兵庫県「キツネイロ」のどら焼き6種を食べ比べ
今回お取り寄せするのは、兵庫県伊丹市にある「キツネイロ」さんのどら焼き。進化系おはぎや進化系綿あめなども今までにお試ししてきましたが、今回は進化系のどら焼きです。
シーズンごとに内容が変わるようですが、今回お取り寄せした6個セットの内容は以下の通り。
(1) 木苺寒とバターあん小豆あんを竹炭生地で
(2) 渋皮栗とバター小豆あんをしっとり生地で
(3) レモン寒と小豆あんを黒糖生地で
(4) 抹茶バターあんと小豆あんを抹茶生地で
(5) ゆずしょうが寒と小豆あんをしっとり生地で
(6) 北海小豆あんをしっとり生地で
(2)の「渋皮栗とバター」は秋~冬の季節メニュー、(5)の「ゆずしょうが寒」は冬の季節メニュー、ほかが定番メニューになりますね。
どうですかこのラインナップ。「木苺寒」とか「バターあん」とか気になるワードがすでに盛り盛りです。
「あまずっぱい、香ばしい。ほろ苦、さわやか、なつかしい。。。木の実や果実 茶の葉やお豆 いろんなどら焼き拵えて 皆さまのお越しをお待ちしています。」というお店のキャッチコピーのとおり、生地・あんの両面に多彩な工夫がなされていることが、こちらのどら焼きの特徴かと思います。
見た目も大人っぽく、お土産にぴったり
生地の色みもだいぶ種類によって違いますね! 早速食べていきましょう。
(1) 木苺寒とバターあん小豆あんを竹炭生地で
竹炭の黒と木苺の赤のコントラストが美しく、エヴァっぽい(オタク特有の感性)。見た目も美しいのですが、味の甘酸っぱさが新鮮です。「木苺寒」部分にはキイチゴのプチプチ食感もあり、ジャムよりは固いかなという感じ。
(2) 渋皮栗とバター小豆あんをしっとり生地で
ごろっと入った栗がうれしく、オーソドックスなどら焼きのいい香りがします。たしかに生地にパサつきを感じず食べやすいですね。全体的に小ぶりなのもイイ。
(3) レモン寒と小豆あんを黒糖生地で
お、けっこうしっかりレモンの酸味と風味があります! サッパリとさわやかなどら焼き。黒糖感はそこまで感じませんでしたが、今回若干やらかしていた(後述)ので、それがなければもっと感じていたのかも。
(4) 抹茶バターあんと小豆あんを抹茶生地で
あんも生地も抹茶風味が強く、大人っぽくてうまいです。抹茶ものって、「抹茶風味」というより「ガッツリ抹茶!!」みたいな方が個人的にはおいしいと思うの。
(5) ゆずしょうが寒と小豆あんをしっとり生地で
まず小豆と生地の甘さを感じて、ゆずの風味があと味に残るという感じです。どら焼き好きの夫はこれがいちばんおいしかったと言っていました。
(6) 北海小豆あんをしっとり生地で
王道のシンプル構成。しっかり甘くて食べやすいです。味がぼんやりしてないというか、「ちゃんとおいしい」という感じですね。
そんなこんなで6種食べたなかでは、「(4)抹茶バターあんと~」「(1)木苺寒と~」「(3)レモン寒と~」の3つがとくに印象に残りました。抹茶の濃さがおいしかったのと、「木苺寒」「レモン寒」自体の「甘酸っぱい果実を寒天に閉じ込めてどら焼きに合わせる」、アイデアと相性が抜群に感じました。
生菓子ゆえ日もちはそれほど長くありませんが、小ぶりなサイズと個包装で配りやすく、見た目も大人っぽくおしゃれ。手土産には活躍してくれそうです。日々アップデートを重ねる伝統和菓子のこれからが楽しみになるどら焼きでした。
キツネイロ いろいろどら焼き<6個セット> 1310円
日もち ★★☆☆☆
配りやすさ ★★★★☆
とくに果物寒ものが新鮮で◎ ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。