パン好き必携の資格として注目を集めている「パンシェルジュ検定」。合格するとパンシェルジュとしてパンにまつわる仕事にいかせたり、特別なイベントや体験会への参加もできます。今回は奈良県のパンシェルジュがおすすめする、国産小麦などの厳選素材を使い、手づくりにこだわったベーカリーをご紹介。
国産小麦を使った愛情たっぷりのパンがずらり
パン好きの母の影響で、幼少期からパンが欠かせなかったという奈良県在住のmokoさん。パン屋さんとの交流が広いmokoさんがイチオシするのが「パン工房est village(エスト ヴィラージュ)」。2014年にオープンした地元で親しまれる人気店です。店内にはクリームパンやデニッシュなど、約70種類のパンがずらり。店主が素材にこだわってつくるパンのなかから、mokoさんが選んだ4つがこちら。
奈良の歴史が感じられる「古代米食パン」
「ベーカリージャパンカップ第4回」で、食パン部門(国産小麦100%使用・地産地消)で、準優勝に輝いた、奈良産の古代米(黒米)が入った食パン。
「そのままいただくと、しっとり、もっちり、そこに古代米のプチプチとした食感。生地にはきな粉が練り込まれ、トーストするときな粉の香りがふわっと広がります。トーストに、粒あんとバニラアイスをのせていただくのもおすすめです」(mokoさん)
オレンジピールがアクセントの「ふんわりレーズン食パン」
「こちらは、レーズンの甘さとオレンジピールの酸味が特徴のレーズン食パン。クラスト(外側)は、しっとりとしていて、クラム(内側)は、ふわっ、しっとり食感 。購入した翌日でも、ふわっ、しっとり感は継続。バターをたっぷりつけるとさらにおいしい!」(mokoさん)
みそ入り特製ソースが美味な「厚切りカツサンド」
「しっとり食感が人気の食パン『パン・ド・ミ』から、はみ出る豚カツ、山盛りのキャベツを挟んだボリューム満点の総菜パンです。みそ入りの甘辛い特製ソースの味わいがやみつきになります。子どもからシニアまで、幅広い世代に人気があるのも納得です」(mokoさん)
ミルク風味に塩味が効いた「塩パン」
水を使用せず 、牛乳100%でつくったミルクフランスの生地が特徴の塩パン。
「有塩バターが巻き込まれ、ミルク風味に塩味が効いたしっとりとしたクラム(内側)。トップにかかった、ゲランの塩がアクセントに。トースターにホイルを敷いて少し温めるといっそう風味が深まります。お客様にも大人気のお店イチ押し商品です」(mokoさん)
パリの光景に魅せられたシェフが手がけるベーカリー
店主でもある村東秀紀シェフは、大学の卒業旅行で訪れたパリの街中で、フランスパンを片手に歩く若者の姿に魅了されてパン職人の道へ進むことに。県内の「石窯パン工房キャパトル」で修業を積み、2014年に「パン工房est village」をオープン。
「ベーカリージャパンカップ 第4回」の食パン部門で賞を獲得後は、使用する小麦を奈良、北海道、三重、滋賀県とすべて国産にし、イーストフード・乳化剤不使用にするなど、より素材にこだわるように。そこには、「『パン工房est village』のパンを毎日食べてほしい」という村東シェフの思いが込められています。
「月間イベントも充実! スタンプ2倍押し、「8」のつく日は、食パンの日(1斤お買い上げ毎 20円引き)など、毎日通いたくなる企画目白押しなんです。食パンの日には、5斤買って帰られるお客様もいるそう」(mokoさん)
また、テラス席などのイートインスペースもあり、コーヒーが1杯無料なのも嬉しい。朝食やカフェタイムに利用するのもおすすめ。
■ ショップ情報
近鉄九条駅より徒歩約7分、九条公園近くにある地元で人気のベーカリー。看板商品のクリームパンやカレーパンなど、中身も自家製にこだわっています。朝8時から焼きたてのパン楽しめます。
協力/パンシェルジュ検定運営事務局
<取材・写真/moko>
◆パンシェルジュ mokoさん(パンシェルジュ1級)
デニッシュ食パンの美味しさに感動しパンラバーに。パン屋巡りやパン教室通いをはじめ、シェフのセミナーやイベント、麦畑にも訪れ、パンライフを満喫中。パンシェルジュを取得後は、栄養面を考慮したパン作りを研究し、シェフと共同でパンの開発、販売を。現在は、パンに関する情報を自身のSNSや「ぱんてな」で発信中。夢は、パンに関わる仕事に就くことと、「モンディアル・デュ・パン」の日本応援ツアーに参加すること。