都内に約80店舗もある地方自治体のアンテナショップ。今回は四国・九州エリアの中でも人気の熊本、高知、香川・愛媛の店舗に注目。2019年の売上額の総合、お菓子、個数別にトップ3の商品を一挙にご紹介します。
訪れるたびに新発見がある「銀座熊本館」
定番商品からアイデアが詰まった新商品まで、熊本県ならではのアイテムが約1500点そろうスポット。代表的な郷土料理「からし蓮根」をはじめ、「熊本いきなり団子」や「風雅巻き」などロングセラー商品も見逃せません。2階の「ASOBI・Bar」では、阿蘇のあか牛や、天草の真鯛を使った一皿も。「くまモングッズコーナー」もぜひチェックして。
お酒のアテにもぴったり。バラエティ豊かな総合トップ3
1位 ふくとく「からし蓮根」1袋 1080円（税込）
2位 みやもと海産物「徳用ちりめん」130g 698円（税込）※不漁により販売休止中
3位 風雅「風雅巻き17本ミックスパック」 1080円（税込）
1位は、代表的な郷土料理「からし蓮根」。ゆでたレンコンの穴に辛子みそを詰め、衣をつけて揚げた1品は、シャキシャキ食感とツンとくる辛さがたまらない。「酒の肴はもちろん、ハンバーガーやピザの具材として味わうのもおすすめです」（くまもとセールス課 村﨑美由紀さん）。2位には、鮮度抜群の「徳用ちりめん」がランクイン。
新食感！ アイデア満載のお菓子トップ3
1位 風雅「風雅巻き17本ミックスパック」 1080円（税込）
2位 フジバンビ「黒糖ドーナツ棒12本入り」475円（税込）
3位 「熊本いきなり団子」1個120～140円
1位は、有明産の若摘み焼きのりで豆やナッツを巻いた「風雅巻き17本ミックスパック」。のりのパリパリ感と、豆やナッツのサクッカリッ食感がクセになります。わさび大豆やしょうゆピーナッツなど5種入り。沖縄の含蜜黒糖を使った「黒糖ドーナッツ棒」が2位に。外はサクサク、中はしっとりの新感覚で、優しい甘さも魅力です。
手土産にもぴったりな売上個数トップ3
1位 「熊本いきなり団子」1個120～140円
2位 お菓子の香梅「誉の陣太鼓」1個 216円（税込）
3位 みやもと海産物「徳用ちりめん」130g 698円（税込）※不漁により販売休止中
1位の「熊本いきなり団子」は、サツマイモを小豆餡と一緒に小麦粉の生地で包んで蒸した熊本の代表的なおやつ。冷凍の団子をレンジで温めるか、蒸して味わって。銘菓「誉の陣太鼓」が2位にランクイン。秘伝の蜜で炊き上げた風味豊かな大納言小豆を、柔らかな求肥で包んだ逸品です。常温はもちろん、冷やしていただくのもおすすめ。
特産品が一度に楽しめる「まるごと高知」
物産品をメインに展開する、高知県の「ヒト、モノ、コト」の発信拠点。1階の食品フロア「とさ市」には、毎朝高知から届く新鮮野菜をはじめ、海産物やお菓子など約1500点がずらり。地下1階には豊富な地酒が、2階のレストランでは、高知の食材を使った本場の料理が楽しめます。芋けんぴや塩けんぴなど、定番おやつも見逃せません。
高知県民に欠かせないショウガが人気！ 総合トップ3
1位 四国健商「万能おかずしょうが」130g 324円（税込）
2位 明神水産「わら焼き戻りかつおタタキ ブロック」200g 690円（税込）
3位 はちきんの店「安部さんの囲生姜」 1袋128円（税込）
ショウガの生産日本一を誇る高知県。1位に加工品、3位に生ショウガが堂々のランクインです。ショウガを細かく刻んでしょうゆに漬け込んだ「万能おかずしょうが」。冷ややっこなどの薬味や、お米と一緒に炊き上げてショウガご飯にしても。「農家さんが丹精込めて育てた『安部さんの囲生姜』は、繊維質が少なく、食べやすいのが特徴です」（広報 横山久志さん）
九州産のイモとクリが大活躍！ お菓子トップ3
1位 澁谷食品「塩けんぴ」 145g 250円（税込）
2位 青柳「栗のマドレーヌ」 4個入380円（税込）
3位 澁谷食品「よさこい芋けんぴ」180g 280円（税込）
まろやかな塩のうま味が特徴の「塩けんぴ」、昔懐かしい味わいの「よさこい芋けんぴ」。サツマイモでつくるお菓子が1位と3位を独占です。2位は、四万十栗餡を練り込んだ生地に、ゴロっと大きな渋皮栗を入れて焼き上げた「栗のマドレーヌ」。小振りサイズなので小腹が空いたときに重宝しそう。
高知グルメを満喫する売上個数トップ3
1位 四国健商「万能おかずしょうが」130g 324円（税込）
2位 明神水産「わら焼き戻りかつおタタキ ブロック」200g 690円（税込）
3位 はちきんの店「安部さんの囲生姜」 1袋128円（税込）
カツオの消費量が全国でダントツ1位の高知県。カツオを使った商品の中でも人気なのが、2位にランクインした「わら焼き戻りかつおタタキ」。1本釣りした新鮮なカツオを、わらを使い豪快に焼いて焼き上げた逸品です。皮の香ばしさと、脂ののった身がたまらない。本場流に、ポン酢でさっぱりと味わうのがおすすめ。
瀬戸内海グルメが大集合！「香川・愛媛せとうち旬彩館」
温暖な気候で育まれる食の宝庫・瀬戸内海。2県が共同で出店するショップには、穏やかな内海に面した香川と愛媛の特産物が勢ぞろい。香川県の「希少糖芋けんぴ」や愛媛県の「一六タルト」などロングセラーのお菓子をはじめ、ちりめんじゃこやのりなど海産物も充実。2階のレストランでは、本場「讃岐うどん」も楽しめます。
海産物が独占！ 瀬戸内ならではの総合ベスト3
1位 濱田水産「徳用ちりめん」 170g 500円（税別）
2位 金丸水産乾物「瀬戸内の早どれ海苔 はねだしお得」 16枚×4袋 1000円（税別）
3位 田中蒲鉾「手押しじゃこ天」 5枚包 965円（税別）
愛媛県産の新鮮な原材料で仕上げた「徳用ちりめん」が1位に。ご飯のお供はもちろん、卵焼きや炒飯、冷ややっこのトッピングにもおすすめ。2位は「瀬戸内の早どれ海苔 はねだしお得」。磯の香りとうま味がやみつきに。3位には｢手押しじゃこ天｣がランクイン。「魚を骨ごとすり潰したじゃこ天は、表面をフライパンで焼くと一層おいしくいただけます」（特産品ショップ店長 斎藤 誠さん）
各県の銘菓が人気をキープ お菓子トップ3
1位 中野製菓「芋けんぴ希少糖使用」295g 300円（税別）
2位 大阪屋「本葛餅」 350ｇ 750円（税別）
3位 白栄堂「観音寺」5個入 550円（税別）
香川県発「芋けんぴ希少糖使用」が1位を獲得。植物繊維と希少糖が入って甘さ控えめ。2位は、愛媛県西条市の名水・うちぬきを使用した「本葛餅」。涼を感じさせる舌触りと、きな粉のほのかな甘さが魅力。3位の「観音寺」は、香川県外ではここだけでしか出会えない和洋折衷のお饅頭。しっとり食感がクセになります。
ご飯のお供から、おやつまで。個数売上げトップ3
1位 濱田水産「徳用ちりめん」 170g 500円（税別）
2位 一六本舗「ひと切れ一六タルト」 120円（税込）
3位 中野製菓「芋けんぴ希少糖使用」295g 300円（税別）
2位は、愛媛県のロングセラー商品「一六タルト」。四国特産のユズと白双糖を加えたこし餡を、柔らかなスポンジで巻いた逸品。爽やかなユズの風味と、やさしい甘さのこし餡のおいしさが口いっぱいに広がります。食べ始めると止まらなくなる「芋けんぴ希少糖使用」が3位に。大容量なので食べ応えあり。
取材・文／寺川尚美
