そんなわけでより強い「白い恋人」感を求めるなら「プリン」でしたが、え、こんなのあるんだ! という意外性を狙うのであれば「ドリンク」がいいのではないでしょうか。そして、今回同封されていたパンフレットで初めて知ったのが「白い恋人パーク」の存在。
札幌市に存在するこのテーマパークは、製造ラインが見学できるだけではなく、チョコのテイスティング、オリジナルのチョコや白い恋人をつくれるワークショップ、子ども向けの鉄道などアトラクション…とまさに五感で「白い恋人」を体験できるスポットなのです。
ラスクで有名な群馬のハラダ本社工場見学には行ったことがありましたが、お土産にちなんだテーマパークまであるのは本当にすごいとしか言いようがありません。そして現地でしか食べられない「白い恋人ソフトクリーム」は絶品なんだとか…!
いつか訪れる日を夢見つつ、どこまでも奥深い「白い恋人」の世界に思いを馳せる今日このごろです。
●おまけ
石屋製菓
『白い恋人 9枚入』648円(税込)
『白い恋人 チョコレートドリンク』216円(税込)
『白い恋人ホワイトチョコレートプリン 3個入』1,080円(税込)
日持ち ★★★★☆
配りやすさ ★★★★☆
奥深い白い恋人の世界 ★★★★★
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。