きらきらのフルーツ餅&押し花のクッキー。乙女心に訴えるお土産

[ビビっとくる日本全国おみやげ日記]

ビビっとくる日本全国おみやげ日記

フルーツ餅&お花のアイシングクッキー

 早いものでこのお土産コラムも第15回。はじめましての方ははじめまして、ご愛読の方はありがとうございます。さて今回のテーマは「乙女心に訴えかける、テンション上がること間違いなしのお土産」。1つ目は大阪の「フルーツ餅」、2つ目は兵庫の「お花のアイシングクッキー」をご紹介していきます。

旬のフルーツを使った、かわいいフルーツ餅

 まずは、大阪府吹田市に本店のある松竹堂さんの「フルーツ餅」から。明治22年創業の伝統ある和菓子屋さんで、看板商品がこのフルーツ餅になるようです。HPのドメインもfruitmoti-shoutikudou.jp。

 フルーツ×もちの組み合わせ自体はそれほど珍しくない印象(島根の「ルビーのいちご」など)ですが、こちらがひと味違うのは「季節ごとに旬のフルーツを用いていること」「すべてデザインが異なっていること」。

松竹堂フルーツ餅

 そしてまたそのデザインがかわいいのです。1つ1つ手づくりだそうですので、気の遠くなるような手間ひまがかかっていることが分かります。

松竹堂フルーツ餅 箱の中

 今回は6つ入りを注文。メロン、マンゴー、パイナップル、桃、ブドウの5種入りでした。ほかにもイチゴ、ミカン、キウイ、サクランボ、マスカット、柿、栗…とかなり多くの種類があるようで、季節ごとに食べ比べをしたくなってしまいます。

プルンとした松竹堂フルーツ餅

 南国の夕焼けをイメージしたという「マンゴー」からいただいてみると……中の果肉がかなりジューシーで、一口かじると溢れだしてくる果汁! 生地はもちもちで中身はジューシーという最高の塩梅です。桃、メロン…と食べ進めてみましたが、餅のサイズに対しどれもゴロッとぜいたくに果実が入っており、満足感があります。

 生の果実を使用しているので日もちはあまりしませんが、サイズも小ぶりでこのかわいらしさですから、女性の多い職場にでも持っていけば喜ばれること間違いなし。ほぼ全種違うフルーツというのも、選ぶ楽しみがあって素晴らしいです。

押し花がかわいい米粉使用のお花のアイシングクッキー

米粉sweets kinunの「お花のアイシングクッキー」

 さてお次は兵庫県神戸市にある「米粉sweets kinun」さんの「お花のアイシングクッキー」。愛知県田原市の農家に生まれ育った店主が、農家の思いや食材を伝えることがコンセプトとなっているこちらのお店。

 田原市産の米粉100%のクッキーに、神戸市産の食べられる花・エディブルフラワーの押し花を用いたアイシングクッキーとなっています。ほかにも米粉のシフォンケーキに焼き菓子など、「米粉のスイーツ」というのもこのお店の特徴の1つですね。

お花のアイシングクッキー かわいい

 エディブルフラワーも1つ1つ違うデコレーションなところがうれしいですが、さらにうれしいのが個包装なところ。

お花のアイシングクッキー 盛り付け

 さて1つかじってみると、通常の小麦のクッキーよりサクサクほろほろとして、はかない口当たりがとてもおいしいです。エディブルフラワー自体に味はありませんが、薄い押し花なので邪魔をしません。アイシングもレモンアイシングらしく、ほのかな酸味が生地と相性ばっちりです。

 アイシング系のスイーツは時に甘いだけで味が単調に感じることもあるのですが、これはレモンが効いていてホントにおいしいですね。

 見た目がここまでかわいいお土産で、個包装というのはなかなかレアなので重宝しそうです。賞味期限も3~4週間なので、これはかなり贈りやすい&喜ばれそうなのではないでしょうか?

お花のアイシングクッキー 個別包装

 そんなわけで乙女心に訴えかけるお土産特集、いかがだったしょうか? ありがたいことにこのお土産コラム、「どんどん書いて!」と言っていただけたので、現在書くペースを上げているのですが、ちょっと不安になる量のお取り寄せグルメが家に届いている今日この頃。ヤマトのお兄さん私をどう思ってるんだろう。がんばって食べて描きますので、よかったら次回も読んでくださいね。

おみやげ日記 大変

松竹堂
『フルーツ餅 6個入』
2,106円(税込)

日持ち      ★★☆☆☆
配りやすさ    ★★☆☆☆
旬で新鮮な果実感 ★★★★★

米粉sweets kinun
『お花のアイシングクッキー 大10個』
3,100円(税込)
日持ち         ★★★★☆
配りやすさ       ★★★★★
レモンアイシングの風味 ★★★★★

[ビビっとくる日本全国おみやげ日記/第15回]

西園フミコ
漫画家。「コミックDAYS」で2018年から全国のおみやげをとりあげる『おみやげどうしよう?』を連載(全4巻)。
Twitter @fnishizono