米の可能性を探求している田田田堂のジェラート
ブドウのジェラート、訳ありジェラート、グルテンフリーのジェラートとアイス道を探求している(食べてるだけ)わけですが、今回取り上げるのは「お米のジェラート」。
兵庫県神戸市で田んぼや米農家さんと向き合いつつ、お米の可能性を日々探求している「田田田堂」さんの商品です。お取り寄せしたのは「お米のジェラート」4個セット。組み合わせは自分でチョイスできる形式です。
今回は
・プレーン
・チョコレート
・抹茶
・神戸いちじく
の4種を選択しました。
兵庫県産の有機栽培米「山田錦」をジェラート専用の麹甘酒(こうじあまざけ)に加工。麹甘酒を自社キッチンでジェラートにし、こだわりフレーバーを加えたものがこの「お米のジェラート」。卵・乳・白砂糖・添加物・保存料不使用のグルテンフリーなクラフトアイスでもあります。ではさっそく、プレーンから実食!
「お米のジェラート」4個セットを食べ比べ
<プレーン>
まさにお米といった乳白色。もっと麹や甘酒感の強い味をイメージしていましたが、独特のアーモンドのような香ばしさ、甘味があっておいしいです。そしてあと味が確かにお米…! しっかり甘くマイルドなので、これで砂糖乳卵不使用は驚き。アイスクリームより果実のシャーベットに近いようなちょっとシャリっとした食感ですね。
「ダシーズファクトリー」のときにも感じましたが、田田田堂さんのジェラートもまたほかにない、オリジナルな味わいで癖になります。うまいうまい。
<神戸いちじく>
神戸でしか採れない完熟イチジクがふんだんに使われているそう。プレーンと同じ、独特の食感に加えてイチジクのねっとりした甘さと食感が加わっておいしいです。全体的に軽くて上品な感じですね。ちなみに原材料の山田錦は「酒米の王様」として有名なんだとか。
<チョコレート>
フランス・ヴァローナ社の高級カカオ使用。甘さひかえめ、カカオ濃いめ、割とビターであっさりした味。というか私はチョコ系の書くときに毎回「甘さひかえめ大人の味」とか書いてる気がするな。甘ぁ~いチョコ味はトレンドじゃないのかもしれません。好きだけどね。
<抹茶>
しっかり苦味があり甘さひかえめ、そしてちょっとシャリっとした食感のため、とてもあと味がサッパリしてます。
4種食べ終えた個人的な感想としては、とくに「プレーン」や「神戸いちじく」が好きでしたでしょうか。お米のジェラートという切り口ではありますが「甘酒ジェラート」とか「日本酒ジェラート」のような売り方をされていても納得できるような、発酵したお米独特の甘味をさっぱりと堪能できるジェラートでした。
今回はオーソドックスなフレーバーを試してみましたがほかにも「沖縄マンゴー&パイン」や「焼きいもりんご」などのラインナップもあり、気になります。
運営母体となる「ハニーマザー」は1998年にマヌカハニー専門店として誕生しており、「田田田堂」は2022年に誕生したブランドです。お米を中心に据えたプラントベース(植物由来)・グルテンフリーのスイーツを多く取り揃えています。
お米のティラミスやパン、豆乳のプリンなどのほか店舗限定でお米のタルトも販売しているそう。お取り寄せ・手土産お土産どちらも楽しめそうなお店です。
田田田堂 お米のジェラート4個セット 1900円
日もち ★★☆☆☆
配りやすさ ★☆☆☆☆
ここでしか味わえないオリジナルなお米の甘さ ★★★★★
※紹介した商品は、取材時に販売されていたものです。同じ商品がない場合や価格変更、すでに販売終了している可能性もありますので、ご了承ください。
西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。コミックエッセイ『ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話』が好評発売中!