地方局女子アナ推しの銘菓がずらり「九州マルシェ」でおいしいものを発見

―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第45回:木村彩乃アナ]―

全国47都道府県で活躍する女子アナたちがご当地の特産品、グルメ、観光、文化など地方の魅力をお届け。今回は、NHKでのキャスター・リポーターを経て、現在はスイーツコンシェルジュ・ショコラアドバイザーとして活躍する木村彩乃アナが、「九州マルシェ」で出合った「九州銘菓」をレポート。

地方局の女子アナメンバーが物産展を開催

地方局の女子アナが物産展を開催

「女子アナ47」は、元地方局出身のアナウンサーが「地方創生」を目的に集まった団体です。2019年には羽田空港で「羽田マルシェ」という、全国の物産展やライブコマースなどをかけ合わせたメディア発信型イベントを開催しました。

九州マルシェ

 今回は2023年3月、東京・渋谷で九州7県の自治体と九州の放送局出身メンバーがメインとなって「九州マルシェ」を開催。参加型イベントやフォトスポットのほか物産展も行いました。出張で九州を何度も訪れていた筆者は当日の助っ人として参加したので、そこで出合ったスイーツコンシェルジュとして必見の銘菓たちをご紹介します。

福岡県と佐賀県の上品な和菓子に注目

筑紫餅

 まずは、全国を食べ歩くなかでも、とくに大好きなお店が多く洗礼されたエリアというイメージの福岡県から、「筑紫(つくし)もち」です。紹介してくれた地元メンバー曰く、「これは定番中の定番で、全国で売られていないことにびっくりするほど。どの家庭も子どものころから食べて育つよ」とのこと。

 調べてみると『筑紫平野の「ヒヨク米」をねり上げたもち』だそう。地場産のよさは、その土地ならではのおいしさを味わえることと、なにより地元の人たちに愛されていることでしょう。ほどよい歯ごたえ、香ばしいきな粉、甘~い黒砂糖の蜜はお好みの量で、筆者も楽しみました。

村岡総本舗 小城羊羹

 次に佐賀県の「村岡総本舗 小城羊羹」です。「久しぶりだわ~」と購入されたおばあちゃまからは笑顔の連鎖をいただきました。江戸時代から続く味だそうで、「開けてすぐに食べるのもいいけれど、少し置いておくと表面がしゃりっとして2回楽しめるのよ」と教えてくださったのですが、半日置いても変わらず…。もう少し置くべきだったかしら? 小豆の粒も楽しめる羊羹でした。

果実がおいしい長崎県と熊本県のゼリー

ビワゼリー

 長崎県からは、はじめましての「長正堂 茂木びわゼリー」をご紹介します。なんと1個400円超! 高い! 中を覗くと、ビワが丸ごと1個入っているではないですか。それなら納得のお値段ですね。長崎県は、ビワの生産量が日本一で、茂木地区というエリアは栽培に適しており、「白茂木」という品種があるそうです。えぐみがなく甘いビワで、果実のうま味をそのまま楽しめるゼリーでした。

デコポンゼリー

 熊本県の「熊本菓房 芦北のデコポンゼリー」は、メーカーさんとJAあしきたの農家の方々が開発したそう。熊本県南部芦北特産のデコポンの果肉はもちろん、果汁もたっぷり使われていて、ジューシーで口いっぱいに太陽のごちそうが広がります。ナタデココもいいアクセントになっていました。見た目のかわいさも食卓が華やぎますね。

食べ始めると止まらないサクサクの鶏皮

とりかわサクサク揚げ

 続いて大分県の「とりかわサクサク揚げ」。地元のからあげ専門店がつくる国産100%の鶏皮を米油で揚げたスナックです。「1度食べ始めたら止まらないし、またすぐ買っちゃうんだよね」と地元メンバーがいうとおり、お気に入りの味のまとめ買いや、セットで購入するお客さまが目立ちました。

 味は3種で、軽い食感の塩味、特産品のカボス味(平成30(2018)年度は全国のカボス生産量の約99%を大分県が占めたそう)、そして九州産のユズを使用したユズコショウ味があります。お酒好きの筆者にとって、カリッカリの食感と、ユズのさわやかさ、唐辛子のピリッと感は、おつまみにぴったりでした。

チーズまんじゅう

 お隣の宮崎県からは、「お菓子のひろや チーズ饅頭」。植物性のチーズを宮崎産サツマイモの生地で包みこんだ洋風のまんじゅうです。「チーズまんじゅう」自体、宮崎県内では200社ほどがつくっているそう。1日1万個製造するメーカーもあるとか。新宿のアンテナショップではチーズまんじゅうイベントが開催されたりと、地元からとっても愛されている商品です。

洋菓子代表は長崎、鹿児島から

長崎のカステラ

「長崎」はビワゼリーを紹介しましたが、やっぱりカステラも欠かせないですよね。今回出品されていたのは、老舗「異人堂の長崎カステラ」です。1955年の創業以来、50分近くかけた手焼きの伝承手法にこだわるお店だそう。ずっしりとした生地で、どこか懐かしさを感じる味わいでした。1カットだけで買えるのもいいですね。

大好きなサブレ

 最後に鹿児島県は、筆者の好物、サブレの登場です。「徳重製菓とらや 生サブレ」は、チョコ風味、ホワイトチョコ風味、お茶風味などがあります。写真の霧島茶チョコレートのクリームが包まれた生地はやわらか食感で、霧島産の粉末茶が使われていながら、6枚で768円。お土産にもおすすめです。

女子アナスタッフ

 九州はもともと大好きなお店が多い筆者ですが、地元にゆかりのある方々から「地元での愛され具合」「個々の楽しみ方」などを教わることで新しい発見がありました!九州旅行へ行かれる際は、お土産屋さんで名物を探す参考になったらうれしいです。

<取材・文・撮影/木村彩乃(地方創生女子アナ47)>

木村彩乃アナ
千葉県出身。宇都宮CATVからNHK釧路放送局キャスター・リポーターを経て現在はフリー。アナウンス業のほか、スイーツコンシェルジュ・ショコラアドバイザーなど製菓関連の資格を活かし全国で食の取材を行う。

―[地方創生女子アナ47ご当地リポート/第45回:木村彩乃アナ]―

地方創生女子アナ47
47都道府県の地方局出身女子アナウンサーの団体。現在100名以上が登録し、女子アナの特徴を生かした取材力と、個性あふれるさまざまな角度から地方の魅力を全国にPRしている。地方創生女子アナ47公式サイト