熊本アンテナショップのお菓子ランキング。不動の1位は「いきなり団子」

都内約70店舗を展開するアンテナショップ。今回は、「銀座熊本館」に並ぶ熊本県産商品に注目。2023年4月から2024年3月までの「お菓子・スイーツ商品販売個数」「食事系商品販売個数」の各トップ3と「ショップスタッフさんおすすめ商品」ベスト3を一挙にご紹介します。

熊本の食の魅力が詰まったフェアが人気「銀座熊本館」

馬刺しの盛り合わせ、辛子蓮根など名産品6品

 熊本の食にまつわる商品約1500点がそろう1階の「くまもとプラザ」。通年、熊本県内市町村の特産品などを販売する市町村フェアが実施され、期間限定の品々に出会えるのも魅力。2階は、「くまモンマトリョーシカ」などの雑貨コーナーとレストランを備えた「ASOBI・Bar」。観光案内コーナーには観光コンシェルジュも常駐。観光地の旬の情報をはじめ、首都圏で開催される熊本関係のイベント情報も入手できます。また、特産品の「からし蓮根」と「南関そうめん」は2025年3月に文化庁の「100年フード」に認定されたばかり。世代を超えて受け継がれている食文化としても注目しよう。

お土産の定番が首位をキープ、お菓子・スイーツ販売個数トップ3

切り口の断面から見えるサツマイモとあんこ
肥後屋「いきなり団子」

1位 肥後屋「いきなり団子」 1個・200円(税込)
2位 お菓子の香梅「陣太鼓」1個216円(税込)
3位 スイス洋菓子店「リキュールマロン」 1個・439円(税込)

 不動の1位は、輪切りにしたサツマイモと小豆あんを小麦粉の生地で包んで蒸した素朴な郷土おやつ「いきなり団子」。もちもちとした生地の塩味とイモと小豆の甘さのバランスが絶妙な味わい。
 大納言小豆たっぷりのみずみずしいあんで求肥を包んだ「陣太鼓」が2位に。世代を超えて愛される銘菓です。
 3位は、緑色のアルミ箔に包まれた「リキュールマロン」。リキュールシロップがたっぷりしみ込んだ生地で、熊本県産の渋皮マロン入りのバタークリームをサンドした1品。

おかずにも酒のアテにも合う、食事系販売個数トップ3

透明なパッケージに入っているあげ
塩山食品「南関あげ」

1位 塩山食品「南関あげ」 1個・211円(税込)
2位 ふくとく「からし蓮根」 1袋・1080円(税込)
3位 マルキン食品「九州本仕込み納豆」 3パック・179円(税込)

 1位の「南関あげ」は、熊本県南関町に昔から伝わる揚げ豆腐で、一般的な揚げ豆腐とは異なり、日もちの長さやふわふわした食感が特徴。みそ汁や煮物などの具として煮るとふんわりとし、味もよくしみ込みます。
 2位は、レンコンの穴に辛子みそを詰め込み、黄色い衣をつけて油で揚げた郷土料理「からし蓮根」。銀座熊本館では毎日揚げたてが入荷しています。
 3位の「九州本仕込み納豆」は、発酵がすみずみまで行き渡り、ふっくらとしたやわらかな納豆です。九州の味覚に合わせ甘口のタレと相性抜群。

スタッフが自信をもっておすすめするベスト3

皿に盛られた真っ白いそうめん
イケダ食品「南関そうめん」

1位 高田酒造場「あさぎりの花」 720ml・2070円(税込)
2位 「馬刺し(各部位)」 価格・容量はメーカーにより異なる
3位 イケダ食品「南関そうめん」 150g・972円(税込)

 1位の「あさぎりの花」は、良質な米と人吉球磨(ひとよしくま)地域の清らかな水を使い、丹精に育てられた蒸留酒の球磨焼酎。「『伝統的酒造り』がユネスコ無形文化遺産に登録され注目されており、その球磨焼酎の中で唯一『撫子の花酵母』を使った焼酎で、フルーティーで華やかな香りを楽しめます」(熊本県東京事務所くまもとセールス課 主事・小田周平さん)。
 2位は、部位が豊富な「馬刺し」。馬の脂は融点が低いため、霜降り部分も口の中でとろけるようにさっぱりと食べることができるそう。
 3位の「南関そうめん」は、熊本県北部の南関町で300年以上前からつくられている伝統あるそうめん。「時間がたってものびにくいコシの強さと食感が特徴です」

お店の入口外観
熊本県アンテナショップ「銀座熊本館」

<取材・文/寺川尚美>