長野県の諏訪湖のほとりの宿場町で、地域おこし協力隊として活動する小林由香里さんと綿引遥可さん。「この町を小商いが育つ場所にしたい!」と奮闘する彼女たちの仕事ぶりをつづってもらいました。第4回目は、始まったばかりの小商いを実現するための連続講座の報告です。
連続講座がスタート!ますは参加者の夢を語ってもらいました
こんにちは、下諏訪町(しもすわまち)の地域おこし協力隊、略して「ちおこ」の小林由香里と綿引遥可です!
前回「「私がやりたい!」を仕事に。下諏訪を楽しくする活動をスタート」でご紹介したとおり、小商いの実践を後押しする仕掛け、連続講座「小商いヤッテミレバ!キャンプ」が2020年1月から始まりました。
「小商いヤッテミレバ!キャンプ」とはその名のとおり、まずは小さくていいから、好きなことを「ヤッテミレバ」というチャレンジの場です。仲間と共に、夢を語り、アイデアや小商いプランを考え、最後には実際に出店してみるという連続講座。
「夢語ってミレバ!」「アイデア生み出してミレバ」「小商いプランつくってミレバ」「出店してミレバ」の4つのミレバにチャレンジしていただきます。
1月には1回目の「夢語ってミレバ!」を行いました。
運営側も初めてということで、ちゃんと伝わっているかな、大丈夫かな?などなど不安で進行は緊張しまくり…。参加者のみなさんにも始めは緊張が伝わってしまったのか、会場の雰囲気はちょっと固め…。
それでも、自己紹介では「呼ばれたいニックネーム」を発表し、これから一緒に協力し楽しむ仲間を覚えてもらい、仲間の力で自分のネガティブや不安をポジティブな言葉に置き換えてみたり、「1億円あったらなにに使うか」、などを想像し話してもらうワークショップを行ったりしました。
ワークショップでは、1人では思い浮かばない言葉がみんなの力で浮かんできたり、会話をしているうちに、想像豊かに壮大な希望を語ったり、話している人の顔も、会場の雰囲気も楽しくにぎやかになりました。
ワークショップのあとは、自分の夢を「見える化」するためのシートを作成しました。自分が好きだと思う物や景色、住みたい家、好きな人などの写真や文字などを組み合わせて大きな紙に貼りつけ、夢を可視化します。
普段、自分自身の夢のことをゆっくり考える時間はあまりありませんよね。今回は2時間たっぷり自分の夢に向き合っていただきました。その結果、みなさんのそれぞれの夢がいっぱいつまった、その名も「ユメユメミチミチシート」が完成!
発表では、「好きな人と結婚している」「好きなことをやり続けて仕事になった」「有名になってお客さんが増えた」などなど、夢を語っていただきました。さらに聞いている人は、質問します。「どんなお客さんがおおいですか?」すると、「観光客が多いです」「おしゃれな人が多いです」など、具体的な回答が返ってくるから不思議です。本当に夢が叶っているみたい。
自分の夢を発表し、お互いの夢を共有する。そんなことも普段ではしませんが、夢を語り合うことで新しい価値観にふれたり、刺激を受けたり。お互いにワクワクが高まります。
1回目は長時間でなかなかハードでしたが、参加者のみなさんから、「あっという間だった」「楽しかった」とお声をいただき、集中しつつも楽しい時間になっていたようでほっとしました。それ以上に、運営側のほうがみなさんの夢を聞いてウキウキワクワクさせてもらったのでした。
次回は講座の第2回目「アイデアを生み出してミレバ!」のレポートをします。お楽しみに!
今月のコアキナイビト その2
私達と一緒に地域おこし協力隊をしている、両角優芙(もろずみゆう)さん。彼女が身につけているすてきなアクセサリーはほとんどが手づくり。そのアクセサリーと、タイへ留学したことをきっかけに「チェンマイのリボンの魅力を伝えたい!」とリボンを使ってつくった雑貨を、『SabaiSabai…チェンマイリボンの小物屋さん』としてイベントで販売やワークショップをしています。趣味や好きなことを仕事にする難しさや、自分が好きな物をつくることと販売するための物をつくることの「気持ちの違い」を感じていながらも、自分のできることと好きを追求した小商いにチャレンジしています!
小林由香里さん 綿引遥可さん
長野県下諏訪町の地域おこし協力隊として、2017年から在住。下諏訪を「小商い=自分らしい暮らし方・働き方の育つ場所にしたい!」と奮闘中。